アンジェラ「それにしても、変な世界に来たよね」
さくら「うんうん。私、最初、夢か何かかと思っちゃったよ」
アンジェラ「さくらはどうやって来たんだっけ」
さくら「私は、空から落ちてきたんだよ。」
ルナール「あの時は笑えたなぁ・・・」
アンジェラ「ううっ・・・確かに。アレは私もない、とは思うけど・・・」
アメリア「えっ空から?」
白雪「なにそれ?すっごく既視感覚えるんだけど・・・」
さくら「白雪君も落ちてきたの?」
白雪「俺の場合はシーナ(注:細白雪のパートナー、当ボイスドラマに声なし)
のせいだよ」
ドルミーネ「あ、俺それ聞いた。あんた落ちて泣いたって」
白雪「な、泣いてないから」
ドルミ「へぇ~」
白雪「俺のことより奏こそどうなのさ」
奏「えっ、ぼく~?う~ん、捨て犬に触ったらここに来てた」
白雪「捨て犬?」
ドルミ「なんだそれ?」
奏「チャラ男君は?」
ドルミーネ「無視かよ」
零央「なんだよ、そのチャラ男って?」
奏「なにって・・・あだ名?」
零央「あだ名って・・・ん~まあいい。俺は悪いけどここに来たときの記憶が無いんだ」
アンジェ「わからないの?」
冬凪零央「ああ。気が付いたらここにいたからな」
シンツェ「アンジェ~、このクッキーおいしいよ~食べな~い?」
アンジェ「ちょっとシンツェ?今お話中」
白雪「アンちゃんはどうやって来たの?」
アンジェ「僕?僕はお使いの帰りに珍しい猫を見つけてさぁ、追いかけてたらこの世界
に来たって訳」
シンツェ「アンジェは俺が連れてきたんだよ」
さくら「どうして?」
シンツェ「それは、一目惚・・・うっ、うんアンジェが俺のアリスだと思ったからだよ」
零央「今、何か言いかけなかったか?」
シンツェ「気のせいだよ~」
アメリア「そんなに猫が好きなの?」
アンジェ「うーん、どうだろ?」
シンツェ「えーっ、言い切ってくれないの~?」
アンジェ「アメリアの場合は?」
シンツェ「アンジェ~」
アメリア「あたしも零央と同じよ」
マルセル「アメリアも覚えてないんだ・・・」
エース「え、そうなの?」
アメリア「うん。なんか記憶が混乱しちゃってるみたいで・・・
この世界に来た時のこと、よくわかんないのよね~・・・」
マルセル「あはは、僕も似たようなものだよ。気が付いたらこの世界に来ちゃってた」
■さくら(声は沙玖)「あたしも目が覚めたらこの世界だったなぁ・・・
おかげで可愛いパートナーと出会えたからいいけどね!」
アメリア「あ、あたしだってウィンプ(注:アメリア=コメットのパートナー、当ボイスドラマに声なし)
と会えたのうれしいもん!」
ドルチェ「ねぇ?レオ君?」
零央「どうした?ドルチェ?」
ドルチェ「そんなにこの世界って、レオ君がいた所と違うの?」
零央「んっ、あー、大分違うなぁ」
エース「へ~、そーなんだー。いったいどんな世界だったの?」
ノアール「興味ねー」
エース「ノアールうるさい」
ノアール「興味ねーもんは興味ねー」
リュディ「もぅ、喧嘩しないの。いいじゃない
アリスたちの世界のこともっと聞きたいわ」
マルセル「そうだね、とりあえず、この世界にないものといえば・・・車とかだね」
ルナール「車?なにそれ?」
ノアール「お菓子か?」
マルセル「違うよ、車っていうのは、こう・・・
四角い形をしてて、タイヤって丸い輪が、四つ付いてるんだよ」
ドルチェ「・・・四角い、・・・輪?」
零央「ドルチェ、多分、想像してる物が違うぞ」
マルセル「で、闘牛並みに、物凄いスピードで走るんだよ!」
ドルチェ「ふえっ、闘牛・・・」
零央「だから、その想像おかしい・・・」
シンツェ「ホーン(PCWにおける魔物的存在)より危険そうな生き物だね・・・」
アンジェ「いや、生き物じゃないから・・・」
エース「へぇ~、他には?」
沙玖「はい!はい!テレビ!テレビがあるよ」
