クトゥルー短編集 魔界への入口

作品情報

作品形式 小説
著者 倉阪鬼一郎
出版社 創土社
発売日 2017/4/1

収録作

  • インサイダー
初出:地底の鰐、天上の蛇
自身がアウトサイダーであることを知った怪物は、ネフレンカの墓窖に居を移したが、ニトクリスの宴に集う怪物たちとも異なり自身の正体を何も知らぬことに気付く。
かつて自身の姿を鏡で見た古城へと帰還し正体を探す。

ニャルラトホテップ、ヨグ=ソトホート、アザトート、海神クトゥルー、
ネクロノミコン登場。


  • 異界への就職
初出:怪奇十三夜
キサクは「暗い人求む」という奇妙な求人に応募し正社員として採用される。

社名“Cthulhu Yog-sothoth Army”。

擦り切れたカセットテープが「クルールー」という音を鳴らす。

ありえざるもの、海神クトゥルー、ヨグ=ソトホート、アトラク=ナクア、アブホート、イェブ、イオド、イグ、イタカ、ウボ=サトゥラ、ウムル・アト=タウィル、ニャルラトホテップ登場。
ゾシーク、インスマウス言及。

  • 便所男
初出:地底の鰐、天上の蛇

  • 七色魔術戦争
初出:地底の鰐、天上の蛇
〈最終戦争〉から723年以上後、地球の死滅が迫り、7派閥の魔術の秘密結社が主導してヒトは宇宙へと脱出した。

  • 鏡のない鏡
初出:地底の鰐、天上の蛇

  • 未知なる赤光を求めて
初出:地底の鰐、天上の蛇
ルシアン・テイラーは死後、様々な光景を彷徨い赤光を目撃し体に帯び続ける。赤光の源を突き止めることを望むルシアンは未知なる彼方を目指す。

ルシアン・テイラー(→“The Hill of Dreams”)。
ランドルフ・カーター、夥しい数の虹色の球体が登場。

  • 虚空の夢
主人公は視野の端が崩れているような感覚を抱き始めたのと同時期に、ストーリーがあるように毎晩連続する夢を見るようになる。

  • 白い呪いの館
初出:俳優-異形コレクション〈13〉
老いた元映画俳優、籬凶一は唯一の主演映画「白い呪いの館」の上映会に参加する。

「白い呪いの館」にはラヴクラフトの「アウトサイダー」の影響を受けた展開が存在するとされる。

  • 常世舟
初出:江戸迷宮-異形コレクション

生まれつき魚の鱗のようなもので太腿が覆われた登場人物が存在。母親は妊娠前に海底で大きなものを目撃する夢を見ている。

  • 茜村より
初出:GOD-異形コレクション〈12〉
作家の美夜子は、取材を兼ねた旅行で担当編集者の実家のある茜村を訪れる。

画家の交野東亜(かたのとうあ)。

  • 底無し沼
初出:百鬼譚の夜
主人公は和服の男に見つめられる悪夢に悩まされる友人から直前に購入した古書「底無し沼」が原因ではないかと相談され、「底無し沼」の著者、妻沼宗吉の調査を始める。

呪文「よぐだごないあらくと」。

  • イグザム・ロッジの夜
初出:秘神界-現代編-

イグザム・ロッジは修道院の一部を移築したもの。鼠のような低い囁き声が聞こえる。

『定本ラヴクラフト全集7-Ⅱ』からの引用がある。

  • 海へ消えるもの
夜の海を描く旅の画家ヨーゼフは、小さな港町で「花嫁の断崖」に近付かないように忠告を受ける。

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作品 小説 2017年
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  • 2017年
最終更新:2024年04月30日 20:12