作品形式 |
小説 |
作者 |
高木彬光 |
出版社 |
角川書店 |
初版発行日 |
1978/10/10 |
神話要素のある収録作品
邪教の神
初出:『小説公園』1956年2月号&3月号
村上清彦は意識がなくなるほど酔い、夜の街を歩くうちに古道具屋で木像を購入する。
後日、犬山直樹の紹介で清彦の家に訪れた前田譲治は木像の正体はチュールーの神像だと語り買い取りたいと申し出るが、清彦は拒否する。
翌日、清彦は何者かに殺害され土蔵の中に置かれた木像も姿を消していた。
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登場・言及 |
神
何万年も前に大洋洲、濠洲の北の海に存在した大陸で信仰していたとされる神。
この神を信じる衆徒は魔力を授かり、死後海底の大陸で不滅の生を得られると信じている。
アイテム
高さ一尺五寸。腰回りに薄布を纏った性別の判然しない裸体の人物を刻んだ黒い堅木の木像。髪周りに丸い珠が複数並び、両手の指はそれぞれ7本。
前田譲治はシンガポールの秘密神殿に飾られていたチュールーの神像だと語る。
人物
事件を捜査する警部。
東大法医学科助教授の名探偵。清彦の法医解剖を担当。
事件に興味を持ち倉持から話を聞く。
清彦の友人の美術研究家。
米国生まれの二世。直樹とは美術史研究の縁で懇意の関係。
チュールー神の信者。チュールーの奇跡で京都と東京を往復し清彦を殺害したと自称する。
清彦の妻。32歳。
三信商事の会計課長。亡くなる寸前の清彦の第一発見者。
三信商事の社長。
雄策の妻。
清彦の父。3年前に心臓麻痺で亡くなる。
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最終更新:2025年02月14日 18:01