A/Cプレッシャーセンダーの不良によるエアコンの不具合
症状
冷風が出ない。エアコンガスはある程度入っているが、コンプレッサークラッチが入らず、電動ファン(コンデンサーファン)も回らない。
原因
エアコンプレッシャーセンダーの故障による誤信号の発信。
診断方法
'99以降のゴルフのエアコンガスプレッシャーセンダー(3PINコネクター)は単純なプレッシャースイッチではないので、コネクターの端子を短絡させてもコンプレッサークラッチをONにすることはできない。
冷媒圧力はプレッシャーセンダー内でPWM信号に変換され、ラジエターファンコントロールユニット(バッテリー下部に配置、以下ファンコン)に入力される。コンプレッサークラッチ及び電動ファンのON/OFFはこのファンコンによりコントロールされる。
プレッシャセンダーの良否判定はオシロスコープ等で実際にセンダーから出力されている信号のデューティー比を確認する必要がある。センダーのコネクター(3PIN)の電源及び1、2番端子間の波形を確認する。
1番端子-アース
2番端子-信号
3番端子-電源(12V)
デューティー比13%(約1.2ber)以下、又は78%(約32ber)以上ではマグネットクラッチをOFFにする。
実際にマニホールドゲージ等で測定した冷媒圧力と上記条件を比較し、プレッシャーセンダーの良否を判断する。
修理方法
A/Cプレッシャセンダーを交換する。
注意事項
余談だが、デューティー比45%以上でラジエターファンは2速(高速)になる。
プレッシャーセンダーの内部構造はMAPセンサーとほぼ同じで、これにピエゾ素子の出力電圧をPWM信号に変換する回路が組み合わされている。
同一のプレッシャーセンダーを使用している車両は以下。
- AudiA3('97~) ・AudiTT('00~) ・VWビートル('00~) ・VWボーラ('99~)
- VWルポ('02~) ・VWパサート('01~) ・VWポロ('97~) ・VWトゥワレグ('03~)
最終更新:2010年02月02日 23:03