リュディ「なぁに?テレビって?」
沙玖「こんな四角い箱で、中で人や物が動くんだよ」
ドルチェ「人形劇?」
沙玖「まぁ、それに近いかなぁ?」
ドルミーネ「何が面白いんだよ、それ」
沙玖「面白いよ。遠くの人や風景が見れるしね」
アンジェ「クロックワールドのことも?」
アメリア「う~ん、さすがに異世界は無理だと思うわ」
ルナール「なんか、さくら達の世界って不思議だね・・・」
さくら「そうかな?」
アンジェ「あとはアレだね。あっちの世界にあった行事とか、かな」
シンツェ「行事?」
ドルミーネ「例えば何があるんだ?」
さくら「お正月に、雛祭りに、子どもの日でしょ・・・あとは・・・」
奏「僕はハロウィンが一番好き~」
ノアール「何する日だ、それは?」
奏「おかしがもらえる日~」
ノアール「なん、だと・・・」
マルセル「厳密に言うといろいろあるんだけど、大まかに言うなら
お菓子をくれなきゃ、いたずらするぞって言って
いろんな人からお菓子をもらう日さ」
ルナール「いたずら!・・・」
エース「そんな素敵な日が・・・」
零央「おい、あんた達のパートナーが目を輝かしているぞ」
さくら「あっ、あははは・・・」
マルセル「全く、エースったら・・・」
シンツェ「アンジェ、いたずらされそうになったら、俺を呼んでね!絶対守るから」
アンジェ「いや、それはそういう行事だからね・・・」
白雪「エイプリルフールと七夕とあと感謝祭・・・」
アメリア「バレンタインにイースターもあったわね」
リュディ「うふふ、アリスたちの世界には沢山楽しい事があるのね」
アンジェ「そういえば、もうすぐクリスマスの時期じゃない?」
シンツェ「クリスマ、ス?」
マルセル「そういえば、そうだね。家にはもうツリー飾ってるかな?」
アメリア「クリスマスか~、街のイルミネーションがとっても綺麗だったわね」
リュディ「ねえ、クリスマスって何かしらぁ?」
アンジェ「行事の一つです。大きな木に飾り付けをして、その下で皆で御馳走を食べるんです」
奏「ケーキが食べれる日~」
ノアール「ケーキ!」
零央「ケーキだけじゃないだろ・・・」
ドルチェ「おいしいものが沢山食べれるって事?」
白雪「まあ、そうだね。あとプレゼントもらえるんだ」
エース「プレゼント!?いいねぇ、面白そう・・・」
リュディ「そうねぇ・・・」
さくら「そうだ!皆でクリスマスパーティーを開こう?」
複数「えっ!」
さくら「そうだよ、せっかく皆集まっってるんだしパーティーしようよ、ねっ?」
ルナール「ちょっと、さくら!また思いつきで何言い出してるんだよー」
さくら「へっ、だめかな?」
アンジェ「まぁ、確かにいい機会だとは思うけど・・・」
シンツェ「あっ、アンジェが賛成なら俺も賛成~」
アメリア「でも、場所とかどうするの?]
リュディ「あらぁ~、それならここでしたらいいわぁ」
マルセル「あっ、なら僕、紅茶淹れるよ~」
白雪「上手く淹れられるようになったんだよね、確か」
マルセル「まあね、リュディさんにはまだ敵わないけど」
沙玖「パーティーするなら、部屋の飾りつけしなきゃね」
ノアール「めんどくせー」
奏「まあまあ、フサフサくんも一緒にしよ~」
■ノアール(声は零真央)「うっ、しっしゃーねーなぁ」
ドルミーネ「俺は不参加」
エース「ドルミーネもやるんだよ」
ドルミーネ「マジかよ・・・めんどくせー」
さくら「ほらっ、ルナくんも!」
ルナール「もー、仕方ないなー」
ドルチェ「楽しそうだねぇ~」
零央「そうかぁ?思い付きにしか思えないんだけど?」
ドルチェ「ルゥ(注:ドルチェの一人称)もちょっと楽しみ・・・」
零央「そうか・・・」
さくら「じゃあ今から手分けして準備しようよ
分担はリュディさん、お願いします」
リィディ「OKよん」
さくら「よぉし!みんなぁ、ガンバロ~」
複数「おー」