こずさんの保管庫。内検索 / 「リリアン魔法騎士団シリーズ」で検索した結果

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  • リリアン魔法騎士団シリーズ
    「がちゃS掲示板」さまに掲載していたファンタジー作品、「リリアン魔法騎士団」シリーズです。 リリアン魔法騎士団 松平瞳子、一世一代の魔法騎士団(No.1759) 全てはこの瞬間のため闘魂こめて全力でサポート(No.1766) 幸せな最前線素敵に無敵(No.1774) もう少しだけこのまま夢の宮薔薇(はな)の嵐(No.1794)
  • マリみて系SS
    ...65) 連載作品 リリアン魔法騎士団シリーズ 山百合会孤島事件シリーズ
  • 松平瞳子、一世一代の魔法騎士団
     ランプの灯りに、机上が照らされる。  気付けに、と渡された赤ワインは未だ手付かずであり、空のグラスと仲良く並んでいる。  松平瞳子は、正面の壁際に鎮座する白銀の鎧を見た。  ──明日、私はあれを着て、戦場に赴くのだ。  隣国と同盟を結んではいるが、今回の敵に立ち向かえるとは思えなかった。  噂では、良くて雀の涙ほどの兵力、悪ければ援軍の見込みは無い。  リリアンに生まれ、リリアンに仕え、リリアンの為に殉ずるのも、悪くは無い。  現在の女王である小笠原祥子は、迫る敵国の軍勢に立ち向かうことを決めた。  数では圧倒的にリリアン側が不利。そして、こちらは女性兵士の割合が高い。  国内も、負のムードが漂っていた。戦場から遠ざかる者、リリアンから隣国に亡命する者……反応は様々だ。 「まだ若い小笠原の姫さまに、女王の椅子は荷が重いのでは」という言葉も聞こえる。それは当然、親...
  • 全てはこの瞬間のため闘魂こめて全力でサポート
    前へ 「可南子さん」 「──瞳子さん」  早朝。白銀の鎧を着込んだ瞳子は、出撃準備中の可南子の元を訪れた。 「鎧を着れば、すっかり『御嬢騎士』ね」 「その呼び名は嫌いですわ」 「わかってて言っているのよ」 「……意地悪ですわね」 「ふふ。今夜のワインは、美味しそうね」 「美味しく飲めるように、努力しますわ」  朝日を全身に浴びて、二人は城壁に寄りかかる。  どちらからともなく、口にする。 「リリアンを守る」 「王女を守る」 「一人の兵も失わず」 「一人の民も失わず」 「我々は」 「勝利を手にする」  顔を見合わせて、二人は笑いあった。 「死ぬ時は一緒ですわよ」 「何言ってるのよ。死なないわよ」  馬に乗り、瞳子は戦場に赴く。前方を進むのは、可南子が率いる軍である。彼女達の騎馬突撃を援護するのが、魔法騎士の役目であった。  援軍は期待...
  • 山百合会孤島事件シリーズ
    「がちゃS掲示板」さまに投下していた作品、「山百合会孤島事件」シリーズです。 共通ルート さよならは言わない狂った朝の光にも似たそのすべてが(No.2271) 殺人事件編 ベランダに死骸とか災いあり(No.2278) 滅殺の黄薔薇身悶える(No.2280) 暗くて壊れゆく世界(No.2283) 不幸な高校生(No.2291) 死すべきさだめの中で特にどこにも行かず(No.2297) 壮絶な姉妹ハザード(No.2302) あれは最後の女神(No.2316) 一人ぼっちの花は散り(No.2392) 他人を巻き込んでお美しい薔薇さまは冷めた視線で熱く見る(No.2407) 薔薇は気高く美しく(No.2421) 孤島遭難編 ずっと側に居るから迷子になった(No.2514) 番外編 深夜のロザリオ超絶・絶叫(No.2323)
  • もう少しだけこのまま夢の宮薔薇(はな)の嵐
    前へ  支倉令は、城を出る前の事を思い出していた。 「援軍、ですか」 「そう。行きたいのでしょう? 令は」  フェティダ自由国の女王・鳥居江利子は玉座から立ち上がった。  ふわり。江利子は階段を飛び降り、令の前に着地する。令は目を見開き、江利子を見た。 「どうなの?」 「……行きたいです」 「祥子のため?」 「あちらの女王は関係ないです」 「嘘おっしゃい。祥子が心配なんでしょ?」  江利子は令の頬に両手で触れ、微笑んだ。  令の瞳に、涙が溜まっていく。それは零れて、江利子の手に流れる。 「心配です。祥子も、祐巳ちゃんも、みんな、みんな」 「じゃあやっぱり行くしかないわね」 「でも、この国の騎士団は数が少ないです」 「精鋭を集めたものね」 「ここを守らない訳には行きません! 部隊を分けると、とてもじゃないけど、向こうの手助けも……」 「じゃあ簡単。ここを...
  • シリーズ朱薔薇さまシスター探偵
     私の名前は、篠原朱美。演劇部三年にして、この学園の『探偵』なんてやっている。  人は私をこう呼ぶのだ。『シスター探偵』と。 【シスター探偵・朱美】 【第一話、ホームズとワトスン】  いつものように、演劇部の部室で次回公演の脚本を書いていた私に、お客が訪ねてきた。 「ごきげんよう、朱薔薇さま」  演劇部一年、松平瞳子さん。名家のお嬢様であり、将来有望な女優の卵でもある。彼女は私を『朱薔薇さま』と呼んだ。 「ごきげんよう、瞳子さん。私をそう呼ぶということは、『探偵』としての私に用があるのね?」 「はい。お話を聞いてくださいますか?」 「伺うわ」  瞳子さんが持ってきた『事件』は、薔薇の館で起こった盗難騒ぎだった。  姉である紅薔薇のつぼみ、福沢祐巳さんと二人きりで書類整理をしていたとき、一階から物音が聞こえたという。  二人でそれを見に行くと、物...
