風が吹いてエールの黒髪が揺れる。右手で髪を抑えて空を見ると雲が出てきた。
さっきまで雲一つなかった青空だったことを考えると、風が強くなったのだろう。
エールはそれ以上気にとめず、依頼主へと歩みを進めた。
「こちらがご依頼の品です」
「まあ、ありがとう。エールちゃんも大変だったでしょう?」
「いえいえ、そんなことはありませんよ。それよりも、運び屋『ジルウェ・エクスプレス』をまたご利用ください」
エールはそういって品物を柔和な中年型女性レプリロイドに渡した。
レプリロイドといっても、外見はさまざまだ。わざわざ年上に設定するものもいる。
目の前の常連客もその口であった。もっとも、その理由は想像がつくが。
「おや、エールさん。今日も仕事かね?」
「はい、オジサン。いつも贔屓にしてもらって助かります」
現れた恰幅のいい男性は人間であり、依頼主の夫であった。
婚姻はレプリロイドと人間は平等である、という事例の一つだ。
エールは男性とにこやかに挨拶すると、彼のそばにトラックがあることを目ざとく見つける。
「どこか出かけるんですか?」
「ああ、少しDエリアのハイウェイを通った先の家にこの荷物を運びにね」
「……!? でもあそこは……」
エールがいいよどむと、いいたいことを察したのだろう。
男性は笑みを浮かべて、安心させるように告げる。
「エールちゃん、大丈夫だ。イレギュラーはここ数ヶ月、Dエリアのハイウェイで姿を現していないという話だ。
それに、うちに飾るにはどうしてもあそこを通らないといけないからね」
「だからって、なにも準備せず向かうのは危険じゃないですか? せめて護衛を雇うくらい……」
「なに、そう遠くはない。すぐ済むから大丈夫さ」
そして男性は妻の依頼を叶えたことに礼をいってトラックへと乗り込んでいった。
エールは少しだけ不安を感じ、彼らが離れていくのを見届けた。
『エール、さっきの人たちが心配かい?』
モデルXに話しかけられ、エールはバイクを止める。それはそうだ。
あそこに発生したイレギュラーと激闘を繰り広げていたのは、エールたちであったのだから。
『あそこのイレギュラーはモデルVとセルパンカンパニーの爆発と同時に姿を消した。
今更現れることを心配するほうがおかしい』
「モデルZ、理屈はわかっているんだけどね」
エールの母は十一年前のイレギュラー襲撃で亡くなっている。
イレギュラーと戦うNGOの辺境警備隊のガーディアンとしてイレギュラーと戦ってきたのも、そのときのトラウマが原因だ。
イレギュラーに関わる可能性がある、というだけでエールが心が乱れる。それを誰も責められまい。
「ま、心配してもしょうがないし、次の依頼でも待ちましょう。それにしても、モデルHたちは元気かな?」
エールは表情を一転、明るい笑顔を浮かべて話題を変える。
つい最近、ライブメタルの研究のためにガーディアンへ預けたモデルがあるのだ。
電撃を纏い、空を翔けるモデルH。
炎を噴出し、固い岩盤すら砕くモデルF。
氷の竜を召還し、水中を自在に泳ぐモデルL。
闇を纏い、敵をすり抜けることすらできるモデルP。
いずれもモデルVを使ったセルパンカンパニーの野望を砕くときに力を貸してくれた。
『ガーディアンの研究所に預けているから、大丈夫だと思う。けど、エールは変わったね』
「そう? アタシは自覚ないんだけど」
『前は依頼主に対しての言葉使いがなっていなかった』
「ちょと、モデルZ! そんな昔の話はよしてよ!」
まあまあ、とモデルXがエールとモデルZをとりなす。
変わった、と告げた張本人という自意識がモデルXにはあるのだろう。
モデルXは柔和な雰囲気だが、モデルZはたまにとげとげしい部分を見せる。本当にたまにだが。
実は内面以外にもエールが変えようと考えている部分がある。
