作品形式 |
小説(洋書) |
編集 |
Glynn Owen Barrass/Brian M.Sammons |
出版社 |
Chaosium |
初版発行日 |
2014/6/? |
収録作品
Those Above
著者:Jeffrey Thomas
舞台はThose Aboveと呼ばれる存在が空を覆う世界。
地上に落ちたThose Aboveの脂肪の塊を解体・加工する工場で勤務するHindは、神経節が含まれた塊が暴れ出すトラブルの鎮圧後、昇進を打診される。
新たな業務内容の説明を受ける途中、謎の機械を見かけたHindはそれについて質問するが“Transmission amplifier”と名前だけを教えられ機能については知るにはまだ早いと濁される。
帰宅し就寝中、dream suppressorの不具合で起こされたHindは装置を調べ、内部にTransmission amplifierが組み込まれていることに気付く。
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登場・言及 |
怪物など
地球を包み込み真珠のように石灰化させようとする存在。
人間の夢見る心に取り付く形でこの世界に現れたが、人類はその体の一部を加工して機械と組み合わせることで睡眠時の心の働きを抑制することに成功。現在は空の大部分を覆い停滞している。
軟骨が石灰化したことで自重に耐えきれず千切れ落ちた脂肪が人類に利用されている。脂肪に飲まれた生き物は石灰化する。
アイテム
脳の電気信号を動力源にして動く、夢を制御する装置。
Those Aboveの脂肪を加工した塊。dream suppressorに電気信号を伝達するために枕として利用される。
人物
Hindの妻。
Hindの息子。5歳。
Hindの息子。8歳。
工場のチーフエンジニア。
- Alastair Stoke
- Abraham Stoke
エンジニア。
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The Blackwold Horror
著者:Adam Bolivar
パブで「ダートムーア北部で家畜や野生動物の猟奇的な改造を施された死体が相次いで発見された」という噂を聞いたWolsey Whitlockは、居合わせた船乗りに詳細を問うが彼は“Blackwold”とだけ口にすると恐怖に駆られたかのように立ち去ってしまう。
Blackwoldが村の名前であることを調べたWhitlockは、閉鎖的な村人を避け修道院に住む領主を取材することを決める。修道院に入ったWhitlockは自動で料理を提供する高度な機械や、改造を施された召使いを目撃する。
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登場・言及 |
アイテム
人間の脳に組み込むことで、その演算能力を高めOld Oneを解放する数式を導き出す装置。
土地・施設
- North Dartmoor
- West Devon
人物など
ラムトン・ワーム伝説の起源に関する論文を執筆した民俗学者。
Blackwoldの領主。
Duncroftの従者。頭の1/4が取り除かれ歯車仕掛けの機械が埋め込まれている。
Whitlockの恩師。
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No Hand to Turn the Key
著者:Carrie Cuinn
Black Goatと呼ばれる怪物の出現、空の亀裂、地割れからのghoulsの出現が重なり人類が陥落した世界観。
ghoulsの襲撃を予測したロボットは付近で一番大きな建物の図書館に退避、司書ロボット達と共に迎撃の計画を立てる。
The Reverend Mr. Goodworks & the Yeggs of Yig
著者:Edward M.Erdelac
宣教師のMister Goodworks牧師はアリゾナ砂漠を線路沿いに旅する途中、女性の悲鳴を耳にする。
悲鳴の主は全身傷だらけの20にも満たない妊婦だった。彼女は牧師を目にして「奴らの仲間?」と錯乱し、「赤ん坊が生まれる前に殺して」と泣き喚く。
女性は3匹の蛇の特徴を持つ赤子産み落とし、腹を裂かれ致命傷を負う。命を落とす寸前、事態の首謀者Susannahの名を言い残し彼女の宗教団体の広告紙を牧師に託す。
牧師はSusannahに神の鉄槌を下すために彼女の拠点New Valusiaの街を襲撃する。
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登場・言及 |
神・怪物など
両端が頭部となった芋虫に似た容姿の白い鱗の生えた怪物。胴回り15フィートほどで全長は測定不能。
全身に銅板が埋め込まれ、首周りの6本の触手は機械化され先端がドリルとなっている。
アイテム
電磁障壁発生装置。
土地
- Arizona desert
- New Valusia
人物
本名はShadrach Meshach Abednego Carter。
1861年に機関車テロに巻き込まれ体の大部分を失うが天使Nisrochと名乗る男の施術で心臓含む損傷部位を機械に置き換えて生き延びた。
- Concepción
- Susannah Coyle
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Carnacki-The Island of Doctor Munroe
著者:William Meikle
酷い雨の土曜日の夜、Carnackiの元をJohn Munroeが訪ねる。
Munroeは自分は心霊現象は信じていないが、Carnackiと関係するかもしれないと紙を取り出す。紙にはCarnackiがOuter Darknessに対して唱えるものと同じ詠唱が記されていた。
CarnackiはスコットランドにあるMunroeの島まで同行することを決める。途中、宿泊したホテルでCarnackiは、Munroeが地元の住人に避けられていることに気付く。深夜、紳士がCarnackiの部屋を訪ねMunroeの島に行かない方がいいと忠告する。