  • 過去現在、そして未来日常生活狂い咲き
    「こんな世界も、あるという事で」 by 桂 「ごきげんよう」 「ごきげんよう」  さわやかな朝の挨拶が、澄みきった青空にこだまする。  マリア様のお庭に集う乙女たちが、今日も天使のような無垢な笑顔で、背の高い門をくぐり抜けていく。  けがれをしらない心身を包むのは深い色の制服。  スカートのプリーツは乱さないように、白いセーラーカラーは翻さないように、ゆっくりと歩くのがここでのたしなみ。もちろん、遅刻ギリギリで走り去るなどといった、はしたない生徒など存在していようはずもない。  私立リリアン女学園。  明治三十四年創立のこの学園は、もとは華族の令嬢のためにつくられたという、伝統あるカトリック系お嬢さま学校である。  東京都下。武蔵野の面影を未だに残している緑の多いこの地区で、神に見守られ、幼稚舎から大学までの一貫教育が受けられる乙女の園。  時代...
  • ヴァンパイヤセイバー趣を変えてドリル戦士
    【コスプレ】 「瞳子ちゃん、瞳子ちゃん」 「なんでしょうか……うわーっ!!」  落ち着け、落ち着くのよ瞳子。今この目の前に広がる不可思議な空間から目を逸らさずに……。  祐巳さまがどこか抜けているというのは、今に始まったことじゃない。たまに変な言動があることだって知っている。 「でも今回は見逃せませんわっ!!」 「えへへ、似合う?」 「なんなんですの、その際どい衣裳は!?」 「なんかね、ゲームのキャラクターでね、『リリス』っていうんだって」  赤いハイレグ、胸元を強調したデザイン、パタつく翼。なんというエロデザイン。これは間違いなくサッキュバス。 「お姉さまからいただいたんだー」 「え゛っ!?」 「ごきげんよう、祐巳、瞳子ちゃん」  うわぁ……。モリガンじゃないですか……。 【ウナギパイ】  聖は、暇つぶしにリリアン敷地内をうろつき回ってい...
  • スキマ様がみてる
    「ごきげんよう」 「ごきげんよう」  朝の挨拶が交わされる中、真美は校舎へと向かっていた。  リリアン女学園高等部二年、山口真美。新聞部で発行している校内新聞『リリアンかわら版』の現編集長。  季節の変わり目で、彼女は風邪をひいてしまい、二日ほど学校を休んでしまった。でも、今は全快。元気が有り余っている。  前髪は髪留めでトレードマークの七三分けにして、二日ぶりの学校生活が始まる。  薔薇の館に取材を申し込もうか、それとも蔦子さんと一緒にいいネタでも探そうか。などと考えながら歩いていた彼女の前に、一枚の紙がヒラヒラと舞い降りた。 「?」  拾い上げると、右上には『新聞』の文字がある。一瞬、自分たちの発行している物かと思ったが、『リリアンかわら版』に『新聞』の文字はない。 「ぶんぶん? なんて読むのかしら」  右上には、『文々。新聞』とある。こんな新聞...
  • 終わらない時希望あふれる
     ──あの日、私の学園生活は変わった。  私の名前は纐纈みどり。リリアン女学園の高等部2年生。  剣道部に所属していて、毎日が充実していた。  そう、あの日までは。  あの日、私は妹である水無瀬葉月に呼び出され、昼休みに体育館の裏へ向かった。  そして、姉妹の証であるロザリオを返されたのだ。 『黄薔薇革命』と呼ばれる事件がその前日に起こった。  山百合会の幹部であり、私と同じ部活の支倉令と、その妹の島津由乃さんの間で起こったそれは、マリア様の前で由乃さんが令にロザリオをつき返すという、前代未聞の事件だった。  その日を境に、校内では似たような事件が沢山起こった。悲劇の幕開けである。  そしてその悲劇は、私にも降りかかったのだ。  結局、令と由乃さんは元の鞘におさまった。  他の姉妹も、ほとんどが元の関係に戻った。  だけど、一部の姉妹は分かれ...
  • アイドルミスター沈む
     乃梨子ちゃんが「面白いですよ」と言って貸してくれたDVDを観ながら、由乃は腹を抱えて笑っていた。北海道の一ローカル番組だったのだが、その人気は口コミで広まり、今や日本中で大人気となったバラエティ番組である。  面白いと思うが、それと同時に、自分たちがこれをやったらどうなるだろう、と言った疑問あるいは好奇心がムクムクと膨らんでくる。そうなると由乃は止まらない。これをやりたくて仕方がない。 (ああ、おあつらえ向きの人がいるじゃない)  由乃は目に涙を溜めながら、画面の中の二人の言動や行動に笑い転げていた。 「……由乃ぉ、本当にやるの?」  令ちゃんの不安そうな声。土曜日の朝。二連休の初日である。由乃と令ちゃんは島津家の庭にいた。二人だけではない。乃梨子ちゃんと祐巳さんもいる。 「当たり前じゃない」  何を言っているのか、といった感じで返事をすると、由乃は祐巳さんたちを見た...
  • 幸せな最前線素敵に無敵
    前へ  双方の部隊が激突してから、まだ数分しか経っていないのに、もう一時間も戦っているように感じる。  可南子の右側から悲鳴が聞こえた。落馬する音が聞こえたのと同時に、剣をその方向に振るう。鈍い感触と共に、今度は男の悲鳴が聞こえた。  長い髪は後頭部でまとめ、兜に何とか治めている。その兜に、凄まじい衝撃が伝わった。  一瞬、可南子は命を落としたと錯覚した。兜の前面が砕ける。  落馬する寸前、鉄砲隊の姿が見えた。そこでようやく、自分が撃たれたことに気づいた。  瞳子の目の前で、可南子が落馬した。 「可南子さんっ!!」  彼女は派手に地面に叩きつけられ、後方に転がっていく。  瞳子は、キレた。  自らの魔力を剣に集め、大きく目と口を開け、雄たけびを上げながら、敵の真ん中に攻め込んだ。  瞳子は、可南子と違って兜をかぶっていない。トレードマークである縦ロールは...
