Unholy Dimensions

作品形式 小説(洋書)
編集 Jeffrey Thomas
出版社 Mythos Books
発行日 2005/10/?

収録作品

The Bones of the Old Ones

惑星Oasisを植民した地球人たちに築かれたコロニー都市を舞台としたPunktownシリーズの短編小説。

カルト気味の宗教の信者たちが殺害される事件が起こり、警官のJohn Bellは現場を検証した後、生き残りの少年Yog Sothoth、容疑者である旧友Josh Kaddishとそれぞれ面会する。

+ 登場・言及

Old Ones、Great Old Ones、Outsidersなど

  • hound
全身ゴムのような硬度の、黒い魚雷型の形状。体の側面ではエラのような裂け目が開いたり閉じたりしている。
Old Onesの下等で物質的な眷属。幾何学的な角を好み移動に利用する。
カルトのメンバーが召喚する。
  • Azathoth
地球から拡がり徐々に他の星々も飲み込み始めた口を持つ雲のような何か。
  • Yog Sothoth
人間の目には毒となる虹色の輝きを放つ球体が細胞のように繋がった巨大な存在。

  • Elder Gods
Old Onesを封じた別の神々。

種族

  • Choom
Oasisの原住民。イルカのように耳まで開いた大きな口と臼歯が特徴。

土地・施設

  • Oasis
舞台となる惑星。
    • Punktown
      • Tin Town
    • Irezk Island
CthulhuやOld Onesの断片?などと説明される遺物が発掘された島。

  • Earth
一切の連絡が取れなくなる。

アイテム

  • Shining Trapezohedron

人物など

  • John Bell
  • Josh Kaddish
  • Yog Sothoth
保護された少年。
  • Kate Redgrove
考古学者。Joshの元恋人。Old Onesについて知り彼に警告していた。
  • Graf
Choomの法医学者。
  • Irene
警官。Yog Sothothの世話を担当。

  • Willy Pugmire
  • Ingrid Hobbs-Pugmire
  • Jesus da Favela
  • Wanda Macumba
殺害された被害者たち。

The Avatars of the Old Ones

Punktownシリーズの短編。

4年前、地球と周囲の惑星・衛星コロニーの2400万人が原因不明の病に罹患。
福祉事務所の感染者への炊き出し場で働くH'anna Chabertが警備員John Bellと談笑していると、感染者たちが突如職員に襲いかかる。
脱出した2人は街中で感染者が人間を襲い、更には複数の感染者が融合して怪物のような姿となった光景を目撃する。

+ 登場・言及

Old Ones、Outsidersなど

  • Afflicted
Old Onesの意識を宿した感染者。一人一人がOld Onesの細胞に相当し、全身の水疱から溢れる銀色の膿で癒着して複数体が塊となる。銀の膿をケーブルのように伸ばし力のある物品を繋ぐ。
  • Black Messenger、Nyarlathotep
Tikkihotto族に作られた円錐形の3つの冠を頂く頭のないスフィンクスの彫像。

  • Elder Gods
一説ではOld Onesを打倒したと伝えられる存在。実在しないという別説も存在する。

種族

  • Tikkihotto
100年前に地球人が植民地化した惑星の原住種族。

土地

  • Up-town
  • Fine Arts Museum

  • Oasis
John Bellの以前の勤務地。

人物

  • H'anna Chabert
芸術家。スフィンクスにも似た頭のない天使像を完成させるが、自身ではなく別の誰かの作品のように感じている。
  • John Bell
元警官。

その他

  • Sadoquae
Afflictedが口にしていた言葉。

The Young of the Old Ones

Punktownシリーズの短編。

異次元世界の惑星R'lyehから8年ぶりに帰還したPal Sextonは、コロニーのセキュリティ部門に所属するJohn Bellに失踪中に見聞きしたものの説明を求められる。
Palは転送寸前までの記憶しかないと答えつつ、おそらく夢に違いない海から現れた巨大な何かを見たことを話す。Johnは脳スキャンの分析から、それは夢ではなく現れたものはCthulhuだと説明を返す。
Palと別れたJohnは生物学者のLocklin夫妻にPalの体内から回収された線虫のような微生物について説明を受け、それらを全て殺処分するように指示を出す。

