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電王×ローゼン 後編Bパート



「・・・あ、もうこんな時間か。」
なんとなくテレビに映っていた再放送の時代劇を見ていた桜田 ジュンは、部屋の時計を見てつぶやく。
「そういえば、そろそろ投下の時間だな。部屋に戻らないと。」
「投下・・・?」
「ああ、今2chの・・・。」

ジュンが真紅に説明をしようとしたその時、突然背後のドアから何かが落下するような大きな衝撃音が響いた。
「な・・・何があったんですぅ?!」
叫ぶ翠星石。
ジュンがとっさにドアを開けると、そこには階段から落下したと思われる何者かがいた。
「ひぃっ?!ば・・・獏人間ですぅ!!」
それはタピルスイマジンであった。
「おのれ・・・金糸雀め・・・。」
体を多少ふらつかせながらも立ち上がるタピルスイマジン。
一方、ジュンたちはイマジンの言った『金糸雀』という言葉に反応し、階段の上に注目する。
そこには、体をボロボロにしながらもファイティング・スタイルをとる金糸雀の姿があった。
「金糸雀、これはいったい?!」
問いかける真紅。
「皆・・・奴の狙いはカナひとりかしら・・・。ここはカナに任せて・・・逃げるかしら・・・。」
息を切らしながら金糸雀が言う。
だが、金糸雀の体力は先ほどの『カタストロフ』の演奏で急激に消耗し、構えるので精一杯の状況であった。
「こうなったらヤケクソだ!貴様だけでも地獄に叩き落してやるっ!!」
怒りを爆発させたタピルスイマジンは、ひと跳びで階段の上段にまで到達するほどの跳躍力で金糸雀に飛び掛る。
これに対して防御体勢を取ろうとする金糸雀。
しかし、体の疲れから反応が遅れてしまった金糸雀は、タピルスイマジンの右腕に首を捕まれ、そのまま体を壁に叩きつけられた。
「ぐっ・・・くっ・・・。」
「感謝しろ、金糸雀。お前は俺の偉大なる計画を潰した罪をこの程度の刑罰で許されるんだからな・・・。」
さらに右手に力を加えるタピルスイマジン。
そして、金糸雀の首はどんどんを絞められていき、金糸雀は苦悶の表情となった。

その時・・・。

ピンポーン。

突然鳴り響く、場違いなチャイムの音。
それに気づいたタピルスイマジンは、金糸雀を締め上げたまま後ろを向く。
「誰だ、俺の邪魔をまたしようとする奴は?!」

「は~い、俺で~す!・・・てな。」
「・・・!・・・その・・・声は・・・。」
開く扉。
そこにいたのは、先ほどの戦いで重症を負ったはずのモモタロスであった。
「何故だ?!貴様は死んだはず?!・・・いや、死んでなかったとしても、
 さっきの戦いで動けないほどのダメージを追ったはずでは?!」
驚くタピルスイマジン。
無理も無い。
何故なら、モモタロスの体は先ほどまでの戦いが無かったかのように無傷のキレイな状態になっていた。

「簡単な話だ。金糸雀がお前の操っていた世界の存在を消したことで、
 操られた世界の影響が与えた現象を全て消してくれたんだよ・・・俺みたくな。」
今度はジュンの部屋から聞こえてくる別の声。
そこには野上 幸太郎と彼のイマジンであるテディの姿があった。
「そんな・・・馬鹿なことが・・・。」
「あってたまるんだよ・・・この鼻垂れ野郎!!」
思わぬ事態に動揺していたタピルスイマジンは、モモタロスが背後にまで来ていたことに気づかず、
そのまま右ストレートで殴られ、再び階段下へ叩き落される。
そして、その拍子に開放された金糸雀は、幸太郎によってキャッチされるのであった。
「よう、金糸雀!偽りの記憶だったとは言え、マスターのだっこってのはやっぱ最高だろ?」
幸太郎が言う。
「ふふっ・・・みっちゃんに比べたらまだまだかしら。」
「・・・言ってくれるよな、ちびカナ。」

