マイニングにはプールマイニングとソロマイニングの2つがあります。
基本的にプールマイニングの際には掘るコインごとにプールがあるので、掘りたい通貨に応じてプールを変えれば掘れます。
ソロマイニングの場合はクライアント(ウォレット)と.confファイルを設定を変えることでマイニングできます。
初心者の方にはプールマイニングをおすすめします。
ソロマイニングはある程度仮想通貨の仕組みに慣れてきて、設備投資を行ってからすることをおすすめします。
プールマイニング
プールマイニングとは、マイニング【=通貨を掘ること】を1つのサーバー内で他のマイナーと協力して行う場所です。
マイニングは一人で行うこともできるのですが、暗号通貨に人気が出ている現在一人で行うマイニング【=ソロマイニング】は、高い能力の設備【=お金をかけた設備】がなければコインを採掘することができません。
ですので、自分のマイニングの能力がどれほどのものかわからない、という方やハッシュレートが
+
|
... |
2Gh/s以上3Gh/s未満 皇族
1Gh/s以上2Gh/sPB未満 大統領
500Mh/s以上1Gh/s未満 ビル・ゲイツ
200Mh/s以上500Mh/s未満 内閣総理大臣
100Mh/s以上200Mh/s未満 国会議員
70Mh/s以上100Mh/s未満 1部上場企業社長
50Mh/s以上70Mh/s未満 中小企業社長
20Mh/s以上50Mh/s未満 人間
有刺鉄線壁
15Mh/s以上20Mh/s未満 チンパンジーのあいちゃん
10Mh/s以上15Mh/s未満 モナー
5Mh/s以上10Mh/s未満 ヌコ
4Mh/s以上5Mh/s未満 ネズミ
3Mh/s以上4Mh/s未満 アメリカザリガニ
2Mh/s以上3Mh/s未満 ダンゴムシ
1.5Mh/s以上2Mh/s未満 蟻
500Kh/s以上1Mh/s未満 ミジンコ
500Kh/s未満 大腸菌
|
大腸菌レベルというような方はプールマイニングをおすすめします。
プールマイニングのやり方の流れは以下の様な形です。
- ウォレットのダウンロード
- プールマイニングのサイトに登録
- ワーカーの設定
- マイナーの準備
- マイニング開始
1 ウォレットのダウンロード
- ウォレットを公式サイトからダウンロードする
- 起動して同期を行う
ウォレット(クライアントとも呼ばれます)とは暗号通貨を管理するアプリケーションです。暗号通貨の送金や残高の確認などができます。
ウォレットは使えるようにするためには、同期という時間のかかかる作業が必要なため、一番初めにダウンロードしておきましょう。
ウォレットのダウンロードは、各暗号通貨の公式サイトから行えます。
【参考】各暗号通貨のリンク
+
|
... |
Bitcoin(マイナーが非常に多いため専用の機器がなければ、現実的な量の採掘は無理です。)
Litecoin(マイナーが非常に多いため専用の機器がなければ、現実的な量の採掘は無理です。)
Monacoin
Kumacoin
DOGEcoin
|
今回は
Monacoinを例に解説をします。
ウォレットを公式サイトから自分の環境にあったものをダウンロードしましょう。
Monacoin
#ref error :画像を取得できませんでした。しばらく時間を置いてから再度お試しください。
のような表示がされるので、これが完了するまで待ちましょう。
その間に次の作業を行います。
2 プールマイニングのサイトに登録
次はプールマイニングサイトに登録をしましょう。
プールサイトは通貨ごとにあり、さまざまな種類があります。今回はMonacoin開発者が行っているプール、「Monapool 1」で解説を行います。
Monapool 1
プールにアクセスし、左のメニューからアカウント登録をクリックし、その先で必要な事項を入力します。
そして利用規約を読んでから同意しましょう。
4桁の暗証暗号は手に入れた暗号通貨を出勤するときなどに必要となりますので、決して失くさないようにしてください。
この際に
- パスワードの使い回し
- 推測しやすいパスワード
- PINの使い回し
には十分注意してください。過去に、他のプールで盗まれた情報で、今使っているプールに使い回しのパスワードで不正ログインされ、暗号通貨が盗まれるという事例が何件も起きています。
登録が完了しますと、上に「 Account created, please login 」と表示されますので、ログインしましょう。
