レトロゲームを遊ぶ上での大前提
1.現行機でない限り、いかなる保証も存在しない。
Nintendo Switch Onlineなどの現行機が提供するサービスでプレイする場合を除き、ハード・ソフト・セーブデータそのほか
全てにおいてメーカーは一切の保証をしないので注意。自分で多少のトラブルには対処できるようにしておく。
主なスキル;ソフトが読み込まない時の根気強い差し直し、無水エタノールによるカセット端子の清掃、ディスクの水拭き 等。
少し背伸びして電池交換のスキルもあるとよい。
2.HDMIはむしろマイナー。
生まれたころにはすでにスマートフォンが世の中にあった方などは特に、統合されつつある映像端子は今やHDMIぐらいしか見かけず、
HDMIしかないと思っている人さえいるのではないかと筆者は思っている。
ところが、ゲーム機においてHDMIを搭載しだしたのマイクロソフトはは2005年の
Xbox 360、ソニーは2006年の
PlayStation 3、任天堂に至っては
2012年の
Wii Uからである。それ以前のゲーム機には基本、HDMI端子はないと思ってよい。
ではどうやって映像を出力するのか。現在の液晶テレビに対応するべくHDMI変換のツールはいったんおいておいて、純正の範囲では主にAVコンポジットによる映像がメジャーである。(赤・白・黄色の3色のケーブルをテレビに接続し、赤白で音声を、黄色で映像を出力するのだ。)
コンポジットの画質は現在の綺麗な映像に慣れている目だとかなり厳しい。そこで、多少ましになる「S端子」「D端子」「コンポーネント」の3種類の映像出力がおすすめである。この3つのどれかはだいたいコンポジットのゲーム機でも対応している場合が多い。もとの解像度はもちろん現行機より低いのでボケボケだったのが細かいモザイクになるだけなのだが、見やすさは各段に上昇する。
その他RGB・SCART・VGAなどは上記の端子をマスターしてから勉強することをおすすめするのだが、ここで最も恐ろしいことを告げなければならない。
コンポジット以下の画質をもつ「RF」なる映像出力が存在し、それしか搭載していないゲーム機も存在する。
あずき色でおなじみの
ファミリーコンピュータ、そして白いPCエンジンなどが該当する。もはやRF端子はあえて使用すること自体がややハードルが高いので、RFしかもたないハードでレトロゲーム入門は厳しいであろう。
3.新品は存在しない。
「誰が触ったかわからないものは嫌だ」という考えから中古品に一切手を出さない主義の方もいらっしゃるかと思うが、レトロゲームの世界に関しては当然生産終了品が主になるため、中古品を買うしかない。場合によっては「ジャンク品」という動作も保証されていないものに頼ることになるので相当の覚悟が必要である。とはいえ当時ものでしかレトロゲームが遊べないわけではないので、新品が存在する復刻版の本体や現行機のサービスを活用することで新品でレトロゲームを楽しむこともできる。
以上を理解していただいたうえで、レトロゲームの世界に入ろう。
最終更新:2022年01月13日 20:27