賽ノ地青嵐抄(さいのちせいらんしょう)
作者:早村友裕
盗賊として生きる少年の成長や葛藤を敵との戦いを交え描く、王道少年漫画風の和風群像活劇。
タイトル名は参加者の加藤ほろによる案で、それまでは【コラボ侍】というタイトルで連載されていた。
主人公の青の視点で進む一人称の文体で、考えすぎる性格の主人公の心の葛藤が細かく描写されている。
その反面、主人公自身が口に出して話す台詞は少ない。一番多い台詞は「でこぱち」。
また、和風独特の色が効果的に使われているのが特徴の作品である。
青と相棒の耶八が江戸に向かうまでを描いた【賽ノ地編】は、
2011年4月3日に二十三話分で完結している。
賽ノ地黄泉抄(さいのちこうせんしょう)(裏コラボ侍)
作者:猫乃鈴
【賽ノ地青嵐抄】を青の相棒である耶八の視点から描いた小説。
そのため、サブタイトルは裏コラボ侍となっている。
青と耶八が一緒にいる際の会話文は【賽ノ地青嵐抄】とまったく同じ。
あまり頭の良くない耶八視点ということもあり、
同じ場面で青と同じものを見ていても、その表現は少し稚拙なものとなっている。
また、青と一緒にいない場面での耶八の行動を見る事ができる。
浮気者の作者が文字より絵にうつつを抜かしているため未完。
賽ノ地青嵐抄 -始まりの日-
作者:緋花李
【賽ノ地青嵐抄】のヒロインであるきさらの視点のサイドストーリー。
時間軸は【賽ノ地青嵐抄】よりもさかのぼり、盗賊として【賽ノ地】にやってきた青と耶八との出会いを描いた作品。
七話から八話にかけては、青が耶八に右目と右腕を持っていかれた際の出来事も書かれている。
忍びとしては不器用なきさらの決意と、くノ一の玖音との友情も描かれた作品。
【コラボ侍】ざこのうた
作者:カルファーレ
青たちと敵対する盗賊狩り【烏組】の一員である狐と狸の物の怪、緋狐と狸休の出会いが分かるエピソード。
戦いに敗れたニ匹のうち、緋狐の走馬灯のような形で二匹の過去が描かれている。
文章と文章の間に漫画のようなイラストが差し込まれ、
文字による心理描写だけでなく、目でもキャラクターの表情や動きを楽しめる作品。
“ざこ”としてのラストシーンは、本編【賽ノ地青嵐抄】第三話でも
青と耶八との戦いの一場面としてリンクされている。
風と月の庵にて
作者:タチバナ ナツメ