この際にエラーが出た場合は時間がかかりすぎなため、もう一度素早く入力しなおしましょう。
ログインに成功すると、ダッシュボードといわれる自分のプールのステータスが表示される画面に移動します。
これで登録とログインは成功です。
3 ワーカーの設定
ワーカー(worekr)とは、プールでマイニングをする時の自分の名前となります。
左メニューからワーカーをクリックしましょう。
移動した画面から、ワーカーの追加をクリックしワーカー名とパスワードを設定します。
この際、パスワードは簡単で大丈夫です。
設定が完了すると、
#ref error :画像を取得できませんでした。しばらく時間を置いてから再度お試しください。
のように自分のワーカーが追加されます。これでワーカーの設定は完了です。
4 マイナーの準備
マイナーとは採掘を行うアプリケーションです。自分の環境にあったものが必要となります。
マイナーは自分の環境にあったものを使うことで効率よくマイニングができるようになるので、
Radeon系ならcgminer
GeForce系ならCudaminer
それ以外のGPUならcgminer
CPUならcpuminer
を使用しましょう。
自分のGPUがわからない時は
スタートメニュー→ファイル名を指定して実行(プログラムとファイルの検索)→dxdiagと入力→でてきたアプリを起動→ディスプレイ→デバイスの項目から見れます。
それぞれのマイナーをダウンロードしてきましょう。
cgminer
Cudaminer
CPUminer
https://bitcointalk.org/index.php?topic=55038.msg654850#msg654850
ページ上部のリンクから自分の環境にあったものを選択する。
ダウンロードが終われば、デスクトップなどに配置します。
この際に、マイナーがウイルスとしてアンチウイルスソフトに削除されることがありますが、これは過去にウイルスにマイナーを仕込んで、他人のパソコンでマイニングさせるということが流行ったことがある経緯から、
マイナーはウイルスに登録されるようになってしまっったというものがあります。。
現在、マイナーにウイルスにが仕込まれていたという報告はありませんので、アンチウイルスソフトの除外リストに登録するか、一旦アンチウイルスソフトの機能を切りましょう。
無事デスクトップに配置が完了すればマイナーの準備は完了です。
5 マイニング開始
いよいよマイニングを開始しましょう。
マイナーの本体(minerd.exe、cgminer.exe、cudaminer.exe)が入っているフォルダにテキストファイルを作成します。
そのメモ帳に、マイナーごとに以下の記述をします。
CGMinerの場合
- cgminer.exe --scrypt -o stratum+tcp://mona1.monapool.com:6666 -u galliver.worker -p x
CUDAminerの場合
- cudaminer.exe -a scrypt -o stratum+tcp://mona1.monapool.com:6666 -u galliver.worker -p x
CPU Minerの場合
- minerd.exe -a scrypt -o stratum+tcp://mona1.monapool.com:6666 -u galliver -p x
この際、【galliver.worker】は 【mona1poolのユーザー名】.【ワーカー名】としてください。また、 【x】は自分で設定したワーカーパスを使用してください。
そして上書き保存をし、テキストファイルの拡張子を.bat(バッチファイル)に変更します。
そしてこれをダブルクリックすると、
#ref error :画像を取得できませんでした。しばらく時間を置いてから再度お試しください。
のような画面が出れば成功です。
ソロマイニング
ソロマイニングにはdifficulityが大きく関連してきます。自分のハッシュレートとdifficulityとの兼ね合いをよく考えてから行いましょう。
※difficulityが高く、低いハッシュレートでマイニングを行ってもプールマイニングでマイニングをするよりも少なくなります。
ここでは2ちゃんねる発のコイン、monacoinに沿って説明を行います。
