桜場コハル作品エロパロスレ・新保管庫

続・家庭教師リコ

最終更新:

Bot(ページ名リンク)

- view
メンバー限定 登録/ログイン
←「家庭教師リコ」へ


「はい、それで正解ですよ。もう理解しちゃうなんて凄いです!」
「あははっ……リコちゃんが教えるの上手なんだよ」

そんな事無い、少し解き方を教えてあげるだけで藤岡君は応用問題も解いちゃうし……
きっと部活とかが忙しくて勉強が疎かになってるだけで、実際は頭が良いんだと思う。
これじゃあ、あっという間に私が教える事なんて無くなっちゃうな……
あっ、でも……その後はいよいよ私が教えてもら――――

「あれ? この匂いは……リコちゃんの家もうちと同じシャンプー使ってるんだね」
そう言いながら私の髪に顔を近づける藤岡君。
今、私……藤岡君に匂いを嗅がれてる……これなんてプレイ?!
そんなに顔を近づけられたら私……私、発情しちゃいそう……ハアァ…………
「それにしても、リコちゃんって艶々で綺麗な髪だね。少し触ってみてもいい?」
「へ? あっ、はい! どうぞ好きなだけ触ってください!」

ゆっくりと藤岡君の指が、髪を梳く様に私の頭を撫でる。
「あっ……んん…………」
――――って!! なに変な声でしてるのよ私! ただ髪を撫でられてるだけじゃない!
そんな大した事じゃ無いし、もっと普通にしてればいいのよ。もっと普通に。
でも女の子なら、こんな至近距離に藤岡君がいて、頭を撫でられたら誰だっておかしくなっちゃうわ。
さっきから目が合って見つめ合っちゃってるし……コレってキスでもするみたい……

「リコちゃん……そろそろ良いかな?」
いいかな? 良いかな?! それって、キ……キスしても良いかなって事?!
もしそうなら答えは一つ……。
「はい……私は準備できてます」
えっと、目とか瞑った方がいいよね……
口は? フレンチキス? でも、もし激しいのなら開けておいた方がいいかな?
主張しすぎないように少しだけ口を開いて……藤岡君、私初めてだから優しく教えてくださいね……

「よーし、じゃあ頑張って続きしよっかな!」
「続き? あ、はい。勉強の事ですね」
うん、まぁこのオチは何となく分かってた。
それでも女の子には妄想に突っ走りたくなる事があるのよ。 ハァ……なんだかドッと疲れちゃったわ……

「ん? なんだか疲れちゃってる?」
「えっ? いえ、あの……六時間目が体育だったから少し疲れちゃってるだけで……」
「あー、そっか。じゃあ今日はコレくらいでおしまいにしよう」

そう言って藤岡君は教科書をパタンと閉じる。
しまった……私、余計なこといちゃった。せっかく藤岡君との時間が出来たって言うのに……
――――あれ? でも、「今日はコレくらいで」って事は……

「あの、明日もするんですか?」
「俺はそのつもりだったんだけど……ダメかな?」
「ダメだなんてッ……喜んで引き受けさせてもらいます!」
やった! 今日が火曜日だから来週の月曜まで……あと5日も一緒にいられる!
そうと決まれば、明日はお弁当や夜食も作って持ってこなくちゃ。帰ったら早速準備よ!
「それじゃあ今日はこの辺で失礼しますね。おじゃましました!」
「あ、あの――――」

走りだした私は明日のお弁当の材料を買う為、一目散にスーパーへ向かう。
藤岡君の好物ハンバーグと言うのはリサーチ済み。ひき肉と玉ねぎと卵とパン粉と――
こういう子供っぽいものが好きな所もたまらないのよねぇ……
はぁ、早く明日にならないかな。


翌日、私はいつも学校に持ってくる鞄の他に、お弁当などが入った大きな鞄をもって登校。
もちろん授業なんて頭に入る訳も無く、ただひたすら放課後になるのを待っていた。
そして放課後、昨日みたいに藤岡君を待たす事が無い様に、急いでロッカーへ向かおうとすると、
「リコちゃん」
後ろから私を呼びとめる声が耳に入った。
カナやケイコなら聞こえないふりして教室を出て行くところなんだけど、私はその声を聞いて立ち止まり後ろを振り向く。

「藤岡君……?」
「俺も今から帰るから、一緒にロッカー行こう」
「そんな、一緒に教室から出ていったりしたら、これじゃまるで……」

まるで恋人だよ……
教室のいろんな所から、私たちを見て早速ヒソヒソと声が聞こえる。
藤岡君は何も分かってない様な顔をしているけど、私は恥ずかしくなって急いで教室を飛び出した。
「わわっ、リコちゃんどうしたの?! そんなに急いじゃ転んじゃうよ?」
「だって、あれじゃあまるで恋人ですよ! ……私は全然かまわないですけど――――」
「それなら、手をつないで廊下を走る方がよっぽど……」
「え……?」

藤岡君の言うとおり、私は教室を飛び出した時に藤岡君の手を握っていたらしい。
その事に関して、恥ずかしそうに笑いながら頭を掻く藤岡君。……か、可愛い。
じゃなくて!
「ご、ごめんなさい! 私、慌てて……それでこんな……」
「ううん、全然平気だよ。気にしないで」
え? 全然平気? 気にしないで?
……それって私が彼女と思われても平気=彼女になってもOKって事ですか?!