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登場・言及 |
アイテム
土地
人物
発明家。現在はエーテルを利用した情報伝達の研究を行っている。
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Pain Wears No Mask
著者:John Goodrich
航空海賊のErnst Udet達は女王陛下の王冠に付いた宝石を狙い、Queensbury男爵から秘密裏に行われた女王の結婚式の様子、婚約者の名前、居住地を聞き出す。
婚約者の名はOscar Wilde。Charles Nungesserは、その名には聞き覚えがあると舞台“The King in Yellow”を観賞した叔父が正気を失った過去を語る。
Oscarが滞在しているクアラルンプールに向かった海賊達は巨大な飛行船Carcosaを発見する。
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登場・言及 |
アイテム
作中作
土地
人物など
- Ernst Udet
- Queensbury
- Oscar Wilde
- Georges Guynemer
- Charles Nungesser
- Eugene Bullard
- Bill Wellman
- mechanical waiter
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Before the Least of These Stars
著者:Lee Clark Zumpe
Caleb Hexamはチャールストンの市場で結晶を購入する。Calebは知人のSilas Finchingに結晶をある装置に組み込みたいと請われ提供し実験に立ち会う。
CalebはFinchingが再現したKhunrathの装置によってDeep Onesとの世界大戦が10年以上続く機械技術の発展したパラレルワールドに迷い込む。こちらの世界ではFinchingは既に亡くなっており、装置も弟子のJosiah Blackpoolが引き継いで製造したが結晶が足りない未完成の状況だった。Calebは元の世界に帰るため市場で聞いた、結晶の元の在り処を目指す。
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登場・言及 |
怪物など
ワラジムシを連想させる体型の、7対の足、2対の触角、顎に2対の触手を持つ超巨大深海生物。石灰質の外殻に覆われている。
巨大自動機械兵。
Deep Onesと敵対関係にあるイカに似た頭部の地底種族。
→Chthonian?
アイテム
- Khunrath Contrivance
- teleforce cannon
- plasma rifle
- electroshock projector
土地
- Y'ha-nthlei
- K'ouh-zctoe
- Ahu-Y'hloa
- R'bhr-taloun
- G'll-Hoo
人物など
- Caleb Hexam
- Noah Cuttle
- Fanny Finching
- Josiah Blackpool
- Silas Finching
- Ernst Chladni
- Johann Khunrath
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The Promised Messiah
著者:DJ Tyrer
Society for Psychical Research兼Ghost Clubの会員達は、Gerald Glasbyが開発したmechanical poetに対する議論で盛り上がる。
Hallorannは実際にmechanical poetを見るために機械が展示されている借家を訪ねる。Geraldと出会い「真の驚異を見たくはないか?」と誘われたHallorannは、ケントにある彼の家に向かう。
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登場・言及 |
アイテム
- mechanical poet、poetry machine
- the host body of the Living God
土地
人物など
- Hallorann
- Randolph St. Leger
- Conan Doyle
- Doctor Govan
Society for Psychical Research、Ghost Club会員。
- Gerald Glasby
- Camilla
- Cassilda
Geraldの娘。
- Edgar Atheling
- Sylvia Atheling
- Bayrolles
Geraldの家に集まった人々。
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Unfathomable
著者:Christine Morgan
北大西洋上に、爆音を響かせる発光する謎の巨大飛行物体が出現し海中に沈む。Arthur PearceとChantal Noirは、物体の調査のため落下地点に向かう潜水艇Thetisに乗船する。
船には数名の学者や有力者と、物体の落下に巻き込まれた漁船の船長Lars Gundersonも乗船していた。道中、Gundersonは自身が目撃したものについて語る。
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登場・言及 |
怪物
穴だらけのキチン質の外殻を持つ巨大生物。表面を覆うフジツボのような突起は海中でも青白い火花を散らす。
開口部内に目と口を兼ねた器官が存在。外殻の下側からは無数の短い足が生える。
アイテム
- Thetis
- The narwhals
- The crabs
土地
人物
警官。
超常現象研究者。
Thetisの船長。