※ここに書いているmonacoinは旧monacoinの設定です。旧Monacoinは現在、Sakuracoinとして運営され、別にMonacoinの名を引き継いだコインがあります。
- ウォレットとマイナーの準備
- .confファイルの配置・設定
- .bat(バッチファイル)の作成
- ウォレットのサーバーモードでの起動
- マイニング開始
ソロマイニングには、
が必要です。
まずはウォレットを
2chpoolからダウンロードしましょう。
ウォレットを解凍して適当なところに配置した後、ウォレットを起動しましょう。
ウォレットでは同期処理が行われているので、その間にマイナーをダウンロードします。
マイナーには数種類あるので、
GPU別速度比較とそのオプション解説ページで自分にあったマイナーを探しましょう。
(今回はCudaminerを使います。)
マイナーをダウンロードして適当なところに配置した後は、ウォレットの同期が終わっているのを確認してからウォレットを終了しましょう。(下にあった読み込みのバーが消えていれば同期完了です。)
ウォレットを終了したら、C\Users\**ユーザー名**\appdata\Roaming\Monacoinのフォルダにmonacoin.txtというファイルを作成しましょう。
そのテキストファイルに以下の記述をしましょう。
rpcuser=omaemona ←自由
rpcpassword=x ←自由
rpcallowip=127.0.0.1
rpcport=9302
daemon=1
server=1
gen=0
これが記述できれば、上書き保存を行い、monacoin.configに変えます。
次にバッチファイルの作成を行います。
ウォレットの.exeがあるフォルダを開き、そこにmncsolomining.txtというファイルを作ります。
そのテキストファイルに以下の記述を上の.confとおなじになるように記述しましょう。(ここからはマイナーによって異なります。)
cudaminer
cudaminer.exe -o 127.0.0.1:9302 -u omaemona -p x
cpuminer
minerd.exe -o localhost:9302 -a scrypt -o omaemona:x
cgminer
cgminer.exe --scrypt -o 127.0.0.1:9302 -u omaemona -p x
オプションがある方はオプションも追加しておき、上書き保存を行います。
その後mncsolomining.batに改名します。これで準備は終了しました。
次にコマンドプロントを起動し、以下のようにコマンドを打ちます。
monacoin-qt.exe -server
この時にエラーが出る人は.confの配置が間違っている可能性があります。
無事に起動ができれば先ほど作成したバッチファイルを起動すればマイニングが始まります。
以上がソロマイニングのやり方になっています。
他のコインをマイニングする場合にも基本的に変わりありません。変わるのは.confファイルの位置とウォレットです。
注意点として、.confファイルの配置ミスや、しっかりとブロックを同期していない状態でソロマイニングを始めると上手くいかないことがあります。
バッチファイル(.bat)が起動はするけど上手くいかない/バッチファイルがすぐに消える
+
|
... |
これは環境設定ができていないために起こります。環境変数にマイナーのあるフォルダのパスを追加しましょう。(パスとはファイルの場所を示すためのもの)
やり方はスタートメニュー→コンピュータ→右クリック→プロパティ→システムの詳細設定→環境変数→新規
の順に進み、変数名には適当な文字を、値にはマイナーのアプリケーションのパスを打ち込みましょう。
例)
変数名:適当な文字(abcやminerpathなど)
値:C:\Users\xxxxxxxxxx\yyyyyy\zzzzzz\cudaminer-2013-12-01\x64\cudaminer.exe
というように打ち込みましょう。【cudaminer-2013-12-01\x64\cudaminer.exe】の部分は使うマイナーによって変えましょう。
上記の方法で上手くいかない場合は、一度コマンドプロントを起動してみましょう。
(スタート→アクセサリ→コマンドプロント)
