よもやま 書き起こし


金の親父「大変だ、斧が池に落ちてしまった」

池の女神「私は池の女神、願いを一つだけ叶えてやろう」

金の親父「女神様、胴が長!」

池の女神「あなたが落としたのは、金か銀か鉄の斧か?」

金の親父「オラを不老不死にしてくれ」

池の女神「よかろう」

金の親父「そうして父さんは斧になった」

金野太郎「へー」


金野太郎「大変だ、父さんを池に落としてしまった。」

金の親父「おおおおお おおおおおお おおおおおおお」

池の女神「私は胴長の女神 願いを一つだけ叶えてやろう。」

金野太郎「うわ、女神!しかも自分で胴長を主張しとる!」

池の女神「わたしのこたぁいいんだ少年よ。」

金野太郎「すません。」

池の女神「あなたが落としたのは金の斧か銀の斧か父ちゃんか、正直に答えよ」

金野太郎「父さんでお願いします。」

池の女神「正直な少年よ、キミには金の親父を贈呈しよう!」

金野太郎「いらぬ世話を」

ボイスチェンジャー

魔女「この薬を飲めばお主の生臭い尾っぽにも、ぴちぴちの足が生えるじゃろう。」

人魚「それはこんな感じかばあさん」

魔女「なんだよその水陸両用仕様、そんな発想なかったよ。」

人魚「なんでもいいや、とりあえず頂戴」

魔女「あいよ」

人魚「ファイトいっぱぁ~つ」

魔女「ひっひっひ 代わりにお前の可愛い可愛い声を貰うぞ」

人魚「ちょ待ってよ、聞いてないよそんな」

人魚「声ひでえ」


人魚「願いは叶えてやった 約束はしてないが対価を貰うぞ」

金野太郎「ふざけるなよ 金の親父を押し付けて俺の身ぐるみまで剥ぐってか」

人魚「では身ぐるみを剥ぐ方向で」

金野太郎「藪蛇だったか」

人魚「全裸はあまりに惨いので前掛けを施してやろうぞ。」

金野太郎「悪意しか感じないぞ 金の位置とか」

人魚「見えそで見えない丈の長さがロマンです」

金野太郎「なんで金なんだよ」

金の親父「斧という字は「父」に「斤」と書く 私は「父」 お前は「きん」!」

金野太郎「ダジャレで僕の人生フイにする気か父さん!」

人魚「悲観することはありません きんの父は中々の攻撃力です」

人魚「まあでも、親父は装備しないと意味がありませんよ」

金野太郎「親父を装備して何と戦うんだよ」

人魚&金の親父「熊かな」

水陸両用安産型尾骨

大臣「王子、そろそろ妻を娶らねばなりませぬ。」

王子「なぜだ、爺」

大臣「お世継ぎをお作りあそばせれねば」

王子「子作りか、えらいこっちゃ。」

王子「爺、赤ちゃんはどうやって作るのだ?」

大臣「セックスでございます」

王子「直球だな、爺。直球だな。いささかびびったぞ。」

大臣「お戯れを。」

王子「して、爺。どの様な妻が子作りに最適だ?」

大臣「ケツです。」

王子「ケツ…だと?」

大臣「左様。」

大臣「優れた御子はピチピチのヒップに宿ります。王子の母上は、それはそれはピチピチの安産型ヒップでした。 ふへへ」

王子「へへじゃねえ。」

王子「ふむ、なれば早急にケツがピチピチな女子をさなさねばるららら。」

兵士「王子、扉の前で不審な女子を確保しました。」

王子「ウチの警備はザルだな まあいい、せっかくなので連れて来い。尻を検証する。」

王子(ピチピチしとる!)

菓子の家など――

グレーテル「ヘンゼルさんヘンゼルさん 私達は捨てられてしまったの?」

グレーテル「お父さんとお母さんに捨てられてしまったの?」

ヘンゼル「大丈夫だよグレーテル、お父さんとお母さんはすぐに戻ってくるよ。だからここを動いてはいけないよ。」

グレーテル「いや、これ明らかに捨てられてるでしょ。」

グレーテル「完全に間引かれてますよ、子捨て山に。」

ヘンゼル「グレーテルはばかだなぁ。ここは姥捨て山だよ。」

グレーテル「しかし父も母も両親だけに良心の呵責があったのか」

グレーテル「幾ばくかのパンと水を残してくれたのは幸いでした。」

グレーテル「夜半熟睡しているところを首絞められるよりは生きる望みがあるってもんです」

ヘンゼル「姥捨て山の夜は辛く厳しい。一思いに殺されないなら、齧るスネは残っているはずだ。

ヘンゼル「無事に家まで帰れるように、パンを道に撒いておいたよ。」

グレーテル(たわけが!)

くま

ヘンゼル「グレさんグレさん、どこへ行こうというのだね。グレさん」

グレーテル「このまま死んでは死にきれない 取れる行動はとっておかねば」

グレーテル「せめて何か道連れにするとか」

グレーテル「クククククマだー!!!」

ヘンゼル「大丈夫 あれは良い熊だ 目を見れば分かる」

金野太郎「何コレ?」

金の親父「この触手は間違いなくクマだ。」

カッとなったわけでもないが

グレーテル「あ゛~~~!!!」

金野太郎「あ殺っちまったあ!!」

ちくしょう

ち~ん(笑)

