注意
狩猟鳥獣の指定は年々変わるものです。狩りをする際は最新の狩猟読本や公的な情報をもとにルールを守って行ってください。
カモ類は1日5羽まで、一猟期を通して200羽までという捕獲制限があります。
説明
番号は整理のために勝手につけたもので意味はありません。
全長は体をまっすぐにのばした状態でクチバシの先から尾羽の先までを計った長さです。
狩猟鳥類の大別
狩猟鳥類28種を大きく分けると次のようになります。
- 陸ガモ(マガモ、カルガモ、コガモ、ヨシガモ、ヒドリガモ、オナガガモ、ハシビロガモ)
- 海ガモ(ホシハジロ、キンクロハジロ、スズガモ、クロガモ)
- キジ目(エゾライチョウ、ヤマドリ、キジ、コジュケイ)
- スズメ目(ヒヨドリ、ニュウナイスズメ、スズメ、ムクドリ、ミヤマガラス、ハシボソガラス、ハシブトガラス)
- その他鳥類(カワウ、バン、ヤマシギ、タシギ、キジバト)
一般的に陸ガモは美味く海ガモは不味く、草食主体は美味く、肉食主体は不味いと言われています。
陸ガモ7種
01. マガモ
画像左がメス、右がオス
カモ目カモ科
生息:湖沼、河川、海岸
餌:水草の葉や茎、植物の種子、昆虫など
全長:50~65cm
北半球に広く生息し、冬季になると北方から南方(日本など)へ渡り越冬する。越冬中につがいを作り、春になると雄雌で連れ立って北方へ渡り繁殖する。北海道などには日本で繁殖する留鳥もいる。人に懐きやすく、地域で餌付けされ可愛がられている個体の可能性があるので注意。オスは頭部が緑色で猟師からは俗にアオクビと呼ばれる。肉は臭みがなくとても美味。
02. カルガモ
カモ目カモ科
生息:湖沼、河川など
餌:水生植物、植物の種子、昆虫など
全長:53~63cm
日本には多くの鴨が渡り鳥として飛来するが、カルガモは北部にいるものは冬季になると南下するものの一年中日で暮らす。カルガモは雄雌の羽の色にほとんど違いがない。その理由として、他の鴨は日本にいるときにつがいを見つけるので、オスは様々な種の鴨がごった返す中で同種のメスにアピールするために特徴的で色鮮やかな羽をしているが、カルガモは他の鴨が日本を離れた後繁殖期を迎えるので同種のつがいを見つけやすく、派手な色をしている必要がないからです。植物食傾向の強い雑食でタニシなども好んで食べるため臭みはあるが味はマガモと並び美味。
03. コガモ
下画像奥がオス、手前がメス
カモ目カモ科
生息:湖沼、池、河川、干潟など
餌:藻や水草など
全長:34~38cm
名前の通り他の鴨より小さい。他の多くの鴨と同じく北部から越冬のため日本などへ飛来し、つがいを作って北部へ戻り繁殖する。潜水は苦手で、水面から届く範囲の水草などを食べる。身は小さいが、マガモに次いで草食率が高く美味しいらしい。
04. ヨシガモ
オス
メス
ナポレオン
カモ目カモ科
生息:河川、湖沼など
餌:植物の種子、水生植物、海藻など
全長:オス54cm、メス48cm
体重:400~800g
植物の葦(ヨシまたはアシ)が生えている場所によくいるのでヨシガモという説、または容姿が良いという意味でのヨシという説がある。他の多くの鴨と同じく北部から越冬のため日本などへ飛来し、春に北部へ戻り繁殖するが、マガモなどとは違い一夫多妻。マガモのように北海道などで繁殖する留鳥もいる。頭部の模様がナポレオンの帽子に似ていることからナポレオンハットと呼ばれることもある。肉は草食系の鴨なので当然美味い。
05. ヒドリガモ
下画像右がメス
カモ目カモ科