ジルウェは髪の長い青年だった。あの長い髪は、異性ながら憧れを抱いてしまう。
密かに髪を伸ばそうと決心しているが、彼らには告げず黙っていた。妙に気恥ずかしいのだ。
さて、と一声あげてバイクのハンドルを掴む。
エールがそのまま次の仕事を請けようとして、通信機が鳴った。ガーディアン専用通信回線だったため、驚きながら通信機を取った。
「はい、プレリー? どうしたの?」
プレリーとは、ガーディアンの指揮官の名前である。
見た目はエールとそう年の離れていない少女だが、イレギュラー戦争時代から生きている歴戦の戦士だ。
レプリロイドに寿命を設定する法から逃れているのは、職業上の特例なのだろう。
エールは密かにプレリーの美しい金の長髪と、女性らしいスタイルに憧れている。
絶対口にはしないが。
『エール、聞こえている? 急にイレギュラーが活発化したの!』
「イレギュラーが……現場はどこ? ミッションは受けるわ」
『……Dエリアのハイウェイ。お願い、エール。また戦いに巻き込むけど……』
「いいっこなし。……って、エリアDィ!?」
エールの表情が変わる。エリアDには先ほどの夫婦が向かっている。急がねば彼らのみが危険だ。
モデルXとモデルZも押し黙る。
「ごめんね、プレリー! あそこには人がいるの。エリアDに向かうから、支援をお願い!」
『わかったわ。エール、気をつけて』
通信機を切り、エールはUターンしてエリアDへと向かう。
やはり先ほどの夫婦をいかせたのは間違いだった。
エールは後悔を噛み締めながら、バイクを走らせた。
時間は少し遡り、エールに依頼をした夫婦……夫をゴルクル、妻をミラという。
共に寄り添って二十年近くになる。この時代、人間とレプリロイドの夫婦は特別珍しいものではなかった。
穏やかに日常を過ごし、今日のこの日も荷物を市街の家に運んで飾り、夫婦水入らずで過ごす予定であった。
この日、日常と違う事態が起こる。その一つを発見したのは、ミラのほうだった。
「あなた。止まって!」
妻の言葉にゴルクルは疑問を抱いたが、素直に従う。彼女の言うことは、ゴルクルにとって間違ったことがないからだ。
車を止めると、ミラは車を降りて道路の脇を進む。ゴルクルも降りると、妻が車を止めた理由がわかった。
道端に人が倒れている。ゴルクルは妻と青年へと駆け寄った。
「行き倒れなのか? ここはイレギュラーが発生しているため、ほぼ無人だったはずだが……」
「ですが、彼が倒れているのは事実です。あなた、この人を放ってはおけません」
「そうだな。見たところ外傷はないが、市街の病院に見てもらったほうがいい。運ぼう」
ミラの言葉に頷いたゴルクルは、青年を抱えて横たえる場所を確保した荷台へと乗せる。
癖の強い黒髪に、整った知性的な顔立ち。細く見えて、鍛え抜かれた肢体を白い衣装で上下を整えていた。
この不思議な青年を拾った。それが人のいい夫婦の、ちょっとした非日常であった。
□
天道総司は妹を守ってやれなかった。
宇宙より降り注いだ隕石により、地球は海を失って人類の数は大きく減少し、災害に妹と巻き込まれたのだ。
目の前で救いを求める手を握ってやれなかった。
あんなにも苦しんでいたのに。兄とは妹を守るためにあるはずなのに。
天道はそれからさらに大切なものを喪うことになる。
七年、天道は喪失という名の闇を抱え続けていた。
祖母の言葉を胸に、涙を見せず強がり、カブトゼクターを手に戦い続けた。
異星より現れた謎の生命体、ワームとの死闘を運命付けられても、天道は変わらない。
世界の中心であり続けるため、大切な人たちのために更なる力(ハイパーゼクター)を求めた。
そして手に入れた力で、世界に喧嘩を売ったのだった。
「うっ……」
天道は自分のうめき声を耳にして、意識を覚醒させた。