+ 登場・言及

Old Ones、Outsidersなど

  • spawn
  • Cthulhu

  • Elder Gods
Outsidersを封印したとされる謎の種族。
  • Changeling

種族

  • Choom
  • Coleopteroids
異次元の昆虫型種族。
  • Antse
異次元の人型種族。
  • L'lewed
異次元の粘土のような種族。

生物

  • t'uub
Oasisに棲息する陸棲の軟体動物。

土地

  • planet R'lyeh
異次元に存在する大部分が海に覆われた太古の生物が棲息する惑星。

  • planet Oasis

人物など

  • Pal Sexton
  • John Bell
  • Juliana Locklin
旧姓はLynch。Palの元恋人。
  • Peter Locklin

Red Glass

語り部一家の近所の家では老女が精神障害者の世話をしており、語り部一家は「叫ぶ男」に悩まされていた。
老女が亡くなると患者達は精神病院に引き取られ、家は売りに出される。その頃アパートで暮らしていた語り部は、家を買い妻と共に引っ越す。
妻が仕事に出て、一人で壁紙を変えていた語り部は「叫ぶ男」がいた部屋の壁が硝子と思われる1枚の滑らかな赤い板で出来ていることに気付く。硝子の向こうには爆撃されたかのような廃墟の光景が映っていた。

I Married a Shoggoth

当時、医学を志していた語り部は人間的に正反対なCavelと“友達”だった。内心ではCavelのことを苦手に思っていたが、彼の恋人のSusanに惹かれていた。
大学図書館で働いていたCavelは伝説のNecronomiconと関連資料を目にしたことを語り、語り部と共に研究を始める。語り部はshoggothsに惹かれて、それを中心に研究を行う。
召喚と退散の呪文を覚えた語り部は、自宅でshoggothsの召喚を行い成功する。現れたshoggothsに人間の女性の姿になること、人間を傷付けず逃げないように指示して、映画やトークショーの録画など女性の姿・主目的であるポルノビデオを資料として見せる。shoggothsは体を圧縮しマリリン・モンローの姿となる。
様々な女性と夜を共にして数日が経った朝、ベットを離れてコーヒーを淹れながら自身に微笑みかけるshoggothsを見た語り部は興奮と共に、shoggothsの行動はどこまでが自身の指示に従ったものなのか、彼女に心はあるのか疑念を抱く。

+ 登場・言及

怪物

  • shoggoths

  • aliens
shoggothsや地球上の生物を創造したとNecronomiconに記される宇宙人。

アイテム

  • Necronomicon

人物

  • 語り部
背が長く猫背で、馬のように顎の長い男。
  • Cavel
カリスマ的で大胆な自信家。
  • Susan

The Ice Ship

捕鯨船「Scylla」の乗員は、マストが凍り付き骨組みとなったスクーター船を発見する。
スクーター船内には凍り付いた船員の死体、船長の警告の言葉が遺されていた。

Servile

Conglomerate

Book Worm

Through Obscure Glass

The Servitors

The Doom in the Room

Out of the Belly of Sheol

Ascending to Hell

The Third Eye

The Face of Baphomet


Cells

Violet Eastの命は癌で尽きようとしていた。看護師のLeBlancはVioletの夫Carl Eastを呼ぶが、彼は研究室に籠もり仕事を続ける。Carlのタンクの中では原形質の塊が培養されていた。

+ 登場・言及

怪物

  • shoggoth

アイテム

  • Revelations of Glaaki
全11巻中の2巻。

人物

  • Carl East
  • Violet East
  • LeBlanc

  • Colin Wilson

The House on the Plain

The Fourth Utterance

The Writing on the Wall

Corpse Candles

Yoo-Hoo, Cthulhu

Lost Soul

Pazuzu's Children

The Boarded Window


What Washes Ashore

Marshaは提携企業との交渉のための出張を終える。帰国する前日、当てのない散歩に出かけ放棄された住宅街に辿り着き、クリーニング店らしき建物の窓に飾られた貝殻を見つける。店の扉に鍵は掛かっていなかったがMarshaは廃業しているという印象を抱く。
店内には標本箱が幾つかありMarshaは“BLOOD”と書かれた箱を手に取る。箱には血のような色の貝が中心に収納されておりMarshaはBLOOD WINGSとラベルされた貝を購入する。
日は沈み始めており暗い帰路で、Marshaは数十匹の空飛ぶ生き物に襲われる。

The Cellar Gods

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最終更新:2025年05月19日 04:36