ル・マン24時間 耐久レース
(1)5月30日 テスト走行中
L.ビアンキ(Lucien Bianchi) のマシン(Alfa Romeo 33/3) が、ミュルサンヌでスピン。
マシンは電柱に激突、ドライバーは死亡した。
(2)6月14日 決勝
[初] Part18(410)
J.ウールフ(John Woolfe)
オープニング・ラップのメゾン・ブランチェ・コーナーを過ぎたところで、J.ウールフはマシン(Porsche 917) のコントロールを失い、高速でバリアに激突。
ウールフはマシンから投げ出され、即死した(スタート直後から、シートベルトの錠を掛けていなかったと思われる)。
クラッシュの衝撃でマシンから炎上したガスタンクが外れ、C.アモン(Chris Amon) のマシン(Ferrari 312P Coupé) に当たり、マシンは炎上。その結果、彼もリタイヤに追い込まれてしまった。
後の調査により、ウールフのマシンは最初のラップでドアの一部を失っていたという他のドライバーからの目撃証言があり、彼はスタートの時点でドアを正しく閉めていなかった可能性があり、外れたパーツがマシン後部のスポイラーに損傷を与え、今回の事故に繋がったのではないかと言われている(ただし明確には断言されていない)。
このレースでは、以前からジャーナリストにル・マン式スタートの危険性をアピールしていた J.イクス(Jacky Ickx) が、スタート地点から歩いて車に乗車、慎重にシートベルトを掛けるというデモンストレーションを行い、スタート直後に最下位へ転落したものの、24時間後には2位と僅か120mの差という劇的なフィニッシュで優勝を収めている。
翌年よりル・マン式スタートは一部変更され、1971年からローリングスタートとなった。
最終更新:2009年05月06日 15:35