瞼が開くと同時に、太陽の光が天道を照らす。目を覚ますと、荷台で柔らかい寝袋に包まれていた。
「おや、目が覚めたようだね。よかった。私はゴルクル。自分の名前を言えるかね?」
柔和そうな男性の声に天道は視線を向ける。
自分の身体を静かに調べて、彼が自分を助けてくれたのだと悟った。
「すまない、助かった。俺は……」
そういって静かに天道は右手の人差し指を天に刺して、厳かに告げる。
尊大な態度でふてぶてしい。この性格は死んでも直ることはないだろう。
「天の道を往き、総てを司る男。天道総司だ」
「そ、そうなのか。天道君……でいいのかな? 礼は妻にいってくれ。ワシは手伝ったに過ぎんよ」
そう言われ、ミラに礼を告げて天道は座りなおす。ここはどこだろうかと現状を把握することに努めた。
天道の最後の記憶は、世界を変えて過去の自分にベルトを託すところまでだ。
なぜ消えたはずの自分が存在し、彼らと同行しているのかがわからない。
ふと、首を回すと天道の上半身くらいのコンテナが目に入る。
トラックの荷台に固定されたそれは、妙に天道の目を引いた。
「ああ、それは遺跡から発掘された古代の遺産だよ」
「遺産? 骨董品でも集めているのか?」
「そういう趣味でね。ライブメタルという遺跡には高い懸賞金がかけられているが、そういったものではない。ごく安全な、アンティークさ」
ハハ、とゴルクルは笑って説明をする。そういうものか、と天道が納得して外を見ていると、眉をしかめて勢いよく振り向いた。
天道にしては珍しく、語気を粗く忠告する。
「撃たれた! ハンドルを切れ!」
天道の忠告と同時に、トラックが揺れる。現状を把握していないにもかかわらず、ゴルクルは車の速度を上げた。
とっさにしてはいい判断だ。人型のロボットだろうか? 腕に取り付けた銃がゼクトトルーパーのマシンガンブレードを思い出す。
天道は知らないのだが、野生化したイレギュラーの典型例、ガレオン・ウィングであった。
「そんな! ここ数ヶ月、イレギュラーの発生は報告されていなかったのに!」
「不確定要素(イレギュラー)? それより、車を運転することに集中しろ。このままだと死ぬぞ」
「あなた……」
天道の忠告どおりゴルクルが必死でトラックを制御する。
天道はどうすべきか、思案をした。戦おうにもベルトは七年前の自分へと譲った。
歴史が変わった以上、もはや彼は自分になりえないのだが、便宜的にそう呼ぶことにする。
彼ら夫婦を見捨てれば天道一人生き延びることができるだろう。しかし天道はその選択を取らない。
彼らを救い、天道が生き延びる程度、天の道を往く男には可能でなければならない。
この程度の逆境など、ハイパーゼクターを求める戦いで何度も味わった。潜り抜けるなど容易だ。
「そこの建物へ突っ込め!」
「天道君、どういう……」
「いいから言うとおりにしろ」
出会ってすぐの人間を信用しろ、というのは無理があるのは天道自身自覚がある。
だが、ここは脅してでも実行してもらわねばならない。
幸いにも人がいいゴルクルは天道の言葉を実行した。
大きくタイヤを軋ませ、不愉快な音をたてて使われていないだろう建物へと突っ込んだ。
中を突き進みながら、ゴルクルが天道に視線をやる。
「ゴルクル、奥さん。二人ともいったんここで降りて隠れていろ」
「どういうことですか?」
「まさか……囮になる気か? 天道君!」
ミラの疑問を、ゴルクルが告げる。ミラがハッとした視線を天道に向けるが、天道は余裕を崩さず笑みを浮かべた。
「なに、このトラックは必ず返す。念のため荷物を今渡したいところだが、そこは時間がない。すまないな」
「駄目だ、君はさっきまで意識を失っていたのだぞ? そんな危険な真似を……」