  • 祐巳の決断眠れぬ夜の演奏会
    第一夜へ ♪デン デデデ デンデンデンデン デン デデデ デンデンデンデン <リリアンどうでしょう サイコロの旅 第2夜>    車内 「由乃さま、そろそろですね」  小笠原邸に一番近いバス停が近づいてきた。由乃は降車ボタンを押し、運転手や他の乗客に次で降りるという主張をする。 「さぁ、降りるわよ」 「由乃、いきなり行って迷惑にならないかなぁ」  ミスターこと令ちゃんが相変わらず情けない声を上げる。親友が突然家を訪ねてきて、迷惑に思う訳がない、と由乃は踏んでいた。いざとなったら祐巳さんを生贄にしてしまおう、とも考えている。 「な、なんか嫌な予感がした」  祐巳さんは少し涙目でそう呟いた。大丈夫。祥子さまがキレたりしなかったら大丈夫。由乃は心の中でそう語りかけながら、小さく合掌するのだった。  バスが停車する。ノリノリの三つ編みとおかっぱ、なんだかんだで愛...
  • あれは最後の女神
    <2日目/二条乃梨子/3階廊下>  蓉子さまのお部屋と、聖さまのお部屋から、動かせそうな家具は全て廊下に移動させた。それを使って、聖さまのお部屋のドアを塞ごうというのだ。  提案者は聖さま自身。あの時、疑わなかったといえば嘘になる。でも……。  信じたくなんかない。江利子さまや蓉子さま、それに由乃さまが殺されたなんて。令さまがあんなに取り乱すのも見たくなかった。姿を消した瞳子だって。それに、聖さまが犯人かも知れないなんて。 「乃梨子ちゃん」  聖さまの声。私は部屋の中を覗いた。  困ったような表情を浮かべる聖さまと、可南子さん。聖さまは犯人じゃない、と言い、可南子さんも一緒に残ると言ったのだ。 「志摩子や、祐巳ちゃんのことをお願いね」 「……はい」 「じゃあ、バリケードお願いね。──ごきげんよう」  ゆっくりとドアが閉まる。閉まったと同時に、少し離れた場所にいた祥...
  • 過去も現在も未来も薔薇になる。
     とある城の裏手にある、稽古場にて。  木刀で素振りの練習をしているのは、この城に仕える麗蘭という剣士だった。生まれは海を隔てた国なのだが、ひょんなことからここの城主に気に入られ、それからずっと剣術の師範としてその腕を振るっていた。  今日も朝早くから自主練習と家臣達への稽古を繰り返していた。この素振りを最後に、今日は休もうと考えていた。 「麗蘭さま」  そこに掛けられた声。その方向を見ると、髪を編んだ少女がいる。 「……お志乃さん」 「毎日練習ごくろうさまです」  水で濡らした手拭いを差し出すと、麗蘭はそれを受け取った。顔を拭くと、とても冷たくて気持ちよかった。 「お志乃さんも、こうして毎日顔を見せてくれて、私はとても嬉しいです」 「麗蘭さまったら」  二人でくすくす笑い、近くの階段に腰を下ろす。 「……麗蘭さま」 「うん?」 「姫さまとお弓さんが、永遠の...
  • ハイ・ラガードへようこそ
     ――私の名前は龍宮真名。中学生だが、『ただの』中学生ではない。実家では巫女なんてやっているが、実はスナイパーでもある。  裏の世界は知っている。私は平穏な日常を望んではいない。スリルに満ち溢れた日々を楽しんでいる。  が。  こんな非日常は、さすがに望んでいなかった。  ある日、道端に転がっていた緑色の石。  それを手にした瞬間、私はこの世界にやってきてしまったのだ。  巨大な樹の根元に広がった、この街に。 「お、何だ嬢ちゃん。見ない顔だな」  酒場らしき場所に入ると、マスターであろう男にそう言われた。 「あんたも冒険者か? ギルドは? 悪いが、許可がないと仕事はやれねぇな」  正直、意味がわからなかった。だが、私はそれに従い、酒場を後にした。悪戯に動くべきではない。まずは自分が置かれた状況を知るのが先決だ。  ギルドに...
  • もしも令が歩いてたら告白される戦争
    「ごきげんよう黄薔薇さま、大好きです」  ……まただ。  何が起きてるかわからないけど、何故か今朝からずっと、私は告白され続けている。  ただの挨拶ならまだいいが、最後に何かしら恋愛感情を込めた言葉がついているのだ。  私をからかっているのかわからないが、とにかく私の顔は赤くなりっぱなしで、今日ほど由乃がいなくて良かったと思った日はなかった。  マリア像の前にいた祥子も、私に告白してきた。 「あら、ごきげんよう、令。貴女が好きよ」 「ご、ごきげんよう、祥子……」  祐巳ちゃんも。 「ごきげんよう、黄薔薇さま! えへへ、私幸せです!」 「何かいいことでもあったの?」 「黄薔薇さまとこうして会話できただけで私、幸せなんです!」  例え祐巳ちゃんも変になっていたとしても、これはすごく嬉しい。  志摩子も。 「ごきげんよう、令さま。紅茶をお煎れし...