「俺の・・・俺の計画が・・・。」
「言ったでしょう、我々のダメージは0だと。」
悔しがるタピルスイマジンのもとに今度はオーナーが現れる。
「オーナー!・・・でも、オーナーはこの世界の人じゃないはずかしら。どうやってこの世界に来たのかしら?」
「俺のダブルライナーのおかげや、チビちゃん!」
玄関に現れるフィリップ、良太郎、侑斗、そしてイマジンズ。
「彼のダブルライナーは我々のデンライナーのように時を越えるだけでなく、
 『時空』を越えるというオーバーテクノロジーを持っているのですよ。」
「だ・か・ら、僕たちも君のもとへ来れたワケ。」
「まさに『ふりっぷ』の列車の力には泣けたでぇ!」
「あ・・・お人形さん、さっきはごめんね。僕もモモタロスみたく君を守るよ!」
「最初に言っておく!女の子に手をあげるような奴は俺が許さんっ!!」

「・・・あのさ、ちょっといい?」
突然、良太郎が言う。
「どうした、良太郎?」
「ちょっと・・・狭くない?」
「ん・・・?」
ウラタロスたちが自分たちの周囲を見回す。
良太郎の言うとおり、桜田家の玄関は人間が4人、
そして人間よりも体格の大きいイマジンが4人もいたため少々ギュウギュウ詰めになっていた。
「それにさ、ここで戦ったらあの人たちに大迷惑になっちゃうからさ・・・外でやろうよ。」
「ん~、確かにそうやな。良太郎の言うとおりや!」
「・・・でも、どうやってコイツを外に運ぶ?」
ウラタロスがタピルスイマジンを指差す。
「よし、俺に任せろ!そこのイマジンくん、外に行こう!!」
「ちょっとおデブちゃん!そんな直球に言ってどうするんだよぉ!!」
「そこのイマジン・・・僕に釣られてみない?」
「男に色仕掛けって・・・おい、テンドン!なんかアイディアはあるか?」
「何度も言うが、私はテンドンじゃなくてテディだ。」
「そこのイマジン、外に出てくれるよね?答えは聞かないけど!」
「リュウタロス、駄目じゃないか!人の意見を聞いてあげるのが礼儀ってものだ!侑斗だってそう思っている!!」
「おい、デネブ!勝手に何言ってるんだよ!!」
「Zzz・・・Zzz・・・。」
勝手に騒ぐイマジンズ。

「てめぇら・・・ふざけるのもいい加減にしろぉおおおおお!!」
この状況に、再び怒りを爆発させるタピルスイマジン。
そして、怒りに任せて玄関のイマジンたちに向かってタックルを仕掛ける。
「危ない!!」
とっさに叫ぶ良太郎。
それに反応した全員が玄関の左右に体を寄せる。

そして、タピルスイマジンは一直線に玄関の外へと出てしまった。

「・・・これでええんか?」
「・・・良いんじゃないの?」
そう言って、出て行くウラタロスたち。
「俺たちも行くか、幸太郎、金糸雀。・・・あ、どーもお世話になりました~っと!」
「・・・失礼します。」
階段にいたモモタロスたちも外へと移動する。

すると、突然デネブが戻ってくる。
「あ、これお近づきの印にどうぞ!」
そう言って、ジュンたちに何粒かのキャンディを握らせるデネブ。
「最後に言っておく!侑斗をよろし・・・イテッ!」
「デネブ、何やってるんだ!早く行くぞ!!」
「せっかく異世界の人と侑斗が仲良くなるチャンスなんだから、ここは有効利用を・・・って、あ~れ~!」
侑斗にマントを引っ張られながらデネブが退場する。
「・・・。」
「・・・何だったんですぅか、あの鬼人間たちは?」
「強面だったけど、悪そうには見えなかったの。」
「・・・とりあえず、部屋に戻るのだわ。」
「賛成ですぅ。」
「なの。」
そう言って、真紅たちは何事も無かったかのように居間へと戻っていった。

