『出会いは空から降ってはこない』
アリス「ねぇ、あなたたちって男性と付き合ったりはしないの?」
魔理沙「なんだよアリス、やぶからぼうに」
アリス「いえね、あなたたちは一応は年頃の女の子なんでしょう。なのに浮いた話なんてまるでないんですもの。霊夢、あなたには仲のいいボーイフレンドとかいないの?」
霊夢「私?い、いないわよ!ボーイフレンドなんて…」
アリス「早苗はどう?」
早苗「いないですねぇ、彼氏」
魔理沙「もちろん、私もいないのぜ!」
アリス「なによ、そろいもそろって、情けないわね」
霊夢「そ、そういうアリスはどうなのよ」
アリス「私はいいのよ。魔法使いだし。でもあなたたちは人間なのよ。少女でいられる時間なんてあっという間なんだから」
早苗「確かに、アリスさんの言うとおりかもしれませんね」
アリス「じゃあ、あなたたちの好みの男性のタイプ教えてよ」
霊夢「好みのタイプ?」
アリス「ええ、そうよ。男らしいとか、頭がいいとか、そういうのよ。魔理沙はどう?あなたはどんな男の子が好きなの?」
魔理沙「私か?好みのタイプといっても特にないのぜ。強いて言うなら好きになったヤツが好きなタイプってところぜ」
アリス「なによそれ、面白くないわね」
霊夢「ま、魔理沙って好きな人とかはいないの?」
魔理沙「好きなヤツか?もちろんいるのぜ!」
霊夢「えぇっ!?」
早苗「いるんですか?魔理沙さん、好きな人が」
霊夢「だ、誰よ!教えなさいよ!」
魔理沙「ふっふっふ…それはだな…私だぜ!」
早苗「わ、私って…誰ですか?」
魔理沙「だーかーらー、私だぜ。私は私が好きなのぜ!霧雨魔理沙様は霧雨魔理沙のことがだーいすきなのぜ!」
アリス「何よそれ…ただのナルシストじゃない」
魔理沙「だってよ、私以上に魅力のあるヤツなんてそうはいないと思わないのぜ?」
早苗「流石に自分はノーカンですよ、魔理沙さん」
霊夢「魔理沙が好きな人って、自分だったのね…よかったぁ」
魔理沙「ん?霊夢、今なんか言ったか?」
霊夢「い、いえ!何も言ってないわよ!」
魔理沙「というか、お前ら人のこと馬鹿にしよってからに、そういう自分たちはどうなんだよ。早苗はどういう男がタイプなんだ?」
早苗「うえっ!?私ですか?そうですねぇ…好きな男って言ったらやっぱり…三高な人ですよ!」
霊夢「三高って、高圧的、高慢ちき、高プライドの三高?早苗ってばオレ様系が好きなのね…意外…」
早苗「違いますよ!嫌すぎですよそんな人!三高っていうのはですね、高身長、高学歴、高収入のことです!」
魔理沙「高身長、高学歴、高収入?」
早苗「はい!やっぱり女の憧れじゃないですか! そういうのって!」
アリス「具体的にはどういう人なの?」
早苗「まず身長は180cm以上ですね! 学歴は東大か京大か、あとは一橋、東工大、最低でも早稲田の政経の慶應の法くらいじゃないと付き合いたくないですね。収入もまあ、年収800万あったら合格にしてあげます!」
魔理沙「幻想郷にそんなやついないのぜ…」
アリス「夢見すぎね」
霊夢「さすがに私もどうかと思うわよ、早苗…」
早苗「やかましいですよ、皆さん! あ、もちろん顔もよくないとダメですよ! 三代目 J SOUL BROTHERS のアキラくんとか、韓流スターのキム・ヨンファム様みたいなイケメンなら最高です!」
魔理沙「ダメだ、完全に夢見る乙女になっちまってるのぜ…」
アリス「夢見る少女って、ものはいいようね。ただの妄想じゃない。さて、最後は霊夢ね」
霊夢「わ、私!?」
早苗「そうですよ、人のこと散々笑っておいて、霊夢さんはどういう男性が好みなんですか?」
魔理沙「お、私も気になるのぜ。霊夢はどんなやつがタイプなんだ?」
霊夢「わ、私は、その……私が好きなのは…… いつも明るくて、私に元気を分けてくれて……」
魔理沙「うんうん」
霊夢「普段は男っぽいんだけど、時々壊れそうなぐらい繊細なところを見せてくれて…… 」
魔理沙「ふむふむ」
霊夢「それで、私みたいなのにも構ってくれる、優しい子……かしら……」
魔理沙「へー、霊夢はそういうやつがタイプなのか。 考えてみれば、霊夢の好みの男のタイプなんて、初めて聞いたぜ。でもまあ、霊夢みたいな可愛い奴に惚れられない男なんて、いないのぜ。私が保証するのぜ。 もし霊夢の好意に気づかない鈍感野郎がいたら、私がマスタースパークでふっ飛ばしてやるのぜ」
霊夢「そ、そうね……ありがとう、魔理沙……」
早苗「何言ってるんですか魔理沙さん…」
魔理沙「ん?何がだ?」
アリス「霊夢が言ってるのどう聞いても、魔理沙、あなたのことじゃない」
霊夢「えぇっ!?ちょ、ちょっと!」
魔理沙「はぁ…何言ってるんだよお前ら」
早苗「霊夢さんの好意に気づかない鈍感野郎はあなたですよ!」
アリス「本当女泣かせよね、魔理沙は」
霊夢「いゃっ!早苗!アリス!」
魔理沙「おいおい、お前ら言ってることがおかしいのぜ。大体考えてもみろ、私は女だぜ?そして、霊夢も女だ。女と女、これは付き合えないのぜ。男は女を好きになって、女は男を好きになる、それが神様が決めたこの世のルールなのぜ!」
早苗「魔理沙さんは考え方が古いですね〜今時は同性で愛し合ってる人だってたっくさんいるんですよ?」
アリス「早苗の言う通りよ。 女は男としか付き合っちゃダメなんて価値観は視野が狭いわね。 女の子を好きになる女の子なんて普通よ? 普通」
魔理沙「だからって、霊夢がそうとは限らないだろ? なあ霊夢、 そうだよな?」
霊夢「えっ? 」
魔理沙「そうだ、直接聞いてみればいいじゃないか!霊夢、お前は女なのに女が、というか私が好きなのか?」
霊夢「えっ!?ええっ!? えええ〜〜!?」
早苗「言っちゃってくださいよ、霊夢さん。 ひゅーひゅー!」
アリス「こら、早苗! 茶化さないの」
魔理沙「どうなんだよ。 霊夢」
霊夢「そ、それは…… 違うに決まってるじゃない…! な、なんで私が魔理沙なんか好きにならなきゃいけないのよ!」
魔理沙「ほらな? 霊夢が私のこと、好きなわけがないのぜ」
早苗 「もう! 霊夢さんの意気地なし」
魔理沙「それにしても、霊夢もひどいな。 私なんかなんて、こいつぅ!」
霊夢「ちょ、ちょっと魔理沙!ど、どこ触ってるのよ! ダメだってばー!」
アリス 「でもまあ、これがこの子達の関係なのかもしれないわね」
早苗「そうですね」
最終更新:2026年10月15日 03:56