大板

【おおいた】



 大板は風炉の下に敷く敷板の一つと思われているが、本来は「棚物」であり、長板から派生した棚で、半板と呼ばれていた。台子の板幅を四角にした一尺四寸四方のものと、長板を半裁した大きさの長さ一尺四寸、幅一尺二寸のものがあり、半板というと特に後者のものを言うが、現在はほぼ大板(一尺四寸四方)が用いられる。

一尺四寸四方

 表千家では「大板」といい、常据えとして中置には用いない。都流では中置に用いる。

  ・紹鴎好
   真塗

  ・如心斎好
   欅木地、柿合塗。

  ・碌々斎好
   桐木地、柿合塗。

長さ一尺四寸、巾一尺二寸

 裏千家では「大板」、武者小路千家では「半板」といい、中置に用いる。

  ・淡々斎好
   青漆爪紅糸巻

  ・認得斎好
   桑木地

  ・玄々斎好
   一閑張


長さ九寸五分、巾九寸四分、厚さ五分

  石州流で用いられる。

長さ九寸五分、幅九寸二分五厘、厚さ四分

  石州流で用いられる。
最終更新:2014年09月25日 13:22