一方、イマジンズたちは外でタピルスイマジンと対立していた。
「さて・・・鼻垂れ野郎!ここからがクライマックスだ、準備は出来てるだろうな!?」
そう言って、モモタロスォードを構えるモモタロス。
「お前ら・・・俺ひとりに対して8人で寄って集って戦おうとしているのか?」
「あぁん?いけねえか?」
「てめぇら、いくらなんでも卑怯過ぎるだろっ!」
「金糸雀を操って闇討ちしようとしたお前に言われたかねぇっ!!」
モモタロスォードの一閃がタピルスイマジンを吹き飛ばす。
「・・・しかし、考えようによってはそいつの言うとおりだ。」
デネブが指からのデネブバルカンでタピルスイマジンを銃撃しながら言う。
「おい、おデブ!何言ってるんだよ!!」
「確かに俺たちであいつをフルボッコ・・・って酷いっちゃあ酷いかもしれんな。」
キンタロスが迫るタピルスイマジンを突っ張りで吹き飛ばしながら言う。
「・・・じゃあ、テンコ盛りで戦えば良いんじゃない?」
リュウタロスがリュウボルバーでタピルスイマジンを狙撃しながら言う。
「いや、それは困る。私も幸太郎もあいつに酷い目にあったのだ。だから、ここは私たちが戦うべきだ!」
テディがテディスォードでタピルスイマジンを追撃しながら言う。
「カナに良いアイディアがあるかしら!」
「何か策があるのかい、お嬢ちゃん?」
ウラタロスがふたたび迫るタピルスイマジンをウラタロッドで吹き飛ばしながら金糸雀に聞く。
「クライマックスフォームにデネブさんとテンドンさんを合体させればいいかしら!」
「そんなこと・・・出来るの?」
良太郎が聞く。
「『ローゼンメイデンの策士』に抜かりは無いかしら!」
そう言うと、金糸雀はバイオリンを取り出した。


演奏する金糸雀。
バイオリンから奏でられるその音はイマジンズを高揚させていく。
「これは・・・うぉおおおおおっ!なんだか燃えてきたぁあああああ!!」
興奮するモモタロス。
・・・と同時にモモタロスの体が光の塊となる。
そして、モモタロスだけでなく他のイマジンたちも光の塊となり、それらは良太郎の手にするケータロスへと集まっていった。
「よし、皆・・・行くよ!」
ケータロスを自身の電王ベルトに装着する良太郎。

CLIMAX FORM!!

音声とともにケータロスから出現する4つの電仮面。
それらは良太郎の体に合体し、仮面ライダー電王 クライマックスフォームを形成する。
さらに、デネブの光が飛び出すと、
それはデネブの腕を模したツインキャノンとベガフォームを思わせるマントとなって電王の背中に合体する。
そして、最後にテディがマーチェテディとなって電王の右手に握られた。

ここに、新たなクライマックスフォームが誕生した!!

『おおっ、なんかすげぇ感じだ!』
思わず叫ぶモモタロスの意識。
「これで文句は言えないかしら!」
『よっしゃ!鼻垂れ野郎、ここから真のクライマックスだ!
 ジェットコースター並みにフルスロットルで行くから目を離すんじゃねぇぞ!!行くぜ行くぜ行くぜぇえええええ!!!』
マーチェテディを振り回しながら、電王がタピルスイマジンに突撃する。

「おのれ・・・野郎ども、出て来い!!」
クライマックスフォームの登場に危機を感じ、叫ぶタピルスイマジン。
すると、その声に反応して数体のモールイマジンが地中から出現するのであった。
『げっ・・・なんでモグラ野郎が?!』
『・・・6・・・7・・・8か。なら私に任せろ。10カウントで終わらせる。』
テディの意識がそう言うと、電王はNEW電王を思わせる剣の構えを取り、
そのまま一直線にモールイマジンへと突っ込んでいくのであった。
素早い太刀筋で切りつけられていくモールイマジン。
『・・・7・・・6・・・5・・・。』
そして、8体全てのモールイマジンはカウントを4残して全滅した。