生息:湖沼、池、河川、河口、海岸、干潟など
餌:水面の植物など
全長:オス53cm、メス43cm
体重:
頭部が緋色(ひいろ)であることから緋鳥(ひどり)と呼ばれ、後にヒドリガモとなった。他の多くの鴨と同じく北部から越冬のため日本などへ飛来し、春に北部へ戻り繁殖する。潜水はせず、水面に浮かぶ植物を食べる。主に植物食だが、水生昆虫や軟体動物を食べることもある。また、陸に上がって陸上の植物も食べる。他の淡水生息の鴨よりも海上に出る傾向が強く、海岸付近にいる個体は海苔などを食べる。特徴としては、オスは名前にある通り緋色(濃く明るい赤)の頭部にクリーム色の縦線、メスも他のメスより若干緋色に近い。味は多少の臭みはあるが陸ガモなので美味いらしい。
06. オナガガモ
カモ目カモ科
生息:湖沼、河川、海岸など
餌:植物の種子、水草、貝類など
全長:オス61~75cm、メス51~57cm
渡来時期:9月下旬~10月上旬
名前の通りオスの尾羽が長いのが特徴。他の多くの鴨と同じく北部から越冬のため日本などへ飛来し、春に北部へ戻り繁殖する。群れる習性が強く、大群を形成して生活する。マガモと並びカモ類の中では大型。身はマガモなみに大きいが味は雑食性のためマガモに劣る。
07. ハシビロガモ
オス
メス
カモ目カモ科
生息:河川、湖沼、池など
食性、餌:植物食傾向の強い雑食で、植物の種子、プランクトン、昆虫、軟体動物、魚類などを食べる
全長:43~56cm
体重:400~1100g
名前の通りクチバシの幅が広いのが特徴。他の多くの鴨と同じく北部から越冬のため日本などへ飛来し、春に北部へ戻り繁殖する。マガモのように北海道などで繁殖する留鳥もいる。一般的にはあまり美味しくないと言われているが、ネット上の食レポでは美味いと不味いの両極端な感想が目立った。雑食なので個体差に影響されるところが大きいと思う。
海ガモ4種
08. ホシハジロ
オス
メス
カモ目カモ科ハジロ属
全長:42~49cm
体重:500~1300g
生息:湖沼、河川、河口、内湾などに生息する。
食性:植物食傾向の雑食性で、種子、葉、芽、地下茎、魚類、両生類やその幼生、昆虫、甲殻類、軟体動物、環形動物などを食べる。
羽の白い部分を良く見ると黒い模様があり、これを星に見立てて「ホシ(星)ハジロ(羽白)」となった。メスの羽は頭部胸部とそれ以外とで2色に分かれていて、他のメス鴨よりは特徴があり見分けやすい。他の多くの鴨と同じく北部から越冬のため日本などへ飛来し、春に北部へ戻り繁殖する。マガモのように北海道などで繁殖する留鳥もいる。数羽から数十羽の群れを形成する。美味しくないとされる海ガモではあるが他の海ガモよりは植物食傾向が強いのでまだマシな海ガモと言える。
09. キンクロハジロ
オス
メス
カモ目カモ科ハジロ属
全長:40~47cm
体重:300~1000g
生息:湖沼、河川、河口などに生息する。
食性:雑食性で、水生植物、昆虫、甲殻類、軟体動物、魚類やその卵、カエルなどを食べる。
オスの頭の毛が伸びているのが一番の特徴。羽の色は白と黒で、黒の部分に金色の光彩がかかっているのでキンクロ(金黒)ハジロ(羽白)という。ちょっと金色には見えないので頭部の毛の方を名前にしてほしかった。メスは黒褐色と黒で、メスも頭部の毛に若干の特徴がある。他の多くの鴨と同じく北部から越冬のため日本などへ飛来し、春に北部へ戻り繁殖する。マガモのように北海道などで繁殖する留鳥もいる。潜水が得意で水深10m以上潜ることができる。味は不味いとされているがあくまで「鴨のなかでは」という意味でしょう。ネット上の食レポでは頑張って臭みを取って食されていました。