「いいから従え。奥さんも死なせたくないだろう。大切な人を失うのは辛いぞ」
ゴルクルは迷い、ミラも心配そうに天道を見る。天道は素早く運転席にたどり着き、降りるよう促した。
ゴルクルは顔を伏せ、数秒黙考した後にミラの手をとり、トラックから降りた。
「すまない……天道君……」
「天道さん、いざとなったら荷物をトラックごと捨てて逃げてください。私たちのことは構いませんから……」
「大丈夫だ、奥さん。おばあちゃんが言っていた。二兎追うものは、二兎とも取れってな」
呆気にとられた夫婦に振り返らず、天道はアクセルを踏み込んだ。
夫婦が身を隠すのをバックミラーで確認して、建物を突き抜ける。
案の定謎のロボット集団が襲ってきた。
正直対抗する手段はない。ベルトもなければ、今の天道に武器もない。
しかし、そんなことは問題じゃない。
「こい、キサマたちの相手はこの俺だ」
天道は不敵に笑う。天の道を往き、総てを司る男にはこの程度の相手は敵でないのだ。
天道はアクセルを踏み込んで、思いっきりハンドルを切った。
「これは……」
エールがたどり着いたDエリアは破壊の限りが尽くされていた。
ガードレールは吹き飛び、道路は穴だらけ。イレギュラーとなったメカニロイドが徘徊し、真っ二つになった車から炎が吹き出た。
建物は燃えて、人々の悲鳴がエールの耳に届く。ガーディアンの仲間たちが救出活動を続けているが、火のまわりは速い。
ギリッ、とエールは奥歯を噛み締めて、二つのライブメタルを取り出した。
「モデルX、モデルZ、準備はいい?」
『いこう、エール』
『いつでもいける』
モデルXたちも怒りを押し殺しているのだろう。冷静でありながら、声色に怒りがあった。
エールはすべてを守るロックマンとなったのだ。その決意をあざ笑うかのようなイレギュラーたちの行動が許せない。
巻き込まれた人々を守る。エールの勇気に呼応して、ライブメタルのモデルXとモデルZが輝いた。
「ロックオン!!」
エールの決意の宣言と共に、二つのライブメタルから力が放出される。
エールの両腕に腕輪を分解、赤い篭手が形成された。
黒いタイツを覆うように、赤い装甲がブーツにジャケットと無から生み出されてエールを守るように覆った。
エールが正面を向くと同時に、赤いヘルメットが被さって額に緑のクリスタルが生まれた。
幾何学的な模様がクリスタルに浮かんで、金の髪がヘルメットよりあふれ出た。
エネルギーの刃を形成する剣の柄を握り、エールはロックマンZXへと変身を果たした。
モデルXの力で、本来モデルZの適合者ではないエールでもZの力を引き出すことが可能となっている。
その状態のエールは、ロックマンZXと呼ばれ、野望に満ちた相手をイレギュラーと共に切り伏せてきたのだ。
ロックマンZXに気づいた一体のガレオン・ウィングが襲いかかって来る。
エールは冷静にガレオン・ウィングの動きを見切ってZXセイバーにエネルギーの刃を形成して振るった。
「えいっ!」
一刀で真っ二つにして、その場をロックマン独特の高速移動、ダッシュで離れた。
前方に大きく移動したエールに、三体のガレオン・ハンターがバスターを向ける。
何百と相手にしたガレオン程度ではロックマンZXを止められるわけがない。
エールはZXセイバーの柄を銃へと変形させ、エールほどの大きさの光弾でまとめてガレオンの群れを吹き飛ばした。
圧倒的。
イレギュラーとの数の差などものともしない。ロックマンの力が、人を救うために振るわれた。
『相変わらずぬるいことをしやがる』
「そうか? 俺にはどうでもいいが」
高層ビルの屋上でボサボサの金髪をかきながら、紫色の毒々しいジャケットを着込む男が一人で会話していた。
いや、一人で会話しているように見えていた。明らかにもう一つの声は、男のものではない。