しかし、今度は背後から3体のモールイマジンが飛び掛る。
『むっ!?後ろからとは卑怯な!!』
背後からの攻撃に気づいたデネブの意識が、ツインキャノンを後方に傾けて発砲する。
放たれる3発のエネルギー弾。
うち2発は空中のモールイマジンを粉砕したものの、残りの1発は敵を叩き落すに留まった。
「くそっ・・・。」
起き上がろうとするモールイマジン。
だが、そこへ金糸雀が現れる。
「おねんねの時間かしら!」
そう言って、子守唄を演奏する金糸雀。
すると、あっという間にモールイマジンは深い眠りにつくのであった。
『金糸雀、ナイスアシスト!』
「どういたしましてかしら!あとはアイツだけかしら!!」
金糸雀と電王がタピルスイマジンを見る。
「こうなったら・・・ヤケクソだぁっ!!」
ついに自棄になったタピルスイマジンが電王へタックルによる特攻を仕掛ける。
『どすこいっ!!』
だが、タピルスイマジンのタックルも電王の張り手によって簡単に吹き飛ばされてしまった。
『さて・・・とどめと行きますか。』
そう言って、電王はライダーパスをケータッチにセタッチする。

CHARGE AND UP!!

ケータッチから発せられる莫大なエネルギー。
それらは電王のツインキャノンとマーチェテディに集約されると、
電王から分離してファンネルのように電王の周囲を、弧を描きながら漂い始める。
また、電王本体のほうにも再度エネルギーが集約され、中央のリュウ仮面が光を放ちながら解放される。
『必殺、俺たちの必殺技・・・シューティングヴァージョン!!!』
ファンネルとリュウ仮面から同時発射される光線。
それらは一気にタピルスイマジンを包み込み、そして敵の体を完全に蒸発させるのであった。

『俺たち・・・大勝利!!』
そして、締めと一言といった感じで『俺、フィーバー!』のポーズをとる電王。
こうして、彼らの戦いは終わりを告げるのであった。

「ひとつ聞いて良いかしら?」
モモタロスに抱っこされながら夕日を見る金糸雀がモモタロスに質問する。
「おう、何だ?」
「・・・どうして、金糸雀をあんな一生懸命に守ってくれたかしら?」

金糸雀は疑問に思っていた。
自分をおもちゃのごとく振り回したリュウタロスに対して尋常じゃない怒りを見せ、
そしてタピルスイマジンに操られて襲い掛かっても金糸雀を信じ続けたモモタロス。
だが、この異常なまでの『信頼』はどこから来ていたのだろうか?
何十年も付き合っていた戦友ならいざ知らず、会って数十分もない金糸雀を信頼し続けたことを・・・。