  • プリンセス天狐の贈り物(前編)
     島津由乃は力説していた訳でもないのだが、何故か目の前に座っている猫の少女は、真面目な表情でしきりに「ふん、ふん」と言いながら顔を縦に動かしていた。 「料理も得意で、かっこよくて……令さまって、藍さまみたいです」  由乃の話を聞いて、橙はそう言った。  そして、由乃はこう返す。 「誰かが絡むと情けなくなるところまで、そっくり」    ***  [ スキマ様がみてる ~プリンセス天狐の贈り物~ 前編 ]    *** 「……っくしょん!」  クシャミは一度で終わると思ったのだが、その後たて続けに二度、合計三回でやっと終わった。いや、正確には、それをほぼ同時に二人が行ったので、合計にして六回のクシャミが家庭科室に響いたことになる。 「……うぅ、風邪はひいてないはずなのになぁ。クシャミ三回だから、物凄い悪い噂を言われてるってこ...
  • 管理人プロフ
    管理人のプロフィール 名前 春日かける、CoZmiX(コズミック) 春日かけるはほとんどのサイトで使う名前。 CoZmiXは裏の趣味のサイトで使う名前。略して「CoZ」「こず」とも。 生年月日 昭和58年11月3日 家族構成 曾祖母、祖母、祖父、父 ただし俺自身は東京で一人暮らし中。 吸っている煙草 現在はKENT。嫌煙家だったとは思えぬチェーンスモーカーぶり。 好きなもの BEMANIシリーズ、ニコニコ動画、クイズゲーム、長電話 好きな作品 マリア様がみてる、少女ファイト、ミステリ小説全般 属性 百合スキーで猿轡スキー。 ……変態って言ったやつ誰だ! SS遍歴 東京にきたばかりの頃に、某「こんにちは計画」のSSサイトを作る。 続いてDID系のサイトを作る。 DIDサイトがプロバイダから警告を受ける(未だに不満あり D...
  • レッスル系SS
    レッスルエンジェルス系SS 『レッスルエンジェルス』シリーズの小ネタ集です。 ちょっと『ランブルローズ』も入ってますw 村上姉妹の日常 姉貴、あたし賢者だぜ ゲームって何やりますか? フレイア様と狐とバカ 姉貴って、音感ないのか? 雨の日の暇つぶし It s A Wonderful World がんばれ真田ちゃん 真田ミユキの憂鬱 Love HoliX 第1話/DAY DREAM -村上千春-
  • ハートを鷲掴み江利子のお姉さまがスク水真美たん
     その日、鳥居江利子は困惑していた。 「あら江利子。ごきげんよう」  目の前にいるのは、明らかに山口真美ちゃんだ。  新聞部の築山三奈子さんの妹で、新聞部のエース。  江利子は、ひたすらに脳をフル回転させる。 ●ツッコミどころ、その1  誰もいない薔薇の館にいて、普段蓉子が座る席に座っている。 ●ツッコミどころ、その2  仮にも黄薔薇さまである江利子を呼び捨てにしている。 ●ツッコミどころ、その3  なんでスクール水着姿なのか。ていうかリリアン指定の水着じゃないし。  とりあえずこの3つが上がった。 「あ、あの……お姉さま?」  江利子は自分の発言に驚いた。すんなりと「お姉さま」と呼んだのだ。 「なぁに? 江利子」 「あの、どうして、今日は、その」 「江利子ったら、どうしたの? そんなに噛んじゃうなんて」  クスリと笑う真美ちゃん。その姿に、江...
  • いくら嘘でも言えない生きてていいんだ
    「ごき  (略)   ある。  このご時勢、何かと物騒な事件が多い。  ほぼ毎週のペースで高校生による犯罪や自殺などが相次ぎ、ニュースも暗いものばかり。それでもリリアンに通う乙女達は明るく過ごしている──はずだった。  たぬ・きねんしす・あん・ぶとぉーん、福沢祐巳。  彼女もまた、まったりほのぼのなマイナスイオンを周囲に撒き散らしながら日々を過ごす天然少女の一人だった。  並木道を歩きながらマリア像を目指す彼女の前に、見慣れない物が銀杏の木からぶら下がっているのを見つけ、それが何なのか理解した途端、「ひょえっ」とおかしな悲鳴をあげてそれに駆け寄った。 「せ、せせせせせ、聖さまっ!?」  銀杏の木の太い枝に結ばれるのは丈夫で使いこなれた縄。片方だけ落ちた靴と、踏み台らしき丸い椅子。白いセーラーカラーは翻さないように、スカートのプリーツは乱さないように、ゆっくりと...
  • とびきりどっちみち突っ走ってしまう
     ごきげん(略)である。  発端はついこの間。リリアンと姉妹学園交流のある麻帆良学園のとある生徒から懐中時計型のタイムマシンを貰ったところから話は始まるのだが、そこは思い切ってバッサリカットしてみる斬新スタイル。 「とにかく、このティースクエアだかなんだかを試してみる価値があるってことね!」 「カシオペアね」  由乃の暴走と共に入る令のツッコミ。Tスクエアとカシオペアなんてこの世代のお嬢様はまず知らないだろうネタを完璧に投げて拾った黄薔薇姉妹に年齢査証疑惑が持ち上がるのはまさにこの夜のことである。 「さて、じゃあ!」  令を流して、由乃はいつの間にか持ってきたホワイトボードにペンを突き立てて、呟いた。 「どこに行く?」 「はいはい、私は過去がいいです!」といつになく元気な声を上げたのは乃梨子だった。 「過去? そりゃまたどうして」 「受験に失敗せず、第一志望の学校...
