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ディケイド×ローゼン 前編Bパート

一方、倒れたユウスケに対し、敵はさらに攻撃を加えるべく、ゆっくりと彼のもとに近づいていた。
かわすことの出来ない連続攻撃によって戦意を喪失してしまったユウスケに近づく敵の影。
そして、その影はついにユウスケの心臓部分目がけて拳を落とすのであった。

だが、その時、敵の足元に向かって数発の銃弾が飛来した。
突然の攻撃に後退する敵。
目の前にいたのは…。
「よう、僕なりのモーニングコールは気に入ってくれたかな?」
「か…海東…。」
先ほどまで倒れていたユウスケだったが、自分の頭上で起きた銃声と爆発、そして火薬のにおいで目を覚ました。
すかさず、海東 大樹がユウスケに肩を貸す。
「ありがたいが…次回からはもうちょっと優しく起こしてくれ…。」
「次があったら…ね。」
だが、ユウスケと海東が会話している間にも、謎の敵からの攻撃が襲いかかる。
それに気づいた海東は敵に向けて発砲した。

ところが、ディエンドライバーから発射された弾は敵の体をすり抜けるのであった。
「そんなバカな…。」
海東が驚くが、そんなことなど気にすることなく謎の敵からの攻撃が海東を襲った。
吹き飛ばされる海東、そして海東の肩を借りていたユウスケも近くの壁に叩きつけられる。
しかし、海東は吹き飛ばされながらもディエンドライバーにカードを挿入し、変身するのであった。

KAMEN RIDE…DIEND!!

吹き飛ばされた勢いを利用し、壁を蹴って敵の胸元へと飛び込む仮面ライダーディエンド。
だが、彼の体は敵の体をすり抜けてしまった。
すかさず受け身をとり、攻撃態勢に入るディエンド。
だが、謎の敵の素早い動きに、胸元へ大きな一撃を喰らうのであった。

「海東!…くそ…変身!!」
ユウスケはボロボロの体を無理やり起こし、仮面ライダークウガへと変身した。
「ぐっ…。海東!ディエンドライバーをこっちへ!!」
「分かった…うわっ!」
クウガからの声に、ディエンドは攻撃を受けながらもそれに答え、彼のもとへとディエンドライバーを投げるのであった。
「超変身!!」
緑の光に包まれたクウガはペガサスフォームとなり、ディエンドライバーもペガサスボウガンへと姿を変えた。
そして、クウガは己の耳に全神経を集中させる。
この時、クウガは自分たちの攻撃が当たらないのにもかかわらず敵の攻撃が自分たちに当たっていることから、
敵の正体を<幻影を利用した存在>と考えていた。
そこで、敵の正確な位置をつかむべく、感覚神経の優れたペガサスフォームへと変身したのであった。

ところが…。
「…!何も感じられない?!」

クウガは再び集中する。
だが、何度やっても彼は何も感じることは出来なかった。
音も、熱も、敵の息遣いも、そして敵の生命感も…。
「危ない!」
ディエンドが叫ぶ。
だが、無防備状態であったクウガは謎の敵からの攻撃を再び喰らい、その勢いでユウスケの変身は強制解除してしまう。
強制解除によって今までのダメージがユウスケの体を襲う。
それにより、彼はまたしても倒れるのであった。

だが、ユウスケが倒れこんだ時、偶然にも彼の手がトライチェイサー2000のライトスイッチに触れたらしく、
ライトから発せられた光が謎の敵を包み込んだ。
まるで影のような存在を露わにする謎の敵。
すると突然、敵は唸り声をあげて苦しみだすのであった。

「なるほど…。」
そう言うと、ディエンドはユウスケが持つディエンドライバーを再び手にし、一枚のカードを挿入する。

ATTACK RIDE…FLASH!!

ディエンドライバーの銃口から強力な光が発せられる。
さらに苦しそうな唸り声をあげる敵。
そして、先ほどまでの強さがまるで嘘だったかのように、敵はあっさりと消滅するのであった。
「まるで幽霊みたいなやつだったな…。」
海東は変身と解き、ユウスケのもとへと寄る。
「おい、ユウスケ!大丈夫か?」
ユウスケの顔を叩きながら、海東は声をかける。
だが、ユウスケのダメージは大きかったらしく、完全に気絶していた。
「…さすがに、放置しておくのはまずいよな。」
そう言うと、海東はユウスケの体をヒモで自分に縛り付け、
そしてトライチェイサー2000にまたがり、光写真館を目指すのであった。

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その頃、士は鏡の前に立っていた。
先ほど見た謎の影を追って、迷路のような路地を走り続けた結果、この場所にたどりついたワケだったのだ。
「まさかと思うが…まあ、いい。物は試しだ。」
そう言って、ディケイドライバーと装着すると、ディケイドのカードを挿入した。

KAMEN RIDE…DECADE!!

続いて、別のカードを挿入する。

KAMEN RIDE…RYUKI!!

