真ク・リトル・リトル神話大系 2

作品情報

作品形式 小説
出版社 国書刊行会
初版発行日 1982/8/30

収録作品

  • ユゴス星より
原題:Fungi from Yuggoth
著者:H・P・ラヴクラフト
翻訳:亀井勝行

  • 墓地に潜む恐怖
原題:The Horror in the Burying Ground
著者:ヘーゼル・ヒールド
翻訳:渡辺健一郎
ステイルウォーターの町のソフィー・スプレイグの家は閉ざされ続けている。
1883年6月17日、彼女の兄トム・スプレイグともう一人ヘンリー・ソーンダイクが埋葬されて以降、白痴のジョニー・ドウが家を訪ねては彼女に喚き散らすようになったからだ。

  • 呪術師の指環
原題:The Rings of the Papaloi
著者:D・J・ウォルシュ・Jr.
翻訳:渡辺健一郎
ニュー・オーリンズ大学民俗学教室のロバート・カールトン教授は卒業生6人をバラタリア湾一帯の調査に連れて、デルニエールの島々に向かう。

+ 登場・言及

神・怪物

  • シュブ・ニグラート
堕落した人間たちが崇める神。
儀式の場には、角、蹄、ロープのような触手、冷笑する人間的な表情を持つ山羊の小像が掘られていた。
  • 空を飛ぶ妖魔
夜のように黒い体の、ねじれのたくった節と翼を持つ妖魔。顔と頭は見慣れた生き物を連想させる。
儀式の場に現れ生贄を貪る。

人物

  • ルートウィッヒ・プリン
レンの高原とアフリカの信仰の繋がり、魂を盗む指輪について論文を遺した16世紀の人物。

  • 彼方よりの挑戦
原題:The Challenge from Beyond
著者:C・L・ムーア、A・メリット、H・P・ラヴクラフト、R・E・ハワード、F・B・ロング
翻訳:浅間健
カナダの森林でのヴァカンス中、小動物に仮睡を邪魔されたジョージ・キャンベルは、投石しようと手を伸ばし無色透明結晶を発見する。
結晶に埋められた円盤が稲妻のように発光する様子を注視したキャンベルは、球形に変化した円盤に吸い込まれる。

+ 登場・言及

神・怪物

  • イェーキュブの芋虫種族
頭部が繊毛に覆われた円盤状の芋虫に似た容姿の外宇宙人。
立方体を送り出し知的生物と精神を交換し、宇宙旅行を可能とする種族を発見すると、大挙として精神を転送し侵略を行う。
円錐形生命体に同族の精神を抹殺されたことから地球の全生命体を敵視する。

  • 巨大な、円錐形の体躯を持つ生命体
地球を支配していた時空の精神旅行を行う種族。

  • イェーキュブの最高神
イェーキュブの祭壇上に浮かぶ、透明な象牙を思わせる光り輝く球体。

アイテム

  • 無色透明結晶(ロック・クリスタル)、立方体
楔状の記号が刻まれた淡い色の円盤が中央に封じられた、無色透明の物体。
見る者の精神を引き込みイェーキュブに転送する。

  • エルドダウン陶片

  • 妖蛆の秘密
原題:The Shambler from the Stars
著者:ロバート・ブロック
翻訳:松村三生
自称怪奇小説作家の主人公は書店めぐりの末に南ディアボーン通りの古書店で“De Vermis Mysteriis”(妖蛆の秘密)を手に入れる。

+ 登場・言及

神・怪物

  • 星からやってきた眼に見えぬ化け物

  • 父なるイグ
  • 暗黒のハン
  • 髪蛇のバイアティス

アイテム

  • 死霊秘法(ネクロノミコン)
  • エイボンの書
  • 屍食教典儀

  • 怪魔の森
原題:The Space-Eaters
著者:フランク・B・ロング
翻訳:波津博明
フランクとハワードの「無定形の脳を吸い取る化け物」の執筆論議中、おびえた様子の隣人ヘンリー・ウェルズが訪ねてくる。
ヘンリーはマリガンの森でおかしな目にあったと語る。

+ 登場・言及

怪物

  • マリガンの森の化け物
人間の脳を吸い取る姿のない存在。
見えも触れもせず、人間の脳の思考で幻として姿を与えられる。姿を認識してしまえば手遅れとなり、頭に穴を開けられ脳に侵入される。

  • ク・リトル・リトルの恐怖
原題:The Horror out of Lovecraft
著者:ドナルド・A・ウォルハイム
翻訳:渡辺健一郎
1939年、語り部はイースト・アーカムにある伯母ユーラリア・バーカーの家を訪ねる。
伯母の家に滞在して3週間が経った頃、語り部は伯母から、スノードグラス夫人が、その息子エリファス・スノードグラスについて相談したがっていると聞かされる。

+ 登場・言及

神・怪物

  • ク・リトル・リトル
クングスハヴン号の船員が口にした「キクールー」、「キトゥールー」という言葉が、これのことではないかとエリファスが推測する。

  • ドール
  • ハストゥール
  • ダゴン
  • ロイガー

アイテム

  • 死霊秘法(ネクロノミコン)
  • エイボンの書
  • ラヴクラフトの本

人物

  • わたし
ミスカトニック大学の研究者。

  • 開かずの部屋
原題:The Shuttered Room
著者:H・P・ラヴクラフト&A・ダーレス
翻訳:波津博明
アブナー・ウェイトリーは祖父ルーサー・ウェイトリーから、水車小屋の破壊と、その中の生き物の殺害を要請する遺言を受け取りダニッチ村を訪ねる。

アブナーが海底の石像都市に眠る存在、フルートの音色を夢に見る。
+ 登場・言及

神・怪物

  • “淵みの者ども”

  • ダゴン
  • ク・リトル・リトル

アイテム

  • アーカム・アドバタイザー
  • エイルズベリ・トランスクリプト

土地

  • ダニッチ村

  • インスマス
  • 悪魔の暗礁
  • キングスポート

人物

  • ルーサー・S・ウェイトリー
  • サラ・ウェイトリー
  • ラヴィニー
  • ウィルバーと双子の弟
  • トバイアス・ウェイトリー
  • リビー
アブナーの父。
  • ジェレミア
アブナーの母。
  • ゼブロン・ウェイトリー
  • アライア
  • オービド・マーシュ
  • ラルサ・マーシュ
  • ローリー・マーシュ
  • ザドック・アレン

  • スタニラウス・ヒンターシュトイザー博士の手紙
原題:Letter From Dr. Stanislaus Hinterstoisser
著者:
翻訳:亀井勝行
カール・タウスク博士が翻訳・校正した、スタニラウス・ヒンターシュトイザー博士がコリン・ウィルスンに宛てた手紙。

  • 死霊秘法-解説-
原題:The Necronomicon: a Comentary
著者:ロバート・ターナー
翻訳:江口之隆

  • 死霊秘法あるいは死せる名前の書
+ タグ編集
  • タグ:
  • 作品
  • 邦訳小説
  • 1982年
  • Yekubian
  • Great Race of Yith
  • Juk-Shabb
  • Deep Ones
最終更新:2024年07月03日 09:11