  • リリィ
    リリィ 読み/同じ 年齢/不明 職業/犯罪者 初登場/F.L.O.W.E.R.S.「序章~花畑の四人」 FLOWERSのリーダーにして、悲しいほどの幼児体型の持ち主。 メンバーからの信頼は厚く、良い関係を築いている。 基本的に変装&潜入担当で、忌まわしい体型(つるぺたすとーん)故に、パット等を駆使してどんな女性にもなりきる、かなりの役者。 ツバキを時折、羨望と憎悪と嫉妬と愛情の入り混じった視線で見ているw
  • 黄薔薇革命の影響で固まってしまった見たこともない景色
     ある日起こった、一組の姉妹の悲劇。  妹を愛していた姉と、姉を愛していた妹。  妹はロザリオを返したが、時が経ち、再び姉妹に戻った。  しかし、それが切欠で、一時的にではあるが、多数の姉妹が破局を迎えたという、リリアン史上に初の大事件となったのだ。  黄薔薇革命と名づけられたその事件の次の日。  纐纈みどりは、体育館の裏手に呼び出されていた。呼び出したのは、妹の水無瀬葉月である。 「お待たせしました、お姉さま」  葉月の声。みどりは思わず、顔だけで振り返ってしまった。 「葉月」 「お姉さま」 「一体、どういうこと? 私をここに呼び出して……まさか、黄薔薇革命の真似事でもしようと言うんじゃないでしょうね」  みどりは内心、気が気ではなかった。先週末の、些細な理由から起こってしまった口喧嘩を思い出してしまう。  葉月は何も言わず、笑顔のままみどりの手を取っ...
  • 全然わかってないすっぽんぽんの江利子いよいよ本格的
    「……江利子。ちょっとそこに座りなさい」 「なに? どうしたのよ、そんなに眉間にしわ寄せちゃって」  こめかみの辺りに人差し指を押し当て、苦虫を噛み潰したような顔をしている蓉子と、逆に普段以上の笑顔を浮かべる江利子。聖は頬を赤らめてそっぽを向いているし、他の面々、例えば祐巳ちゃんなんかは顔も上げれずに深くうつむいたままだ。 「いいかしら、江利子」 「だからなに?」 「……服を着なさい」  きょとんとした顔の江利子。  顔を真っ赤にしている江利子以外の面々。 「……えー?」 「えーじゃないの! なんだって今日に限っては、は、は、裸なのよっ!!」  蓉子は両手で顔を隠して叫ぶ。  そう。今日の江利子は全裸なのだ。 「だって、朝の占いで、今日のラッキーファッションは『産まれたままの姿』だったのよ?」 「だからって実行する人がいるもんですか!!」 「そ...
  • コインからゾクゾクすること
    「本当、あの一言で私の未来は決まったようなもの」 by 令  ──夢を、見ていた。  夢の中の私は時間旅行をしている透明人間で、時間旅行先は数年前。場所はとても馴染みのある病院の一室。中学生の時の私がいて、ベッドの上には笑顔の由乃がいて。  私は、過去の私達の会話に耳を傾ける。 「わぁっ、令ちゃん凄い凄い!」  パチパチ、と由乃の拍手の音が部屋に響いた。  令の手にはトランプのデッキが握られ、布団の上には4枚のエースが並べられている。 「練習したからね。気分転換にもなるし、やってて面白い」  令は4枚のカードを集め、デッキに乗せてシャッフルする。その手つきはまだぎこちないが、練習の成果もあってか素人よりは滑らかだ。  入院生活が長いと、持ってきた本も読みきってしまう。退屈そうな由乃に喜んでもらおうと、令はマジックを練習していた。  最初は本当に簡単なマジック...
  • プラグイン/ニュース
    ニュース @wikiのwikiモードでは #news(興味のある単語) と入力することで、あるキーワードに関連するニュース一覧を表示することができます 詳しくはこちらをご覧ください。 =>http //atwiki.jp/guide/17_174_ja.html たとえば、#news(wiki)と入力すると以下のように表示されます。 ドラゴンクエストけしケシ攻略Wiki - Gamerch(ゲーマチ) 白夜極光攻略wiki - AppMedia(アップメディア) 【グランサガ】リセマラ当たりランキング - グランサガ攻略wiki - Gamerch(ゲーマチ) SlackからWikiへ!シームレスな文章作成・共有が可能な「GROWIBot」リリース - アットプレス(プレスリリース) 【ウマ娘】フジキセキの育成論|URAシナリオ - Gamerch...
  • 志摩子さまよう逆行!
       1  転寝をしていた私が目覚めたのは、放課後の薔薇の館。まだ祐巳さんたちも来ていない。窓を開け放っていたので肌寒かった。  私は軽く身体を伸ばして、立ち上がると、流しへ向かった。お湯を沸かして、お茶の用意をする。  ちらり、と腕時計を見る。現在は午後の3時半。10分近く転寝をしていたことになる。昨夜は特に夜更かしはしていなかったのだが、自分でもわからない疲れが溜まっているのかもしれない。  今夜は早く寝よう。そう考えたとき、階段がきしむ音が聞こえた。誰かが上がってきたようだ。 「ごきげんよう、志摩子さん」  入ってきたのは由乃さんだった。私も挨拶を返して、電気ポッドのコンセントを外した。 「由乃さん、紅茶はいかが?」 「お願いしようかな」  カップを二つ用意して、ティーバッグを探す。昨日あった銘柄とは違ったが、私はこちらの紅茶の方が好きだった。  お湯を注い...
  • ちるのんくえすと
     ♪てーててーれーれーれーてーれー 冒険の書を作る _あたいってばさいきょうね   ピッ _冒険の書を作る あたいってばさいきょうね    CIRNON QUEST   ~そして伝説級のバカへ~ 「チルノ、チルノ。もう朝よ、起きなさい」  母親の優しい声。  いや、正確にはレティの優しい声。  勇者チルノは、起きようとして寝返りをうち、ベッドから落下した。   おお ちるのよ しんでしまうとは なさけない  生きてた。 「おはよう、チルノ。よく眠れた?」 「たっぷり眠ったよ!」 「それはよかったわ。じゃあ、お城に行きましょうか」  展開はえぇ。  気がつけば、チルノは片手に剣、片手にスイカバーを持ち、城の前に立っていた。  王様だか神主だ...
