年式 92年式
リレーの不具合によるエンジン不調
症状
エンジンの暖機後にアイドリングが不安定になり、暫くするとエンストする。失火しているような感じになり、その補正のためにハンチングも大きくなることもある。冷機時のファーストアイドルは正常。暖機後も2000RPM以上ならそれほどの不調は感じられない。レイシングの吹けも悪くない。OBDによるフォルトの検出はなし。
原因
リレーの不良によるエンジンECU電源の供給不良。
診断方法
エンジンECUの電源電圧を確認する。
エンジンECU取り付け位置:プレナムチャンバー内右側(フロントワイパーのカバー下)
45PINコネクター/8番 : IG-on信号(12V)
T45PINコネクター/23番 : リレーからの電源(12V)
T45PINコネクター/1番 : アース
今回の故障車では、23番PINの電源が、デジタルテスターでは8V、アナログテスターでは3V~19Vの間をフラフラしていた。
運転席下のリレープレートから30と書かれているリレーを点検する。作動せず。
リレーを取り外し、エンジンを掛けると症状は変わずエンジン不調。
リレー部を短絡させると症状が消え、正常にアイドリングするようになった。
エンジンECUに電源が供給されていないのにエンジンが掛かったり、ECUにフォルトが何も残っていない理由は不明。
修理方法
30番のリレーを交換する。
注意事項
まずはエンジンの基本的な点検を行い、2次空気の吸い込みや点火系、燃料系、エンジン本体に異常がないことを確認する。
このリレーが原因で走行中に突然エンジン不調になったりエンストすることもあるようです。
最終更新:2010年02月22日 01:49