作品形式 |
小説(洋書) |
編集 |
Neil Baker |
出版社 |
April Moon Books |
初版発行日 |
2022/5/? |
“Winnie the Pooh”(くまのプーさん)とクトゥルフ神話をコラボさせたアンソロジー。
収録作品
Introduction
執筆:Neil Baker
The Celery at the Threshold
著者:John Linwood Grant
クリストファー・ロビンとピグレットから大冒険の物語を頼まれた語り部は、クリストファーがDorothy Janeという少女と出会うプーが南極探検に出かける物語を語る。
クリストファー・ロビンは古い筏を見に行く途中、プーとピグレットと出会い彼らも筏まで同行する。
プーの一言で筏で冒険に出かけることが決まり彼らは南極を目指し旅立つ。昼食休憩中、イーヨーはアザミを食べようとするが、それはアザミではなく奇妙な生き物だった。
生き物は「あなた達はShoggothsではない?」とプーたちに尋ねる。生き物はSmall Elder Thingと名乗り「無くなった玄関の扉を探していた」ことを彼らに語る。クリストファー・ロビンは扉探しを手伝うことにし、探索中少女と出会う。
+
|
登場・言及 |
キャラクター
- Christopher Robin
- Pooh
- Piglet
- Rabbit
- Eeyore
- Owl
- Dorothy Jane
- Small Elder Thing
- Shoggoths
- Woozle
ヒイタチ。
|
The Very Black Goat
著者:Christine Morgan
ある秋の日、クリストファー・ロビンは冒険に出ることを決めプーを誘い旅立つ。途中、イーヨーと出会い彼も誘うが断られる。
二人は100エーカーの森を区切る小川に辿り着き、ロビンは森の彼がまだ足を踏み入れたことのない領域には恐ろしいものが棲んでいるとオウルが語っていたことを思い出す。
森は暗く木々は古い時代のものとなり小川は濁った音を立てるようになり、2人が帰ろうとした時、歌声が耳に入る。
歌声の主は少女で隣には黒い山羊がいた。
「100エーカーの森で女の子を見たのは初めてだ」と語るロビンに少女は「母親と900以上の兄弟姉妹と共に以前からここに住んでいる」と返す。
+
|
登場・言及 |
キャラクター
- Christopher Robin
- Winnie-the-Pooh
- Eeyore
- Owl
- Heffalump
ズオウ。
ヒイタチ。
体に縫い目のあるとても黒い山羊。
|
Back to the Black Bog
著者:Lee Clark Zumpe
クリストファー・ロビンは星座、星辰が人の運命に影響を与えると考える人間もいると語ったことがあるが、イーヨーは馬鹿げた考えだと否定する。
ある夜、隕石が100エーカーの森に落ちた。イーヨーは落ちたものを見つけるため湿原を探す。
翌朝、隕石を探すクリストファー・ロビンはイーヨーが何処かに埋めたことを知る。それが危険なものだと知るイーヨーは隠し場所を教えず頭を冷やすようにクリストファー・ロビンに忠告する。
クリストファー・ロビンはイーヨーが尻尾を無くしていることに気付き、その晩尻尾の在り処に隕石があると考えオウルと共に湿原を探す。尻尾からは繊維状の組織が成長していた。
+
|
登場・言及 |
キャラクター
- Eeyore
- False Eeyore
- Christopher Robin
- Owl
- Winnie-the-Pooh
|
Where Howls the Edgog
著者:Pete Rawlik
嵐から3日後、プーはピグレットの様子を見に行くことにする。
道中で白でも灰でもピンク色でもないが、それらすべての色をしたものを見つけ、プーはその色を“musbrum”と名付ける。“musbrum”色の何かは流木を押し退けて立ち上がり悍ましい遠吠えをあげた。
ピグレットの家はドアが家具で抑えられ、全ての窓が施錠されていた。ピグレットは自分の身を守るためにバリケードを築いたと説明する。
「何から身を守るの?」とプーが問うとピグレットは一冊の本を取り出し、嵐が止んだその日、崩れた生垣の隙間で説明しがたい色をしたものが悍ましい遠吠えをあげるのを目撃したことを語る。
本にはブナ林と100エーカーの森を区切る生垣は、本来はこの世界と恐ろしい獣が棲む異世界を繋ぐ道の在り処を示す目印であり、獣の内Edgogsと呼ばれる種族を遠ざける力を持つことが記されていた。
+
|
登場・言及 |
アイテム
FarnsworthがHogsonから聞いた異世界の話を纏めた本。
キャラクター
背中に僅かに剛毛が生える。
顔の中心にheffalumpに似た鼻、その上に黒いビーズの様な単眼がある。足には梟に似た爪が生える。体色は“musbrum”=Pigletと全く同じ色。背中には剛毛が生える。
Pigletのgreat、great、great、great、great、great、great grandfather。
Pigletの何世代も前の祖母。生垣の前で倒れていたHogsonを助け子孫を残す。
ズオウ。
|
Head Like a Jar
著者:Edward M. Erdelac
DartmouthのBilly Moonの古書店にGlazierという男がThe Infernaliusを探しに現れる。事故死した前所有者のMrs. Morganの遺言によりBillyは販売を拒否するが、その夜The Infernaliusは盗み出される。
BillyはGlazierの行方を追い、何らかの儀式を行っていたGlazierの頭に斧を振り下ろすがGlazierは倒れ流血しながらも呪文を唱え終え、生贄の男の肉体を依り代にHeth-Fah-Loomf'thが姿を見せた。
Billyは逃げようとするが針で刺された痛みを感じる。意識を失う間際Billyはクリストファー・ロビンと呼ばれ虐められていた子供時代を思い出していた。
ピグレットはインクを溢したような嵐から逃げていた。闇の中でイーヨー、オウルとZoogと合流する。ZoogはHeth-Fah-Loomf'thが夢を貪り始めたと語る。
+
|
登場・言及 |
怪物
R'lyehで眠るものに生み出された偉大なる“夢の饗宴者”。
夢を欠片も残さず食い尽くし夢見る者をも喰らう。その次に野心と野心家、計画と計画者。やがてはドリームランドを黒く覆い尽くしあらゆる夢と全ての眠る者の心を奪いR'lyehで眠る主人への糧とする。
アイテム
The Liber IronisとThe Book of Karnak、The Testament of Carnamagos、the Ponape Scripture、de Vermiss Mysteriis、the Scroll of Thoth-Amonから抜粋した記述をKitab al-Azifに記された手順で製本した書物
土地・施設
- Dartmouth
- Dreamlands
- R'lyeh
人物
父親は本により財を稼いだ人物。Billyはその本のことが嫌いで父とも距離を取っておりBilly Moonは改名後の名前。
- Glazier
- Mrs. Morgan
- Piglet
- Zoog
- Eeyore
- Owl
- Rabbit
- Roo
- Kanga
- Alexander Beetle
- Pooh
- Heffalump
|
In Which We Discover the 101st Acre
著者:Robert P. Ottone
Eeyore Makes a Friend
著者:Jackson Parker
When She Was Very Tired
著者:Lisa Cunningham
The Statement of Eeyore Carter
著者:Kevin Wetmore
Acrewood
Jude Reid
最終更新:2024年11月30日 03:14