【キャラへの質問】
解答者:レスター・アーデルベルト
質問者:カノン・アーデルベルト
※質問・解答は09.04.07現在のものです。
もしかすると後々内容に若干の変化が見られるかも知れません。
「じゃあまずは、「お名前、年齢、既婚か否か(独身の場合は恋人がいるかどうか)、なにをなさっているか(仕事など)」ですね」
「レスター・アーデルベルト。年齢は25。独身で恋人もいない。仕事は……傀儡師、になるのか?」
「私に聞かないで下さい。えぇと、その傀儡師って言うのはどんなお仕事になるんでしょう?」
「名前の通り、人形を作るヤツのことを言うな。注文を受けてビスクドールを作ったり、俺の場合、通常の傀儡師の仕事としては微妙だが、裏ではドールの調律作業なんかも請けてる」
「調律、というのは?」
「ドールの身体の整備とか、体調管理なんかを指す言葉だ。特にお前みたいに精巧な出来のドールは、定期的に調律しないと生きていけない」
「人間の皆さんで言うところの……お医者さまに掛かるようなものでしょうか」
「というか、正にそれだな。ドール専門の医者、とでも思ってくれれば良い」
「傀儡師ということは、レスターさんはギルドに所属している職人さんなのでしょうか?」
「元・職人だな。今はギルドを追放されて、密かに追われる身だったりする。だから、傀儡師とは言ってもモグリみたいなもんだ」
「……ごめんなさい」
「謝るようなことじゃない。それより質問だろ? ほれ、次だ次」
「ん、と……それでは気を取り直して。何か武器は使えますか?」
「人形の裁縫やらをしてる内に、鋼線とナイフは扱えるようになってたな」
「鋼線?」
「糸みたいなもんだ。暗器の一種か何かだったはずだが」
「あと、癒しの魔術も使えましたよね?」
「あんなのはお前の調律くらいにしか使えないよ。人を癒せるほどの力じゃない」
「(質問用のカンペをちらり)……あ。これは、マスターには厳しい質問かも知れません」
「大体予想は付くが……言って良いぞ」
「友達は何人くらいいますか? よければ名前を教えて下さい」
「……」
「ほ、ほらっ。だから言ったじゃないですかっ」
「別にいないわけじゃないっ! 仕事絡みの職人とか、面倒を見てやったドールとか……」
「ちょっと内気ですが悪い人ではないので、皆さんお友達になってあげて下さいねー」
「憐れむような目で俺を見るなぁああっ!」
「あ……」
「なんだ? 赤くなるような質問なのか?」
「あっ、だめですマスターっ!」
「えー……と? 「大事な人はいますか? 恋人でなくても構いません」と。別に赤くなるようなことじゃないだろ。あと、俺をマスターと呼ぶな」
「だって……」
「しかし大事な人、ね……まぁ、強いて言うならカノンだろう。別に恋人でも主従関係でもないが」
「私も、レスターさんが大事な人ですよっ」
「でぇい、くっ付くな! つか、理由とか聞かなくて良いのかこれ!?」
「じゃあ、その大事な人が大変な事件に巻き込まれて窮地に陥っていたら、どうしますか?」
「助ける」
「私がレスターさんに相談しなくても、ですか?」
「助けるな」
「貴方に助ける方法がなかったとしても?」
「ないなら見つけるだけだろ」
「じゃあ、ちょっと趣向を変えて……好きなものはなんですか?」
「好きってわけじゃないが、人形を作ったりするのは楽しいな。あと体質上、これも決して好きなわけじゃないが――血を摂取しないと身体が持たない」
「わぁ、何かここだけ聞くとただの暗い人ですねー」
「やかましいよ、ドール」
「逆に、嫌いなものは?」
「この鬱陶しい体質と、ドールを大事にしない主人。それから自分を大事にしないドールかな」
「……お人形バカなんですね、レスターさんは」
「やかましいと言ってるだろーが」
「自覚していたり、誰かに指摘された癖はありますか?」
「癖というか、よく眠そうだの無関心そうだのは言われるな」
「実際、割と的を得てる気がしますね」
「昼間はどうしても疲弊気味になるんだよ。別に人の話を聞いてないわけでもないんだが」
「部屋は綺麗ですか? 掃除と整頓、どっちが得意です?」
「あー……」
「これは私がお答えしますね。レスターさんは掃除も整頓もかなりテキトーです」
「おい」
「だから部屋のお掃除も私がしてますし、放っておくと何日も飲まず食わずで作業してたりするんですよ。無理矢理にでも食べさせて寝かせないと、絶対倒れてしまうと思います。他にも……」
「あー、わかった。少しは直すようにするから、それ以上言うな」
「そんなレスターさんですが、小さい頃は何になりたかったですか?」
「何かになりたかったというより、ただ生きるのに必死だったな。俺は人間じゃなかったから、シルヴェスでもヴァンパイアに保護してもらえなかったし」
「やっぱり半人でも吸血の対象にはならないんでしょうか?」
「ってよりは、単純に自分の身は自分で守れってことだったんだろうな。下種な連中に馬鹿にされては叩きのめして、ただそれだけを考えてた」
「世話をやきたいですか、やかれたいですか?」
「どっちでも良いかな。意外と余計な世話をやく方だとは思うよ」
「尽くすのと尽くされるのとでは?」
「どっちも嫌いじゃないな。あんまり無理はして欲しくないと思うが」
「私もそう思います」
「お前に対しては、無理なんかしてないさ」
「好きな人には、どうやってアプローチしましょうか?」
「恋愛は経験がないからな……とりあえず人形でも創ってみるか?」
「……やめた方が良いと思います」
「じゃあ、恋愛云々はとりあえず抜きにして、好みのタイプを教えて下さい」
「……」
「レスターさんの好みは、胸が大きくて頭の良い女性のようですよ」
「っておいっ! 質問者が勝手に答えてどーする!」
「あら。でも事実ですよね?」
「……ノーコメントだ」
「そういう商売の方々は別として、肉体関係を持った相手は貴方にとって多少なりとも意味を持ちますか?」
「相手がそう思えば、そうなんじゃないか? 状況によるとも思うよ」
「なるほど……」
「何をメモ書きしてるんだか……」
「違う種族のことをどう思いますか? 気になる異種族とかは?」
「特にどうとも思わないな。オディールではあまりヴァンパイアを見ない気がするが、シルヴェスでは見かけなかったような種族を見たりもする」
「やっぱりヴァンパイアは気になるんですか?」
「気に食わない話だが血筋柄、だろうな。好きでも嫌いでもないが、意識はするさ」
「レイヴァース・アカデミーで学んでみたいことはありますか?」
「傀儡師としては、その技術の講義なんかには興味があるな。あと、寮生活にも少し憧れる」
「友達、少ないですもんね……」
「カノン……あとで少し話がある」
「目標とか夢ってありますか?」
「目標……ねぇ。あまり考えたことないな。お前は?」
「私も、あまりありませんね。ただ、今の穏やかな暮らしが続けば良いと思っています」
「……そうだな」
「こんなところですね。レスターさんに友達が少ないことは解って頂けたと思います」
「それだけか……」
「マスターはもう少し社交的になると良いと思いますよ?」
「ドールのお前に言われると複雑な気分だ……ああ、それと」
「はい?」
「マスター、は禁止だ」