  • 序章~花畑の四人
     ここは、少し現代で、それでいて少しファンタジックな世界。  その中のとある国の、とある街。そこで起こった、風変わりな怪盗団と、それを追う警察と、そしてそれらに係わる人々の、ちょっとおバカでちょっとマジメな物語。    F.L.O.W.E.R.S. -Mission.00/Prelude-  街中を猛スピードで走る車が二台。明らかにスピード違反だが、確実に後方の車は罪には問われない。なぜならそれは警察車両、すなわちパトカーであり、前方を走る車を追っていたのだから。 「いい加減に観念しなさいよーっ!!」  パトカーの窓から身を乗り出して叫ぶ女がいる。名前はアリシア。王国立警察の警部である。拡声器を使わずに張り上げた声は、しっかりと前方の車に乗る連中の耳に届いたようで、お返しとばかりに身を乗り出した女がいた。 「そっちこそ、いい加減に諦めたらどうなのーっ?」...
  • ローズ
    ローズ 読み/同じ 年齢/不明 職業/犯罪者 初登場/F.L.O.W.E.R.S.「序章~花畑の四人」 FLOWERSのブレイン。情報収集、作戦参謀。 独自のネットワークを持っていて、その内容は近所の安売り情報から王国王室の夕食の献立までという、凄いのか凄くないのか。 事前にしっかり計算した上で行動に移すので、イレギュラーには弱い。 特技は美味しいコーヒーを淹れること。自身はかなりのコーヒー党。 カレラ女史の才能に感心させられることもしばしば。
  • ベンチの二人
    「なぁ」  澤村は隣に座る吉田に声をかけた。 「うん?」 「ちょっと気になったんだけどな。『怪談』と『都市伝説』ってどう違うんだ?」  吉田は目の端に映る澤村に、呆気にとられたようだった。    *  夏の暑い日。都内の公園のベンチに朝から晩まで座って、他愛のない話に明け暮れる男が二人。  公園の利用者は、二人の存在に気付いていないらしく、しかしそのベンチには異様な雰囲気でも漂っているのか、子供や老人はおろか野良猫すらも近づかない。  熱気にやられたのか、あるいは病気なのか。ワイシャツにネクタイという服装の顔色の悪い男は澤村という。その隣で涼しい顔をして座っているのは、薄手のパーカーにジーンズの青年。こちらは吉田という名だった。  元々は澤村の特等席だったこのベンチだが、数ヶ月前から吉田がやって来た。それからは二人がこの場所を占領している形に...
  • 世界樹の迷宮・キャラ設定/後衛編
    メディック ★永遠の17歳【ロゼ】 メディック(お姉さま)。本名はコッペリア・ローゼス・ブラウ。 年令のことを言うと、笑顔で硫酸を傷口に塗り込んでくる。 実はアナを超えるサディスト。その笑顔で繰り出されるハンドテクニックは、アナもかなわない。 普段は優しいお姉さまなので、地雷を踏まないようにみんなビクビクしているが、らだけわざと年令ネタを口にして、全身に傷をつくってビクンビクンしている。 メディックが仲間に傷を負わせるのはどうかと思う。 バード ★唯一の良心【蜜柑】 バード(ロリ)。本名が蜜柑。ちなみに、みんなからは「みぃ」と呼ばれている。 新入りで、パーティでは唯一と言ってよい位に純粋な少女。 クリスに勧誘されたこともあってか、クリスに憧れ以上の感情を抱いている。目の前で蟻にフルボッコされたクリスを献身的に看病している。 幼いながらも、舞踏に...
  • プロローグ
    「ごきげんよう」 「ごきげんよう」  さわやかな朝の挨拶が、ブリーフィングルームにこだまする。  ラビアンローズに集う乙女たちが、今日も天使のような無垢な笑顔で、MSの足の間をくぐり抜けていく。  負けをしらない心身を包むのは様々なパイロットスーツ。  自分の機体のチェックは怠らないように、、どんなに精神が高揚してもスーツははだけないように、しっかりと敵を撃墜するのがここでのたしなみ。もちろん、HPギリギリで退却するなどといった、はしたないパイロットなど存在していようはずもない。  ラビアンローズ。  ここは、乙女の園。
  • 無駄情報
    非常に無駄な情報のページです。 俺の作品に登場するオリキャラの紹介でもしていこうと思います。 「あ行」から始まるキャラクター あ 明日葉緑(さーてぃーん・ぷらす・わん) 明日葉縁(さーてぃーん・ぷらす・わん) アリシア・ストネル(F.L.O.W.E.R.S.) アレッサ・フィルハーモニックオーケストラ(飛んでる人と飛べない人と) い イヴィザ・イオ・イロイス(F.L.O.W.E.R.S.) 池澤卑弥呼(さーてぃーん・ぷらす・わん) 出口梓(暇話。) う 氏家早苗子(飛んでる人と飛べない人と) 海野流鏑馬(さーてぃーん・ぷらす・わん) 「か行」から始まるキャラクター か/が 浬瑞穂(暇話。) 鹿島瑞記(エナ&メル) き/ぎ 如月冷夏(さーてぃーん・ぷらす・わん) 来生里立目(エナ&メル) く/ぐ 櫛灘香子(エナ&メル) 「さ行」から始まるキャラクター さ/ざ 三枝依菜(エナ&メル...
