マージーン!(おはようを意味する挨拶)
魔人諸君はごきげんよう、下等な人間はくたばれ。今更名乗るまでもないが、
『魔人優生論』『魔人による新社会』『魔人進化論』の作者である魔人王ブザマとは私の事だ。
なにぃ、知・ら・な・いだとぉーーーーーーーーー!!!
ああ、アレか。アレだな。超有名人に会って恥ずかしくて知らないフリをするアレなんだな。
まあいい、今日はハルマゲドン勃発についての誤解がある様なので弁解に来たんだ。
最近校内では私が山乃端さんを殺害して戦争の引き金となったとか私のストーキングが原因で
山乃端さんが自殺したとか言われてるらしいからな。ビシッと言っておく、私はやってないビシッ!
はいココ笑う所だぞ。ビシッと言ってやるって語尾にビシッ付ける意味じゃねいですよって笑う所ー。
事件のあった放課後、私は何時もの様に彼女から21メートル離れてつきまとっていた。
ストーカー規制された場合、対象の半径20メートル以内に入れないというのが有名だからな。
21メートル後ろから追えば問題ないわけだ。ちゃんと山乃端さんのカバンにメジャーを貼り付けて
目盛りを確認しながらついていった。もろちん、一度も21メートルを切る事は無かった。
それなのにだ、警察官が私に職務質問しやがった。ただの人間の警察官がだ。
私は自分の任務の重要さを事細かに語ったが、奴は一向に理解しない。
私と彼女は魔人で彼女の死がハルマゲドンの契機となるので影から見守っていると何度言っても
奴は私の事を嫌がる少女につきまとう変態扱いする。やはり人間はクズだなと思いながら怒りを溜め込んでいると
メジャーが彼女との距離50メートルを示したところで突如悲鳴が上がった。
慌てて、メジャーを辿って角を曲がると山乃端さんが死んでいたというわけだ。
私は急いでこの場から去った。別に犯人が怖かったからではない。私の能力が発動すれば
犯人などお茶の子パッパおならプーだが彼女が死んだ場合学園に報告の義務があった。
ハルマゲドンの勃発を伝え一般の生徒と教師を避難させる為に私はその場から走り去ったのだ。
それなのにどいつもこいつもブツブツブツブツ・・・
(以下何時間も同じ事を繰り返す魔人王ブザマだった)
最終更新:2014年06月28日 08:29