藤岡君の家へ来るのは昨日に続き二度目。相変わらず玄関から甘い良い香りが漂っている。
「藤岡君のお家って、甘い良い香りがしますよね」
「これはね……母さんがアロマがどうこう言って、最近ロウソクみたいなのいっぱい買ってくるんだよ」
アロマかぁ……じゃあ同じの買えば、私の部屋も藤岡君の家と同じ香りになるんだ。
どこで売ってるんだろう? 同じの欲しいなぁ……

「良かったら一つ持って帰る? たくさんあるし……ほら、家庭教師のお礼に」
「え?! いいんですか?」
「うん、ちょっと待ってて」
嬉しいな、これで家にいても毎日藤岡君を身近に感じる事が出来る……

戻ってきた藤岡君から袋を受け取る。
「あ、ありがとうございます!」
袋の中のロウソクからは火を付けていなくてもほのかに甘い香りがして、それだけで私を幸せな気分にしてくれた。

「それじゃ部屋にいこっか」
昨日と同様に部屋へ向かう藤岡君。
「あっ、私おもしろい事考えて来たんです。脱衣所かりてもいいですか?」
藤岡君には先に部屋へ行ってもらい、自分は脱衣所へ向かう。
そして着替えて準備完了。私も藤岡君のいる部屋へ向かった。

――――ガチャッ

「お、お待たせしました……」
「ん? ……ええっ? ……どうしたの、その格好?」
「えっと、こう言うのって形から入った方がいいのかなぁー……と思って」
あれ? なんだかリアクションが微妙?
家庭教師って言えばカッターシャツにミニスカート、それとメガネじゃ無かったのかな?
お姉ちゃんに頼み込んで借りて来たんだけど……ダメだった?

「えっと……似合ってるんじゃないかな。大人っぽくて、すごく綺麗だと思うよ」
「本当ですか?! 良かった、気に入ってもらえて!」
私はホッと胸をなで下ろし、昨日と同じ席、藤岡君の隣に座る。
今日は社会のお勉強。藤岡君の苦手科目だ。
昨日と打って変って、方程式も無いので苦戦する藤岡君。
そんな考え込んだり困ったりする姿も可愛い。……悦。

それにしても、ミニスカートって恥ずかしいなぁ。
丈は学校のスカートと変わらないけど、少し足を開いたりしたらすぐに下着が見えちゃいそうだし……


例えば、藤岡君が消しゴムとか落としたりしちゃって――――


「あっ、消しゴムが足もとに転がって……よいしょ――――っ!!?」
顔を真っ赤にしたまま、なかなか頭を上げようとしない藤岡君。
そんな彼に私はこう言うの。
「どうしたんですか? 消しゴムとったなら顔をあげて下さい。
 ……それとも、何か良いものでも見えるんですか?」
って。

そしたら藤岡君は慌てて頭をあげて、机に頭をぶつけると、赤い顔をごまかす様に大袈裟に痛がって、私の様子を伺うの。でも私が、
「誤魔化してもだめですよ? 何を見てたんですか?」
と問い詰めると、藤岡君は俯いたまま
「リコちゃんの下着が見えて……それで――――」
「それで、こんなに大きくなっちゃったんですか? だったら先生が処理してあげないといけないですね」
「そんな、ダメだよ! 俺達まだ中学生なのに……」
「でもこんなんじゃ集中できないでしょ?」

それで、それで……!!!!!
「あの……リコちゃん?」
「へっ? ひゃ、ひゃい!?」
「ここ、分からないんだけど教えてくれるかな?」

しまった、また妄想の世界に走ってしまってたんだわ……危ない。
きっと、この匂いが危険なのよ。このアロマの香りと、髪の香り。
昨日までは何とも思って無かったのに、藤岡君と同じシャンプー、同じ香りと知った瞬間から気になって仕方ない。


「リコちゃん、髪洗ってあげるから目、瞑って」
「そんな事言って、目を瞑ってるのをいい事に、本当はやらしい事するつもりじゃないですか? 藤岡君のえっち」
「ちがっ……俺はただ髪を――――」
「初めてだから……優しくして下さいね。痛いのは嫌ですよ……?」

それで私は髪だけじゃなくて、いろいろな所を洗われちゃって、
その後、入れたり出したり……少し痛い事とかもされてしまうんだわ!

でも、はじめてはやっぱりベッドで……
――――って!! またまた妄想世界へ突っ走ってしまった……
とにかくこのままじゃ勉強が進まないわ。

私は藤岡君の許可を取り、頭をスッキリさせる為に空気の入れ替え……と称して窓を開ける。
これにより、何とかまともな授業をする事ができたのでした。

おしまい


名前:
コメント:


ウィキ募集バナー