萃香「ねぇ霊夢お酒ない?」
萃香が酒を私にねだる。
霊夢「瓢箪のお酒でも飲んでなさいよ」
萃香「だって飽きたんだもん・・・まぁいっか」
さらりと諦める萃香に私は少し違和感を感じた
霊夢「どうして?」
萃香「だって、私こんなんじゃお酒飲めないもの」
そう言ってこちらに振りむく萃香・・・その瞬間私は萃香の言葉の意味を理解する
霊夢「な・・・!?」
顔がないのだ。そう、萃香はのっぺらぼうになっていた
萃香「じゃあ霊夢私の顔探してくれない?」
萃香がゆっくりとこちらに寄って来る。顔なしで
霊夢「じ、自分で探しなさい!」
一瞬でその場から私は飛び立った
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当てもなく飛んでいたら魔法の森についた
霊夢「アレって確かアリスの家よね」
疲れたのでそこへ降り立った
霊夢「アリスいる?」
アリス「霊夢?突然どうしたの」
アリスは、作業机に座ったままこちらに返事を返してきた
霊夢「あ、いやね・・・ちょっと萃香が」
「オウイェー」
霊夢「きゃっ」
何か見覚えのない人形がこちらの足元に寄ってきた。どんな声よ
アリス「あっと、ごめんなさい。それは最近作った人形よ」
霊夢「へぇ・・・え!?」
そしてこちらを見上げてきたオウイェーとか言う人形・・・これも顔がなかった
口がないのに声は出している。相当気味が悪い
霊夢「ちょ、ちょっとアリス!この人形顔がないわよ!?」
アリス「ああうんそうなのよ、なんでかっていうとね・・・?」
そういってアリスはこちらにゆっくりと振り向く・・・
霊夢「ひっ!?」
アリス「私がモデルだからなのよ、上手く出来てるでしょ?」
そう言うアリスものっぺらぼうだった。パーツがないのに上手いも何もない
霊夢「か、帰るわ!」
それだけ言って私はまた神社へ飛んでいった・・・
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霊夢「も、もどりー・・・」
ほうほうの体で神社に戻る。なんでこんな疲れてるのよ・・・
萃香は私を探しに行ったのかいなかった。その代わりに・・・
魔理沙「ん?霊夢どこ行ってたんだ?勝手にお邪魔してたぜ」
霊夢「あ・・・ああ、うん・・・ちょっとね・・・」
魔理沙がいた。私に気づくなりこっちを見たのでドキリとしたがしっかり顔はある。
霊夢「あんたこそ何かうちに用?」
魔理沙「いやね・・・ちょっと新しい魔法を試してみたんだ」
霊夢「中々上手くいったんで霊夢に見せたくてな」
霊夢「それはそれ・・・は・・・・!?」
嬉々として研究成果らしきものを私に見せてくる魔理沙、その手にあるのは・・・
萃香とアリスの顔だった。まるで2人のお面だ。しかしリアルすぎる
霊夢「な・・・ど、どういうことよ!」
魔理沙「これをつければ、その人に成り済ますこともできるかもしれないってことさ。実用性は聞かないでくれよ?」
魔理沙「さて、霊夢・・・」
霊夢「な、なに・・・?」
魔理沙「私がここに来たのはもう一つ目的があるんだ」
霊夢「お、お茶なら出すけど」
魔理沙「違う違う・・・霊夢の顔も欲しくなったんだよ~♪」
瞬時に2人のようにのっぺらぼうになった自分がイメージされる
霊夢「く、来るなぁ!」
魔理沙「ほーら霊夢大人しくしろぉ!」
逃げようとする私の袖を魔理沙が掴んで・・・
霊夢「わあああ!?」
紫「あ、おかえりー」
・・・・あれ?
霊夢「あ・・・え・・・?」
私は汗びっしょりになって寝床にいた。隣には紫
紫「随分うなされてたわね~どんな夢見てたの?」
霊夢「・・・なんでもいいじゃない、まさかあんたが見せたんじゃないでしょうね」
紫「そんなことできないわよ、でも霊夢のあんな顔見れて楽しかったわ~♪」
霊夢「・・・帰れ!」
最終更新:2010年09月04日 01:36