UP:2011年5月9日
登場人物
阿武:秀のスポンサー?
秀 :上海でラーメン屋を開業するために単独乗り込んできた中小企業の社長
駄論:上海で行き倒れ寸前の中年オヤジ
場所:上海
或る晩、秀から電話がかかってきた。
秀「僕のスポンサーが駄論に会いたいと言っているのでホテルまで来て欲しい」
秀の頼みなので、駄論は取り敢えずホテルに向かうことにした。
ホテルでは秀の他にスポンサー、スポンサーの友人が駄論を待っていた。スポンサーの名前は阿武。
秀のラーメン屋さんの開業についての駄論なりのアイデアを幾つか話すと、阿武はいきなり
「記事を書いてみないか]
と言ってきた。
阿武は日本でサイトを経営しているのだが、そのサイト上で記事を書かないかと言うことらしい。
今まで秀が一晩中苦しみながら記事を書いているのを見ていたのだが、手持ちのお金が底を尽きかけていた駄論には渡りに船だった。
その後、阿武の友人が帰ると言うことで、駄論、秀、阿武の三人で阿武の部屋でゆっくり話をすることになった。
雰囲気は和やかな始まりだった。30分後、秀と駄論の共通の友人である小津も呼んで4人で楽しく1時間程の時を過ごした。
そして阿武から駄論に準備金として3000元(37500円)が渡された。
事件はこの直後から始まった。
阿武から秀への「女買ってカネ使ったか?」と言う質問に対し、秀は「女遊びはしていません。」ときっぱり答えた。
その秀の返答に対し、阿武は何を思ったのか、そこにあったコップを頭に近づけて、
阿武「本当のことを言わないと俺は俺を殴るぞ」
と脅し始めた。
秀「ごめんなさい、親分。でも、僕本当に女買ってません。親分、自分を傷つけるなんてやめてください(泣)」
阿武「嘘をつくな、調べはついてるんだぞ」
秀「本当です。だから、自分で自分を殴らないでください(泣)」
阿武「俺を殴らせたくなかったら、真実を話すんだ。」
駄論「・・・・・・・・・・・・・?????」
小津「駄論さん、これは何のコントなんでしょう?」
駄論「わからん。」
と言ってる内にルームサービスのパスタとサンドイッチが届いた。
取り敢えず秀には女買う金どころか、カレーを一日一人前食べる金もない。女買うより、生きることの方が先決だろう。少し考えたら分かるようなものだ。自分の渡してるお金くらい考えてから言えば良いのに。
小津と駄論はお腹空いていたのだが、1時間経っても、デジャブーのように同じ場面が繰り返される。
取り敢えずもらった3000元をポケットにしまって、待ちきれなくなった小津と駄論はルームサービスを食べ始めた。
小津「パスタ美味しいね」
小津、君は若いのに何て根性が座ってるんだ。この修羅場の中でパスタを心から楽しんでいるようだ。
更に、やり取りの途中で秀もパスタを食べ始めた。
パスタを食べながら
阿武「買っただろう?本当のことを言え」
秀「がってません(泣)、モグモグ」
何だこれは?この二人は一体何を駄論と小津に見せたいんだ?
このやり取りが何と合計4時間程続いたのである。
いい加減眠い。もうヤメてくれ。
朝になり、もう帰らないと仕事に遅れると小津が言うので、駄論も一緒に帰ることにした。
駄論、小津「じゃ、お先に失礼します」
無理やり部屋を出てエレベーターのところまでたどり着いた時、阿武が追いかけてきた。
阿武「秀も帰らせるから、一緒に連れて帰ってくれ」
そして、何事もなかったかのように秀が出てきた。
結局、小津と駄論は阿武の部屋でコントを4時間も延々と見ただけだった。
これが、始まりであった。
最終更新:2011年05月11日 22:52