そしてコマンドプロントに使いたいマイナーをドラッグアンドドロップするとそのマイナーのパスが打ち込まれるはずなのでそれにマイナーの設定を打ち込んで実行してみてください。
これで成功すれば、環境変数の設定が間違っています。失敗すれば、そのマイナーのバージョンがあなたの使っている環境に合っていない可能性があるので、他のバージョンのものを使ってみましょう。
|
「内部コマンドまたは外部コマンド、操作可能なプログラムまたはバッチ ファイルとして認識されていません。」と表示されてできない
+
|
... |
これも上記の症状と同じなので、環境変数の設定を見なおしてみましょう。
|
「 このアプリケーションは有効なwin32アプリケーションではありません」と表示される
+
|
... |
この場合はマイナーが壊れている可能性が大きいです。一度削除をしてもう一度入れなおしてみましょう。
それでも無理な場合はブラウザのインターネット一時ファイルなどを削除してからダウンロードをしなおしてみましょう。
|
ウイルスソフトが反応する
+
|
... |
数年前はウイルスにマイナーを同梱して他の人のパソコンに不正にマイニングをさせるというのが流行った経緯から、avastなどのアンチウイルスソフトはこれらをウイルスに登録するようになったようです。
今のところマイナーにウイルスが同梱されているという報告はありません。
この場合はウイルスソフトの除外リストにマイナーを追加するか、ウイルスソフトを無効化しましょう。
|
マイナーが解凍できない
+
|
... |
これはアンチウイルスソフトが関わっている可能性があります。
一度ブラウザの一時ファイルなどを消去し、アンチウイルスソフトを無効化した上でもう一度ダウンロードからやり直してみましょう。
|
ネットワークエラーみたいなものが出る
+
|
... |
これの多くはマイナーに打ち込む設定のミスがあります。
ソロマイニングの場合には
- ウォレットをサーバーモードで起動しているか?
- .batのRPCポート番号やIPアドレスが.confと合致しているか?
- ユーザーIDとパスが間違っていないか?
を確認しましょう。それでも上手くいかない時には、
ウォレットを起動→HELP→SOHW→ShowDetailsをクリックし、そこの-portオプションに書いてあるポートをRPCポートに使用してみましょう。
(未確認な方法ですが、うまくいく時があります。)
Poolマイニングの場合には
- .batのIPアドレスとポートを正しく入力できているか?
- ワーカー(Worker)をしっかりと登録してあるか?
- プールサーバーが落ちていないか?
を確認しましょう。特にWorkerは[ID].[Worker名]となっている場合が多いことを見落としていることがあります。
具体的にはID:abc Worker:1 とした場合には.batに記載するWorkerIDは abc.1 となります。見落としている場合には 1 とだけ入力してしまい、サーバーと接続できずにエラーが出てしまいます。
プールサーバーが落ちているのはあまりありませんが、始まったばかりのプールやコインに起きることがあります。しかしまれなことなのであまり可能性として考えないほうがいいかもしれません。
2chpoolの場合は書き込みをして聞いてみましょう。→ 現行スレッドの2chpoolのスレを見てみましょう。
|
ソロマイニングで掘れてもすぐに消えてしまう/無効になるものが多い
+
|
... |
ソロマイニングを行っている際に、ブロックを掘り当ててもすぐに消えてしまうことがあります。
これはRejectといい、自分が見つけたブロック他のひとによって先に見つけられてしまった時に起こります。
ある程度はしかたのないことですが、あまりにも多い場合にはconnectionの数を見てみましょう。
ウォレットの右下のアンテナマークにマウスカーソルを合わせるとxx active connectionと表示されるはずです。通常、人気のあるコインならば10~20ほどの接続があります。
しかしポートが開放されていない場合には通信が制限され、3Activeconnectionなどとなっていたりします。この場合には、ウォレットの使用するポート開放を行いましょう。
ポート開放を行えばActiveconnectionが増え、ブロックの承認が早くなり見つけたブロックが自分のものになる可能性が上がります。
|
最終更新:2014年06月17日 11:40