Abdul Alhazred
生年不明、
738年没。
イエメン出身。
「
ネクロノミコン」の著者。
狂えるアラブ人、狂える
詩人。アブドゥル・アルハザード。
イスラム帝国ウマイヤ朝時代、イエメンの
サヌアに生まれる。
成長してからは
バビロンの廃虚や
メンフィスの地下洞窟を訪れたりした。
アラビア南部の
ロバ・エル・カリイエ(或いは
ダーナ砂漠)で10年のあいだ隠者として日々を送っていた。
別の説では
730年頃に南部の大砂漠地帯へ旅に出たとされる。
大砂漠にて、彼は無名の廃墟都市(
イラムや
無名都市とされる)にまぎれこみ、有史以前の年代記を発見する。
ダマスクスに居を構えると著述活動に入り「
キタブ・アル・アジフ(魔物の吼える声)」を著す。
書が完成した直後の738年、彼は、12世紀の伝記学者
イブン・カリカンによると、衆人環視の広場の真ん中で白昼、見えない怪物に全身を生きながら貪り食われて死んだとされる。
ネイランド・コラムの記録に拠れば、
無名都市に連れてこられ、其処で恐ろしい拷問を受けた末に果てたとされている。
名前について
アブドゥル・アルハザードは
ラヴクラフトが創作した人物である。
ラヴクラフトが五歳の時『アラビアン・ナイト』を読み、アラビア人になりがった時に近くの大人に考えて貰ったもの。
其の大人が誰であったかははっきりしないらしい。
イスラム式の名としては誤りが在り、正式なアラブ式の名としては「アブド・アル=
アズラッド(アブドゥル・アズラッド)」(Abd al Azrad)が正しいという意見も在る。
登場作品
『
戸口にあらわれたもの』
『
魔犬』
『
闇に囁くもの』
最終更新:2008年10月07日 17:23