10. スズガモ
カモ目カモ科ハジロ属
全長:オス46cm、メス43cm
体重:
生息:
食性:主に貝類を食べる。
名前は飛ぶときの音が鈴の音に似ていることに由来する。他の多くの鴨と同じく北部から越冬のため日本などへ飛来し、春に北部へ戻り繁殖する。夏に北海道で観察されることから一部留鳥もいると思われる。希に水草を食べることもあるが、主にアサリを始めとする貝類などを食べる。貝類を採食する時は貝殻ごと丸呑みにし砂嚢で消化する。このため体内に強力で大きな砂嚢を持っている。潜水の際は1分近く潜ることもある。オスは黒と白でキンクロハジロと配色が似ているが光沢が緑がかっているのが特徴。メスはクチバシのつけ根の羽が白いのが特徴。味はやはりネット上でも「臭い」「まずい」と酷い言われようだ。
11. クロガモ
全長:
体重:
生息:
食性:
キジ目4種
12. エゾライチョウ
全長:
体重:
生息:
食性:
13. ヤマドリ(コシジロヤマドリを除く)
全長:
体重:
生息:
食性:
14. キジ(コウライキジを含む)
全長:
体重:
生息:
食性:
15. コジュケイ
全長:
体重:
生息:
食性:
スズメ目7種
16. ヒヨドリ
全長:
体重:
生息:
食性:
17. ニュウナイスズメ
全長:
体重:
生息:
食性:
18. スズメ
全長:
体重:
生息:
食性:
19. ムクドリ
全長:
体重:
生息:
食性:
20. ミヤマガラス
全長:
体重:
生息:
食性:
21. ハシボソガラス
全長:
体重:
生息:
食性:
22. ハシブトガラス
全長:
体重:
生息:
食性:
その他鳥類6種
23. カワウ
カツオドリ目ウ科
全長:
体重:
生息:
食性:
生息:河川部や湖沼など
餌:主に魚類
全長:84~92cm
体重:2~3kg
狩猟鳥獣指定:2007年
ウ科は日本にウミウ、カワウ、ヒメウ、チシマウガラスの4種が生息するが、その中でも主に川に生息する鵜なのでカワウという。海で見られることもあり、見た目もウミウと似ているが、ウミウは非狩猟鳥獣なので注意。少なくとも私には見分けがつかない。ちなみに日本で観光業として行われている鵜飼いの鵜はウミウのほう。味は臭くて不味いらしい。身も少なく、ダイオキシンで汚染されていることもあるとの情報も目にしたので無理して食べるほどの価値はない。
24. ゴイサギ
全長:
体重:
生息:
食性:
ペリカン目サギ科
生息:河川、湖、池沼、湿原、水田、海岸など
餌:両生類、魚類、昆虫、クモ、甲殻類など
全長:58~65cm
体重:400~800g
平家物語の作中で醍醐天皇に正五位の位を与えられたためゴイサギと名がついた。そう言われるとなんとなく気品のある顔立ちに見えてきます。夜行性で昼間は水辺の樹木の上などで休み、夜間は水辺の生物を捕食する。繁殖期は樹木上などで集団繁殖をする。カラスのような声で「クワッ」と鳴くことから夜烏(ヨガラス)と呼ばれることもある。ネット上の食レポはあまり見つけることはできなかったが、魚を食べるのでやはり多少の臭みはあるらしい。
25. バン
全長:
体重:
生息:
食性:
26. ヤマシギ(アマミヤマシギを除く)
全長:
体重:
生息:
食性:
27. タシギ
全長:
体重:
生息:
食性:
28. キジバト
全長:
体重:
生息:
食性:
最終更新:2017年11月21日 04:26