  • 薔薇は気高く美しく
    「ごきげんよう、お姉さま」   ──今野緒雪『マリア様がみてる』より <3日目/佐藤聖/広間> 「おかえりなさい、お姉さま」  ……背後から聞こえたのは、私のよく知っている者の声だった。私の最愛の妹、藤堂志摩子。  視界に入った志摩子の手は、赤く汚れていた。それはすぐに血だとわかった。でも私は、それを信じたくはなかった。 「お姉さま?」 「……志摩子、無事……だったんだね」 「ええ。お姉さまもご無事で」  普段の志摩子のしゃべり方だ。何かに怯えている様子も感じられない。  ──まさか。まさか、志摩子が、この事件を起こした犯人? 「ねぇ、志摩子……いったい、何が、あったの……?」  目の前に広がる光景は、異常以外の何物でもなかった。  椅子に座るのは、祥子、令、そして祐巳ちゃん。しかし──全員、死んでいるのは明白だった。  祥子...
  • 第一話/夏の海に注意せよ
    「青い空ぁ! 白い雲ぉ! そして、最高の景色ぃ!!」  白衣をひるがえして、女医が叫ぶ。白衣の下は、とてもじゃないが年頃の男の子には見せる事ができないような素敵オトナ水着だ。 「さぁ、泳ぐぞ艦長!!」 「あんた、完全に読者置いてけぼりよね」  女医とは対照的に、かっちりとした軍服にも似た制服に身を包んだ女性がいる。今現在太平洋上に停泊中の、客船兼戦艦「メアリー・セレスト・ツヴァイ」の艦長である。名前はジェシカ=スウィンガー。年齢はそろそろ大台に乗りそうである。  女医の名前はアレッサ=フィルハーモニックオーケストラと言って、偽名っぽいが紛れも無い本名だった。ちなみに学生時代のあだ名は「コンマス」である。 「読者? こんな駄文読む人なんかいるの?」 「いるいる。誰かはいる」 「いいから、艦長も泳ぐのだー」  なんとも無茶苦茶な女である。  ジェシカはル...
  • それぞれのバレンタイン
    【ある女子プロレス団体の寮】 遥「あ、あ、あ、あのっ!」 ミミ「どうしたの、遥ちゃん」 遥「こここここここれ、受け取って下さい!」<ずいっ ミミ「――チョコ?」 遥「……///」<ぷしゅうぅぅぅぅぅ ミミ「ありがとう、遥ちゃん!」<抱き 遥「ふぇっ!?」 ミミ「友チョコかしら? それとも、本命?」 遥「ほ、本命です……」 ミミ「じゃあ、私に食べさせてくれるかしら……?」 千春「おーおー、なんか伊達の操が危機的状況だぜ」 千秋「あ、お持ち帰りされた」 【ある樹の近くにある街の酒場】 フラニー「……アナ」 アナ「うん? どうしたのかしら?」 フラニー「これを、アナに進呈する」 アナ「まぁ、チョコレートじゃないの。ありがとう、フラニー」 ら「……微笑マシーン」 ロゼ「微笑ましいわね」 ら「……ロゼお母さん、私にチョコをプリーズ...
  • ジョアンナ・ハミルトン
    ジョアンナ・ハミルトン 読み/同じ 年齢/17歳 職業/高校生(市立希望ケ丘女子高等学校/一年風組) 初登場/さーてぃーん・ぷらす・わん「第二話/明日葉姉妹の登校」 アメリカからの留学生。ユカリと並ぶ、いや、それ以上のデンジャラスバディの持ち主。ユカリには「ジョー」と呼ばれる。 金髪で碧眼というコテコテのアメリカンスタイル。
  • 勇者、胃潰瘍になる
    <ある日のダーマ神殿> 「……あのさぁ……」  勇者であるユーニはこめかみを押さえながらつぶやいた。  目の前にはずっと一緒に旅をしてきた仲間がいる。 「なんでしょう」  ポプリはすました表情で聞き返す。 「……なんでそれに転職しちゃったワケ?」 「前の職業に、飽きたからです」  網タイツ。ハイヒール。ハイレグのスーツ。そして、ウサギの耳。 「いえ、言うなれば、古巣に戻ったというところでしょうか」  元遊び人にして前賢者、そして、現遊び人。  そんなポプリに、ユーニは頭を抱えた。 「どうしました? 回復魔法でも唱えましょうか? あ、今の私には無理でしたね」  冗談を言ったつもりだろうか。  ユーニはかつてのポプリを思い出していた。 「あたし今日から賢者になりましたー!」  ハイレグスーツを脱ぎ、賢者の正装をまとって...
  • 翔べない天使
    「ねぇ魔理沙。あたいのこと、本当に好き?」  チルノは、いつも不安そうに聞いてくる。  その度に私は彼女の頭を撫でながら、「ああ。大好きだぜ」と答えるのだ。  ……思えば、いつから私はこのおバカな妖精と付き合いだしたのだろうか。  あまりハッキリとは覚えていないが、ただひとつ確実なことは、チルノが私の恋人になってから、一部の者の弾幕が異常に濃くなったということだ。  アリスやパチュリー、咲夜、にとり、そして霊夢までも。正直、まったく意味がわからない。あいつら、何のつもりなのだろうか。 「……ねぇ、魔理沙」 「ん?」  私は思考の渦からチルノの呼びかけによって救い出された。 「……キスして」  こういう時、不安な時、チルノは決まってキスをせがむ。  私が考え込むとわかるらしい。  泣きそうな顔をしているチルノの頭を優しく撫でてから、...
  • 幻想郷の法則が乱れる
    「ねぇー、パチュリー」  ……珍しいこともあるものだ。  私のこもっているこの図書館には、レミィか魔理沙くらいしか来ないものだとばかり思っていたのに。 「どうしたの、チルノが来るなんて珍しいじゃない」 「パチュリーに、お願いがあって来たのよ」  私に紅茶を、チルノにジュースを運んできた小悪魔も、テーブルの横で立ち止まった。話を聞きたいらしい。 「何かしら」 「あたいに、勉強教えて!」  ……なん……ですって……? 「チルノ? 今なんて、いや、どうして?」  外に出なくても、チルノがおバカさんだという話は噂に聞く。天狗の新聞の記事のように、ガマに食われることだってあるらしい。そんな子が、どうして?  私は少し動揺していた。 「あのね……」  チルノは、ゆっくり話しだした。    *  あのね。  あたいって、バカなの...