ディケイド龍騎に変身すると、ディケイドは鏡の中へと突入していった。

彼の前に広がる光景、それはミラーワールドとはまったく異なる未経験の世界であった。
「これは…。」
「ここはnのフィールドです。」
突然の声に驚いたディケイドは声の方を向く。
そこには一人の青年が立っていた。

「この世界にようこそ、仮面ライダーディケイド。…とりあえず、今はその鎧を脱いだらどうだろうか?」
「じゃあ、そうさせてもらう。」
そう言って、士は変身を解除した。
「…あんたがローゼンか?」
「そうだとしたら…?」
「ノーなら俺の質問は1つだけ。イエスならサービスでもう1問追加してやる。」
「面白い方だ…。では、Ja(ヤー=イエス)と答えておきましょう。」
「まず…この世界のことについて教えてもらおうか。俺はいろんな世界を旅してきたつもりだったが、
 ここまで生命力の無い…いや、存在しない世界は初めてだ。いったい、この世界で過去に何があったんだ?」
「かつて、この世界は他の世界同様、全ての生き物が平和に住む世界でした。
 そして、我が娘たちもそれぞれのマスターとともに生活し、幸せな生活を続けていた…はずだった。」
「…だった?」

「だが、ある時、空から見たことも無い奴らが現れ、この世界の全ての生物に対し攻撃を開始したのです。
 奴らは『自分たち以外に生きる存在は必要ない』と…。」
「だいたい分かった。それでこの世界には人どころか虫一匹いないのか。」
「それだけではありません。そいつらの誰かが私の娘たちが持つ秘密に気付いたのです。」
「…ローザミスティカか?」
「ローザミスティカは、体を破壊されない限り娘たちに命を与える、いわば『不死身』のようなもの。
 それに目をつけた奴らは我が娘にまで手を出し始めたのです。」
「そうだったのか…。」
「それと、約束通りもうひとつの質問についても答えておきましょう。
 雛苺をあなたたちの家に置いた件についてでしょうが…あれは私ではありません。」
「なんだと…?」
「でも、偶然ではありません。おそらく、この世界が『あなたたちならこの世界を救える』と判断し、置いたのでしょう。」

「まったく…神話みたいな話だな。だが、これでだいたいどころが全て分かった。俺がこの世界ですべきことが…。
 ところでだ、サービスでもう一問いいか?」
「本来ならNein(ナイン=ノー)と答えたいところですが…あなたに頼らざるを得ない今はしかたありませんね。」
「敵の正体について知っていることはあるか?」
「詳しいことは分かりませんが、奴らには体や心というものが存在しない。まるで幽霊のような存在…。
 私は一応、あれをゴーストと呼んでいますがね。」
「ユウスケがやられたのはそいつらか…。」
「そして、奴らを束ねる存在…それが、あなたがこの世界で倒すべき敵です。」
「そいつの名前は?」
「銀河王…。」

「も~い~か~い~?」
光写真館に夏美の声が響く。
「ま~だなの~!」
大貧民に飽き、かくれんぼへと移行した雛苺は写真館内で隠れ場所を探す為、とてとてと走っていた。
「も~い~か~い?」
夏美の楽しそうな声が再び響く。
「え~っと…あ、あったの~!」
そう言って、雛苺は現像室へと入って行った。
「もうい~の~!」
雛苺の声を確認した夏美が、彼女を探し出そうとしたその時だった。
バタンという荒くドアが開く音とともに、重傷のユウスケを肩に抱えながら入ってくる海東の姿があった。
「大樹さん!それにユウスケ!!」
「夏メロンとマスター、すぐに手伝ってくれ!」
ユウスケを居間へと連れていく海東。
その体も、ユウスケほどではないが傷だらけであった。
「大樹さん、その怪我は!!」
「僕のことはいい…。それよりも、コイツの手当てを。」
「…分かった。夏美、倉庫から包帯を持ってきてくれ!」
栄次郎の指示で夏美が倉庫へ向かおうとしたその時だった。
「キャーッ!!」
突然、雛苺の悲鳴が響く。
「…雛ちゃん!!」
夏美が、声が聞こえてきた現像室へと走る。

「た…助けて!助けてなの!!」
雛苺に迫る謎の影、それは先ほどユウスケたちを襲ったのとは別個体のゴーストであった。
暗闇の中をゆっくりと迫るゴーストに対し、雛苺は現像室のドアを開けて逃げようとノブを何度もガチャガチャと回す。
ところが、先ほど簡単に開いたはずのドアはまったくと言っていいほどビクともしなかった。
そう、誰かが押さえているかのように…いや、そのドアは押さえられていた。
「…え?」
雛苺の手を押さえつける何か、それはもうひとりのゴーストであった。
あまりの恐怖に、泣きだす雛苺。
その声を聞いて、夏美が現像室前のドアへと現れる。
「雛ちゃん!雛ちゃん!!」
今度は夏美がドアノブをガチャガチャと回す。
だが、やはりビクともしない。
「夏メロン、退くんだ!」
海東がディエンドライバーでノブを破壊し、解錠を試みる。
しかし、ドアに開く気配は無かった。
「こうなったら、ディメンションシュートでドアを…。」