グレーテル「何も持たない屑だったが、血を分けた兄だった」

金野太郎「ドンマイ」

グレーテル「これから私はどうしたらよいのだろう。」

金野太郎「がんばれ」

グレーテル「薄情だぞ!猫を拾ったら最期まで面倒みるべきだ。」

金野太郎「俺、犬派なんだ」

グレーテル「では犬でお願いします!」

金野太郎「どっちも畜生だ。奴らは同じ次元の中にいる。」

人魚「でも、犬は結構可愛いよね」

金野太郎「どこから出てきた諸悪の根源!」

人魚「うぬの願い、叶えてやろう」

金野太郎「逃げろ!犬にされるぞ!」

さかなのくに

王子「数カ月前、この国に一匹の魚人(♀)が現れた。」

王子「魚人は瞬く間に繁殖し、最初に王宮が乗っ取られた。」

王子「奴らの肉はとても美味だが奴らもまた人を喰う。」

王子「近すぎる食物連鎖はいずれ双方の種族を滅ぼすだろう。」

金野太郎「最初に城落ちるとかだらしねぇな。」

金野太郎「警備ザルだったんじゃないの?」

王子「ピチピチのケツに騙されたのさ。」

マグロA「ゲギョ、ゲギョゲギョ」

マグロA「今何時?」

マグロB「二時。」

マグロB「アッ、昼飯食ッテネェヤ」

マグロB「肉食ィテェ人肉 刺身デ食イテェ」

マグロA「寿司モイイナ~」

金野太郎「あれ…マグロじゃね?」

金の親父「食えば美味いかもな。」

グレーテル「マグロの相場は2~300万。」

グレーテル「一匹殺れば一年暮らせる!」

金野太郎「君、どっか行けよ。付いてこないで。」

グレーテル「見捨てるのか?こんな体にしておいて!」

金野太郎「可愛いからいいじゃん。」

グレーテル「この手、箸持てない。致命傷ですよ!」

金の親父「息子は、きみにムスコ見られるのイヤなんだよ。」

金野太郎「死にたい…」

グレーテル「服着ろ」

金野太郎「服着ると出血するんだ。」

金野太郎「おそらく呪いの類だ。」

グレーテル「出血って、どこから?」

金野太郎「女神を殺れば解けるだろうが手立てが無い。」

グレーテル「どこから?」

金野太郎「奴は切断面から再生する。金太郎飴みたいにな。」

グレーテル「ダジャレかよ」

金野太郎「根本を断てば死ぬと思う。答えは尻尾にあると思う。」

グレーテル「へー」

金野太郎「さしあたって仲間が必要だ。」

金野太郎「泳ぎの得意な奴がいい。」

グレーテル「マグロを?正気か?」

グレーテル「どうやって?」

金野太郎「お魚さん、僕とお茶しませんか?」

グレーテル「昭和のナンパだ…」

死屍

人魚「んっふっは~、人間風情が何用だ。」

金野太郎「私の名前は金野太郎。女神に呪われた男です。」

金野太郎「話があってここへやって来たしだい。」

人魚「斧を手に話とは随分と風流じゃあないか。」

金野太郎「これは斧ではありません。私の親父です。」

金の親父「おっす、おれ親父。」

人魚「親父なら仕方ないね。」

グレーテル「そうだろうか?」

人魚「で、何?」

金野太郎「マグロを、一匹、お借りしたい」

人魚「断る」

金野太郎「残念だ。」

グレーテル「諦め早!」

人魚「ちったぁ粘れよ、お若いの。」

金野太郎「湖底まで潜って調査してくれる人材…」

金野太郎「人材?」

金野太郎「否、魚材が必要なのです。」

人魚「それなら、私自ら出向いてやろうか?」

金野太郎「自ら?」

グレーテル「あー裏のありそうな発言ですぜ。」

人魚「ここは非常に棲みづらい。私、沼に帰りたい。」

人魚「しかし、マグロども人喰いすぎ 恨まれちゃってもー大変。」

人魚「こんな状況で外出てみろ、お前… 嬲り殺されっぞ。」

グレーテル「身から出た錆じゃねぇか。」

金野太郎「お前の子だろ、なんとかしろよ。」

人魚「あいつら私の言うこと聞かん。言わばゴミだ。」

人魚「だからお前、私を沼まで護衛して下さい。」

グレーテル「なんとまぁ度し難い魚でしょう!」

金野太郎「護衛とか自信ないわぁ…」

人魚「はっはっはっは よく言う」

るいるい

人魚「ひゃっはー水だー!」

人魚「サイクロンスパイラルバーニングスクリュースパイラルエントリー!!!」

グレーテル「悪がのさばっている」

金の親父「善悪は観測する視点で容易に立ち位置を変えるものだ。」

金野太郎「とやかく言いたかないけどさ、約束は守れよ!」

人魚「んっふっふ、せーぜー私を信じて手をこまねいているがよい。」

金野太郎「ものっそい胴長女がいてだな!」

金野太郎「そいつの胴の付け根をだな!」

人魚「三丁目の安藤さんだろ、わかるわかる。」

金野太郎「地元かよ!!!」

グレーテル「早く大人になりたい。この魔窟を埋め立てる権力が欲しい。」

金の親父「進路決まって良かったね。」

池の女神「私は池の以下略」

グレーテル「バックアタックだ!」

金野太郎「今からお前の付け根を暴いてやる。ケツ洗って待ってろ。」

池の女神「ええ!? やめてぇ!! そんな羞恥プレイ!」

金野太郎「なます切りにして前掛けの恨み晴らしてやらぁ!」

池の女神「あばば、えらいこっちゃ!大変だ!」

人魚「若いの、約束通り尻尾側を持ってきたぞ!」

金野太郎「っしゃぁあ!!」

池の女神「やめてぇえこの外道!」


金野太郎&グレーテル「繋がってんのかよ」

以下エンドロール

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最終更新:2015年01月14日 00:05