エクスプロイトキット
Web サイトを訪れた人の端末の脆弱性を突く攻撃用のコード(エクスプロイト)を、まとめて使えるようにした道具を指す呼び名です(英語では exploit kit)。
位置づけ
MITRE ATT&CK(攻撃者の手口を整理した公開の知識ベース)は、攻撃者が攻撃のコードを手に入れる方法(T1588.005)として、インターネットから入手するほかに、第三者から買う、盗むことを挙げています。その第三者の例の一つとして挙げられているのが、エクスプロイトキットを含む犯罪の市場です。攻撃者は、自分で攻撃のコードを作らなくても、出来合いのものを使えることがあります。
ATT&CK の、Web の閲覧で端末を侵害する手口(T1189)の実例には、改ざんされた Web サイトとエクスプロイトキットを通じて感染させた例や、標的の集まるサイトを改ざんして独自のエクスプロイトキットを使った例が記載されています(
ドライブバイダウンロード)。
何をするものか
T1189 が説明する典型的な流れでは、訪れたサイトのスクリプトが、ブラウザやプラグインの版を調べ、脆弱な版が見つかると攻撃のコードを送り込みます。T1189 の本文はエクスプロイトキットを定義していませんが、上の実例に照らすと、エクスプロイトキットは、この「調べる」「合う攻撃のコードを選んで送る」を担う道具と考えられます。
守る手段
脆弱な版を探して攻撃のコードを選ぶ仕組みと考えられるので、
脆弱な版を残さないことが、まず効く守りになります。守る手段は
ドライブバイダウンロードと同じです。T1189 の緩和策(M で始まる番号は ATT&CK の対策の番号)から整理します。
| 手段 |
内容 |
| 更新 |
ブラウザとプラグインを最新に保つ(M1051) |
| 隔離と悪用の防止 |
ブラウザのサンドボックス(ほかの部分から切り離した囲いの中でプログラムを動かす仕組み)や、悪用の防止の機能で、悪用の影響を抑える(M1048・M1050) |
| 広告とスクリプトの制限 |
広告のブロックや、スクリプトを止める拡張機能(M1021) |
| 検知 |
見慣れないドメインへの通信の後に、ブラウザが普段と違うプロセスを起動する、ファイルを書き込む、といった組み合わせを見つける(T1189 の検知の考え方。検知) |
関連するページ
出典
確認日:2026年10月17日
ATT&CK:© 2026 The MITRE Corporation. This work is reproduced and distributed with the permission of The MITRE Corporation.(
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最終更新:2026年10月17日 09:11