そう言って、変身しようとした時であった。
突然、写真館内の電気が全て消え、館内は外と同様の闇に包まれる。
その途端、館内にはいくつものゴーストたちが出現した。
発砲による攻撃を行なう海東。
だが、先ほどの戦い同様、ディエンドライバーからの銃弾はゴーストの体をすり抜け、館内の壁に跡を残しただけであった。
「夏メロンとマスターは逃げろ!」
「そんな…大樹さんは?!」
「いいから早…ぐぁっ!」
ゴーストのうちの一体が海東にネック・ハンギング・ツリーを仕掛ける。
「はや…く…逃げ…。」
「でも…。」

『雛ちゃんと大樹さんを置いて自分だけ逃げるなんて出来ない…。』
そんな気持ちが、夏美を迷わせていた。

「は…や…。」
海東の腕からディエンドライバーが落下する。
「大樹さん!」
窒息し、気を失う海東。
その魔の手は次の標的を夏美たちへと変えようとしていた。



「おっと、そうは問屋が卸さねえぜ。」
突然響き渡る声。
すると、写真館の玄関から強力な光が発せられる。
あまりのまぶしさに目を押さえる栄次郎と夏美、そしてゴーストたちは苦しみだした。
そしてドアが開き、マシンディケイダーから発せられていた光はさらに強力になる。
…と同時に、何かの影が夏美たちの前に飛び込んでくるのであった。
「…士くん!」
それは、仮面ライダーディケイドであった。
「幽霊退治は任しとけ。」

KAMEN RIDE…BLACK!!

ディケイドBLACKとなった士はさらにもう一枚のカードを挿入する。

ATTACK RIDE…KING STONE FLASH!!

ディケイドライバーからの音声とともに、太陽のような強力な光が発せられ、ゴーストたちは一掃された。
「よし…。」
「まだです!現像室に雛ちゃんが!!」
「なら、これだ!」

FORM RIDE…BLACK RX!BIO RIDER!!

バイオライダーのカードを挿入したディケイドは、体を液状化させ、ドアの隙間から現像室へと侵入した。

実体化するディケイド・バイオライダー。
だが…。
「いない…?」
あたりを見回すディケイド。
その時、光る何かが目に入る。
「これは…。」
それは、まぎれもなく雛苺が頭に付けていたリボンの飾りであった。
「士くん!」
ドアが開くようになった現像室に夏美が入る。
「まさか…雛ちゃんは…。」
「ああ、そのまさかだ…。」
その言葉に、夏美は膝から崩れ落ちた。
「そんな…そんな…。」

「放して!放してなの!!」
とある薄暗い研究室。
その中で雛苺は両手足を拘束され、壁に貼り付けられていた。
「助けて、夏美!ユウスケ!士!」
大声で叫ぶ雛苺。
だが、その声は研究室内でむなしく響くだけであった。
「何トモ騒ガシイ奴ダ。」
突然の声に雛苺が振り向く。
「ダガ、勝手二騒イデイロ。モウスグ、オ前ハ私ノ物トナル。オ前ノ姉妹ノヨウニナ…。」
そう言うと、突然研究室の一画がライトに照らされる。
ライトに照らされる『何か』。
始めは何か分からなかったが、雛苺はそれが何であるかすぐに理解した。
「そんな…嘘なの…。」
「分カッタカ。確カ、オ前ノ姉タチモオ前ミタイ二騒イデイタ。
 ダガ、結局ハ私ノ物トナッタ。ソレガろーぜんめいでんノ運命ダッタノダヨ。」

そこには7体の人形があった…いや、胴体を砕かれ、頭を砕かれ、
バラバラにされ原型を留めていない7体のローゼンメイデンがあった。

「ソシテ、最後二オ前ノろーざみすてぃかヲ頂ク。
 ソウスレバ、私ハ…銀河王ハ完全ナル不死身ノ存在トナルノダ!!」
光のもとに現れ、高笑いをする機械生命体の銀河王。
その体には他のローゼンメイデンから抜き取った7つのローザミスティカが輝いていた…。

つづく

BGM:http://www.nicovideo.jp/watch/sm9194765
 *音がデカイので注意してください

<次回予告>
次回、仮面ライダーディケイド!

「夏美、昔言ったことがあるだろう。『必要なのは明るくいること』だと。」

「限リアル命ナド存在価値モ無イ!存在シテ良イノハ不死身ノ銀河王ダケダ!!」

「あぶぞーぶ・くいーんなの~!!」

全てを破壊し、全てを繋げ!!

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最終更新:2010年03月09日 19:20
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