若い頃にArthurの祖父Augustus Pearceと共に航海し技術を学んだ。
- Lars Gunderson
- Edwina Edison
大学のscientifics department教授。
- Reggie Wilmott
- Lord Smedley
- Thomsfield
- Gabriel Marlecroft
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The Flower
著者:Christopher M.Geeson
かつてノースカロライナと呼ばれた土地で繰り広げられる戦争で、北軍のStahlが所属する部隊は南軍の機械の兵団に蹂躙される。数少ない生き残りも自部隊のgeneralに虐殺されStahl1人だけが生き残った。
逃走したStahlは北軍の機械兵Beshettと合流する。BeshettはStahlが帽子を被っていないことを指摘すると周囲の死体から剥ぎ取り無理矢理被せようとする。
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登場・言及 |
怪物
アイテム
generalが搭乗する歩行機械。
土地
人物など
北軍の兵士。
北軍のgeneral。
北軍の機械兵。
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Tentacular Spectacular
著者:Thana Niveau
ダンサーのLucyはPiccadilly川沿いの通りで見慣れぬ店を見つけ、店主のMadame Hadalに勧められるがままに素肌に直接コルセットを着け、14インチのくびれを手に入れる。
コルセットに締め付けの苦しさはなく、その日の舞台でLucyは過去最高のパフォーマンスを発揮した。オーナーのAlbertもLucyを褒め、ダンサー達の要望を受け全員分のコルセットを購入する。
ショーの評判は高まり、同時にMadame Hadalのコルセットも流行し始める。
数週間が経ち、Lucyは身に着けてから一度もコルセットを外していないこと、外そうとすると痛みを感じることを仲間たちに相談する。仲間たちも同様にコルセットを外せずにいた。
Fall of an Empire
著者:Glynn Owen Barrass & Brian M.Sammons
Lizzyは革装丁の本の盗難を依頼されHavendish卿の屋敷に侵入する。首尾よく本は手に入れたが、赤ん坊の悲鳴に様子を見に伺い、炎に包まれた赤ん坊を目にする。
Lizzyは咄嗟に炎の中に手を伸ばし赤ん坊を救おうとするが、赤ん坊が人間ではないこと、自身の手の消失に気付く。
Havendish卿は、それを“The Treader of Stars”と呼びLizzyの肉はそれに捧げられ今後も続くと語る。
1年後、Jeffrey Langhamは神を殺すために行動を起こす。
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登場・言及 |
God
星々の狭間の闇を故郷とする神と呼ばれる存在。人間の赤ん坊を依り代として呼び出される。
依り代は幼年期は顔の中心にポリープか球根のような突起物が生えた大穴があり、周囲が肉の花びらに囲われた赤ん坊のような容姿。成長後は、黒い触手と球形の眼に覆われた、静脈の浮かぶ捻れたゴムのような姿になる。依り代の体を破壊されても星の狭間に還るだけで本質的な死はない。
有機物を素材に、自身の影である神々を生み出す。
時間と空間の狭間を這って移動し遠く離れた地に移動する。空間を歪める力で自身に放たれた攻撃を反らし、一瞥するだけで対象の体を裏返しにする。
Havendishの手引きでVictoria女王と契約を結び、不要な人間を素材に生み出した神々を各地に送りBritannia帝国の権威を強める。
土地・施設
- Britannia
- London
- Taunton Detainment Camp
人物
Jeffreyの友人で、幼少期の家庭教師。
Jeffreyの召使い。
女怪盗。
- Queen Victoria
- Havendish
- Haines
- Owen
- Peabody
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The Baying of the Hounds
著者:Leigh Kimmel
ニコラ・テスラが設計したウォーデンクリフ・タワーは、遠く離れた場所にエーテルを通して電気を送る筈だったが、スイッチが押された瞬間、周囲の空間が非現実的な角度に歪み始める。その瞬間、テスラは猟犬のような遠吠えを耳にした。
実験の失敗による惨劇以降、テスラは引き籠もっていたがトーマス・エジソンに連れ出され、空間の亀裂を目指す。
途中までは飛行船に乗り移動したが、遠吠えが響いた瞬間に振動し始め止むなく不時着。以降は徒歩で塔を目指す。
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登場・言及 |
怪物
一見すると水のように見える異なる次元の存在。水溜りのように擬態していたり上空から落下して現れる。
近付いた人間を丸呑みにして跡形もなく消し去る。飲み込まれた体が完全に消えた後も犠牲者の声が響く。
テスラは死の概念を持たない異次元の知的種族が用意したコミュニケーション手段ではないかと推測する。
土地・施設
- transmission tower at Wardenclyffe
人物など
- Nikola Tesla
- Thomas Alva Edison
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Mr. Brass & the City of Devils
著者:Josh Reynolds
The Source
著者:D.L.Snell
Happy Birthday, Dear Cthulhu
著者:Robert Neilson
The Strange Company
著者:Pete Rawlik
最終更新:2025年02月09日 03:38