作品形式 |
小説 |
編集 |
小川隆/山岸真 |
出版社 |
早川書房 |
初版発行日 |
1991/10/31 |
神話要素のある収録作品
北斎の富嶽二十四景
原題:24 Views of Mt. Fuji, by Hokusai
著者:ロジャー・ゼラズニイ
翻訳:中村融
マリは「富嶽三十六景」のうち24枚の複製画が収録された冊子を手に、描かれた地点を周る巡礼の旅を行う。
マリは外部と接続された演算装置を避けて旅していたが、宿からのチェック・アウト時にロビーでの精算を強要され、機械から出現する模倣体(エピゴン)を目撃する。
エピゴンに察知される前に停電を引き起こし退けるが、エピゴンの出現自体が自身の生存が疑われている証であり、マリはエピゴンと人間の追跡者に警戒しながら巡礼を続ける。
+
|
登場・言及 |
怪物・生物など
木戸が現実世界に干渉するための手足として放電を変形させて開発した、球電や動物の姿を象った怪物。
土地
〈旧支配者〉を祀る修行僧たちが赴くことを望んだと夢物語に語られる地。
人物
マリと旧知の黒ずくめの男。
大阪石油会議を目前にマリが工作員として来日したのではないかと推測し接触を図る。
マリの元夫。人間としては故人。
精神をデータ・ネット上に解き放ち、インターフェイス端末があれば世界中どこにでも干渉可能な存在となる。
マリが拾った猫。
マリの娘。原始的で人里離れたコミューンに預けられている。
|
最終更新:2025年07月15日 20:16