  • 09:00am-ハムサンド-
     不貞寝してもいられない。  真里は思い切って起き上がった。その勢いで机が揺れ、床にガシャッと音を立てて落ちた物があった。  それは分解された携帯電話であり、そして既に爆発の機能が失われた爆弾であった。  それを見下ろして、真里はふふん、と得意げに笑った。 「よし、まずお腹が空いたぞ」  冷蔵庫に向かい、中身を物色していると、見覚えのない食べ物があるのに気づいた。 「……こんなの買ったっけ? ハムサンド……」  透明なプラスチックの容器に、ハムサンドがひとつ。容器の表面に貼られたシールには「ベーカリー清水」とある。 「……聞いたことないなぁ……ベーカリーしみず……」  よく見るとその下に「京都府○○町」とある。 「……『しみず』じゃなく『きよみず』か!」  脳内のイメージは、清水の舞台から思いっきり遠くにこのハムサンドを投げている画である。  頭の中で何かがひらめい...
  • 第一話/出動!みら~じゅ☆れじでんす
     東京都夢在区の東側に位置する新興住宅地、希望が丘タウン。  そこにある、赤い屋根の一軒家のベランダで、洗濯物を干している一人の主婦がいた。  鼻歌交じりで娘のシャツや夫の靴下を物干し竿にかけていく彼女の名前は、雲雀丘千歳。年齢は34歳。夫の竜弥とは大恋愛の末に結ばれ、今は娘の雛乃と共に、三人で仲睦まじく暮らしていた。 「ん~、今日もいい天気ね。そうだ、久しぶりに……」  千歳はストレッチ運動を始める。学生時代には新体操をやっていた彼女は、身体が柔らかいのが自慢のひとつだった。  少し汗をかいてきた。暖かな日差しを浴びつつ、手足や身体を大きく動かす。そのままの勢いで前屈を……。 「んしょ。……あら?」  指の付け根までが足元に着く。本来なら、手のひらがペタンと床に着いても、なお余裕があったはずなのだが。 「……まさか……、嘘、でしょう……?」  千歳は、...
  • 姉貴って、音感ないのか?
    <ある(略 千春「なぁ、その歌なんだ?」 千秋「ぁん?」 千春「いや、さっきからお前が歌ってる奴だよ」 千秋「あー、ポップンの曲」 千春「ポップンって何だ? 新しい歌手?」 千秋「違う違う。ゲームだよ。音楽ゲーム」 千春「あ、あの踊ったりするやつか」 千秋「それはDDR」 千春「同じじゃないのか?」 千秋「メーカーは同じ」 千春「しかしその歌詞何よ」 千秋「いいじゃん、面白くて。♪彼女いない暦22年なの~」 マリア「ほう。チアキは彼女がいないのか」<眼鏡光 千秋「うわっ、驚かすなよマリア」 マリア「すまないな。だが、あえて茨の道を進もうとするチアキを応援しようと思ってな」 千秋「違う違う、歌詞だ歌詞」 マリア「そういう歌が好きなのか」 千秋「違うから……。なんなら今から聞きに行くか?」 マリア「どこへ連...
  • 世界樹の迷宮・キャラ設定/前衛編
    ソードマン ★暴走爆走サブリーダー【パティ】 ソードマン(でこ)。本名はパトリシア・ユルール。 元気一番星。笑顔とおでこの煌めきは一級品。だけど運はからっきしだよ三級品。 無駄に毎日元気だが、運だけは悪い。角を曲がったらF.O.E.がいたり、糸買い忘れて泣きながら戻ったり、花畑に寝転がったら顔面に毒蝶がはりついたり。 しかし努力は人一倍頑張る。その為、天才コンビが羨ましくも憎らしい。 蛍の恋人。酒を飲むと、蛍に向かって泣きながら愚痴る。 ダークハンター ★天才女王様【アナ】 ダークハンター(金髪)。本名はアナスタシア・マクヴェス・キャシディ。 根っからのサディストで、生まれながらの天才。物心つく頃には鞭を操っていた。 自信満々だが打たれ弱く、イレギュラーにも弱い。しかし決して主導権は相手に渡さない、全てにおいて総攻め。 天才コンビの相方であるフ...
  • ULTRA STREET-Remix
    ULTRA STREET-ReMix ずっと昔から書いたり消したりしていたハロプロ+オリジキャラSSです。 アンリアル注意です。 第一話 いつも、こんな感じで(10月15日/土曜日) 論より混乱(10月15日/土曜日) 波乱と反感と反乱と破談(10月17日/月曜日)
  • 勇者、胃潰瘍を悪化させる
     あの悪夢のような転職騒動からしばらく経つ。  相変わらず、あの不可思議なパーティは魔王討伐の冒険を続けている。 「どおおおおおおおおおおおりゃあああああああああああああああ!!!!!!!!!!」  魔物に振り下ろされるのは、魔力を秘めた杖。  鈍器が魔物の頭をカチ割り、悲鳴を上げる事もなく、魔物は地に伏した。 「へへっ、アタシの勝ちだ!!」  魔法使い・ビーナス。かつて戦士であった彼女は、相変わらず簡単な魔法も覚えれずに、肉弾戦を好んでいる。  魔物に背を向けて、勇者・ユーニに向けて満足そうな笑顔を浮かべているが、ユーニは内心複雑だった。  隣で「ビーナスさん、かっこいいです~」と言っているのは、戦士・リズ。彼女は以前は僧侶だったが、ビーナスに憧れて戦士に転職してしまった。しかし、相変わらず剣の重さに四苦八苦しているようだ。  そしてユーニの後ろで「さ...
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