「・・・守ることに理由は要るか?」
「・・・そんなこと無いかしら。ちょっと疑問に思っただけかしら。」
「まあ、あるとすれば・・・。」
「あるとすれば・・・?」

「何たって、俺はテレビの前のちびっ子たちのヒーローだからな!ちびっ子を守ってやらないと人気が出ねぇだろ?」

「ちょ・・・そんな理由だったのかしら?!」
「冗談だよ、金糸雀。」
そう言って、モモタロスは金糸雀のおでこを突っついた。
「・・・あ、みっちゃんかしら!」
金糸雀が帰宅途中である、本来のマスターの草笛 みつの姿を見つける。
「ちょっといいかしら?」
そう言って金糸雀はモモタロスから降りると、みつの方へと走り出していった。
「・・・あら、カナ!」
駆けてくる金糸雀に気づいたみつは、金糸雀を抱え上げ、いつもの『ほっぺの摩擦でまさちゅーせっちゅ!』を行なう。
「あじゃじゃじゃじゃ!!」
「・・・ところでカナ、どうしたの?何か用事があって走ってきたんじゃないの?」
「・・・そうだったかしら!あのね、みっちゃん!みっちゃんに会わせたい人がいるかしら!!」
「会わせたい人?」
「ほら、あそこにいるモモタロ・・・あら?」
金糸雀が後ろを向いて指差すが、先程までモモタロスがいたはずの場所には誰もいなくなっていた。
「カナ、会わせたい人ってどこ?」
「あれ・・・?」
とりあえず、先程の場所に戻ってみる金糸雀。
だが、やはりモモタロスの姿は無かった。
「どうしたの?」
「・・・ごめんなさい、なんでもないかしら。」
「ふふっ、変なカナ。まるで『不思議の国のアリス』の最後の場面みたいね。」
「アリス・・・?」
「そう。アリスが夢のような世界を旅するんだけど、実際は本当に夢だった・・・ってアレよ。
 カナの不思議そうな顔とドレス姿でなんか連想しちゃった。」
そう言って、笑うみつ。
「夢・・・だったのかしら・・・?」
「そうだ、せっかくだからラーメンでも食べに・・・あら?カナ、その足元にあるの何?」
「・・・ん?」

一方、デンライナーに戻ったモモタロスはコーヒーを飲みながら外の風景を見ていた。
「・・・ねぇ、モモタロスったらいったいどうしたの?えらく静かにしてるけど・・・。」
コハナが小声でウラタロスに聞く。
「さぁ・・・?でも、なんとなく上機嫌っぽいよね。」
「そうそう、なんと言うか・・・好きな人に会えたみたいな・・・。」
良太郎が言う。
「そういえば、先輩は金糸雀ちゃんに異常なほどの愛情を見せてたよね。もしかして先輩って・・・ロリコン・・・なのかな?」
「へぇー、モモタロスってロリコンだったんだ!やーい、ロリタロスゥ~!!」
「わっ?!リュウタ!!」
大声をあげるリュウタロスをウラタロスが押さえる。

だが、モモタロスはリュウタロスの言葉に気づかず、そのまま嬉しそうな顔で黙っていた。

「「「「・・・。」」」」
そして、良太郎たちも思わず黙ってしまうのであった。

モモタロスは思い返していた。

それはモモタロスにとっては過去の出来事・・・。
そして、金糸雀にとって遠い未来の出来事・・・。

ひとりの男性のもとに大きなカバンが届けられた。
カバンを開ける男性。
その中には、まるで生きているかのような精巧な人形が横たわっていた。
男性はカバンの中から螺子を取り出し、人形の螺子を巻く。
その回転数がある程度までいった時、人形の内部から『カチリ』という音が発せられ、そして人形は動き出すのであった。
「・・・ふ・・・ふあぁ~。あら、ちょっとはしたないかしら・・・。」
「お前が・・・ローゼンメイデン・・・なのか?」
「ふっふっふ、あなたがカナの新しいマスターね。私は『ローゼンメイデンの策士』と呼ばれたドール、その名も金糸雀かしら!!」
「・・・神奈川?」
「だぁ~っ!違うかしら!!」
「・・・金沢?」
「それも違うかしら!!」
「・・・島根?」
「全然違う・・・ってか、なんで都道府県ばっかりかしら!!」
「へへっ!冗談だよ、金糸雀。」
そう言って、男性は金糸雀のおでこを突っついた。
「・・・あれ?この光景、どこかで見たことあるかしら・・・。」
「ん?どうしたんだ?」
「いや・・・なんでもないかしら。」
そう言って、カバンの中から出る金糸雀。
その時、彼女のドレスから一枚のカードが落ちてきた。
「金糸雀、何か落としたぞ。」
「あら・・・あ、これは・・・。」
金糸雀が拾い上げたカードを見て、何かを思い出す。
「・・・?」
「・・・分かったかしら、モモタロスがカナを守ってくれた理由が。」
「桃太郎が・・・何だって?」
「あ・・・なんでもないかしら!」
そう言って、金糸雀はカードをカバンにしまうのであった。

金糸雀が手にしたカード、それは汚い字で『また会おうな!』と書かれた、今日の日付のデンライナーチケットであった。

おわり

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最終更新:2010年03月19日 22:08
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