2012年8月17日から24日まで第8回能代宇宙イベントが行われ、東工大CREATEはハイブリッドロケット陸打ち上げでおもに18日から20日まで活動しました。


8月18日

本番を翌日に控え、現地での最終確認を行いました。N2ボンベやN2Oボンベはありませんでしたが、一通りのGSE展開をしました。配線の長さやボンベの口をチェックしました。ここで、東工大での最終確認できちんと作動したイグナイターが点火しませんでした。中継ボックスのFETがショートモードで破壊されており、その日の夜対策としてダイオードを接続し、翌日の本番に備えました。


8月19日

1回目

倒立台と日光でベントポートでの充填確認がしづらく、推進班より離れて上から射点を見下ろしていた他のメンバーからの知らせで充填確認という状況となりました。結果は不点火となりました。イグニッションコイルが破裂し、2次側がオープンモードで破壊されていました。太陽光による温度上昇が原因かと思われますが、詳細な原因は未だ究明中です。対策として、新聞紙や白雑巾をかけるなどして、直射日光を防ぐことにしました。

2回目

充填直後のN2Oの若干の漏れがありました。充填の確認ができず、不点火という結果となりました。原因は充填後のN2Oの圧力が低かったことが原因と考えられます。ボンベの残量確認が大切だと痛感しました。

3回目

充填中に結束バンドが切断され、その結果微小発射に終わりました。タイラップの劣化とタイラップの締めすぎが原因と考えられます。この3回目で、ステムの先が破壊され、秋田大の方に修理していただきました。また修理の仕方も教わり、今後に役立ちそうです。


8月20日

タンク内を冷却するという目的で、本充填の前に予備充填シークエンスを新たに入れました。結果は打ち上げ成功でした!

youtu.be/GmF1BQL2xi8



打ち上げそのものが未経験な班員も多く、また素晴らしい晴天に恵まれた反面、日差しは強く、非常に暑かったので、そのようなことを考慮してきちんとした対策が必要なことがわかり、良い経験ができました。

最終更新:2012年09月22日 13:56