ギラギラと狂気を宿した瞳を、眼下で奮闘するエールに向けている。
野性的であり、かつ人間にしか持ちえない畏怖を他人に刻み込みかねない男はゆったりと右手を開いた。
『まさかあいつらの言うとおり、このまま様子を見るだけというわけじゃないよな?』
「くだらない。わざわざパンドラとかいう奴に従う必要はない。俺は……」
男は渇いた喉をかきむしるように左手を喉にあて、唇を歪める。
笑顔というには歪みすぎた表情のまま、右手をゆっくりと前方にかざす。
握られているものは、ライブメタルそのものだった。
ただ、モデルXたちに比べて禍々しい。
「この渇きがおさまればそれでいい。ロックオン!」
蛇のように腕をしならせ額にあわせたライブメタルから、禍々しいエネルギーが噴出して男を包んだ。
エネルギーはオーラと変換し、男の身体を装甲で包む。
濃い紫色の装甲が全身を包み、Y字の黒いバイザーに赤い単眼が光る鉄仮面のようなヘルメットが頭を覆う。
右肩の砲台が妖しく光り、左肩と一体化しているミサイルランチャーが細身に重厚な雰囲気を与えていた。
男はロックマンの一人。そしてライブメタルの名は……。
「いこうぜ、モデルVA。早く行かないとイレギュラーどもが全滅して終りだ」
『ククク……いいぜ、ペンテ。大暴れしてやろう。誰が最強か、またその身に刻んでやるぜ! モデルX!』
ペンテと呼ばれたロックマンは、迷わず高層ビルから飛び降りた。
その瞳にエールを映しながら。
「だいたいこんなものか」
天道はアクセルを全開にしながら、急ブレーキをかけてハンドルを切り、車を横向きにして減速した。
壁にぶつかるか否かの絶妙なタイミングでトラックが完全停止する。
するとトラックを追いかけるためなのだろう、ガレオン・ウィングも停止ができず、トラックがぶつからなかった壁へと激突した。
天道の思惑通りである。まとめて全員潰したのを確認し、天道はトラックを降りて残骸を拾う。
「やはり完全な機械か……ここはいったい?」
天道が疑問を持つが、応えてくれるものはない。
とりあえずトラックを無傷で済ませれたことに安堵して、あの夫婦に返そうと思考したとき、勢いよく振り返る。
援軍だろうか。次々とガレオン・ウィングが現れた。
戦闘手段のない天道は、新たな敵に焦りを……。
「ほう、そうくるか。いいだろう、相手をしてやる」
焦りを見せず、あくまで余裕な態度のまま手を天にかざす。
天道には確信があった。過去の自分に与えたベルトが、今この場で自分が望む限りまた現れるのだと。
根拠などないに等しい。一度失ったものが都合よく現れるなど、奇跡でも起きないと無理だ。
だが、天道という男は。
「こい、カブトゼクター!」
奇跡といえることを平然と顕在させる、天を手にしたような存在なのである。
天道の呼び寄せる声に応えるように、空の空間が割れて、赤いカブトムシ型デバイスが姿を見せた。
トラックの荷台をコンテナごと貫きながら、カブトゼクターが天道の手におさまる。
召還時には存在しなかったベルトが、カブトゼクターの角に引っかかっていた。
天道はトラックのコンテナに遺跡として掘り出されたのか、と予想をつける。
偶然だとは思わない。天道がカブトであることは、世界が決めた運命であるのだから。
「わけのわからないこの場所でこの運命……やはり俺は天の道をいくしかないようだな」
天道が正面を見据えて、不敵に笑う。
三体のガレオンが編成しながら迫る中を、恐怖を一欠けらも見せずにベルトを巻いた。
「変身」
まるで厳かに、儀式の始まりを告げるかのように天道は呟く。
カブトゼクターの『Hen-shin』という電子音を背景に、天道もまたロックマンとは違う装甲を纏った。
To be continued……
最終更新:2009年12月26日 18:58