プログラマには、負け犬・平凡・達人といくつかに種類が分けられると思います。
負け犬から平凡なプログラマになるのは簡単ですが
(しかし、悲しい事に皆さんの周りにも負け犬プログラマは必ずいると思います。)
達人と平凡なプログラマの間には深い溝がある気がします。
この溝の事をキャズムと言います。
この溝を越えようとすることが達人プログラマになる一歩なのですが、なかなか超える事が出来ずあきらめてしまう人が出てきます。
そこで諦めてしまうと平凡プログラマで障害を終えてしまうのです。
(もちろん最初から諦めている負け犬・平凡プログラマよりは格段に実力は上な人ではあります)
では、そのキャズムは何故広がっているのかと言うと元からいる達人プログラマが壁になっています!
そんなことはない、達人プログラマ達は出来る人間を求めているだろうと思うかもしれません。
これは間違いではないと思います。
達人ではない私には達人の全てを理解してはいないでしょうが、私達が望むことは同じく望んでいるでしょう。
(すばらしい職場 すばらしい同僚 ぶっちゃけて、ちゃんとプログラムが書ける人 )
では、何故達人プログラマがキャズムになっているかと言うと技術的に難しい仕事や面白い仕事は達人プログラマに渡されていき、平凡以下は面白くない仕事をすることになっていませんか。
(皆さんも見に覚えはないでしょうか、私はもちろんあります)
これでは達人だけがスキルアップをしていき、他は面白くも無い仕事をたんたんと行っていくことになってしまいます。
これがキャズムの原因です。
例えばあなたはネットワークの達人プログラマになりたいと考えました。
しかし、ネットワークの達人プログラマなど腐るほどいます。
いるよね…いると良いな…いてください…
さて、新しく参戦したあなたがネットワーク達人プログラマ全てを敵にして勝てるでしょうか?
あなたが天才か、既に達人プログラマでなければ無理でしょう。
では、勝てないならどうすれば勝てるのか…
戦略を実現するために考えるのが戦術を立てるのです。
戦争に勝つにも相手の弱点を探し、そこを全力でぶちやぶり勝利しなければ勝てないのです。
例えばあなたはJavaでネットワークのアクセス速度を上げることでは誰にも負けない自信を持っていたとします。
その力を使い、ニッチな市場を攻め上がり橋頭堡を築くのです。
きっと、その市場にいた達人プログラマはあなたを倒そうと全力で向かってきますが、それに打ち勝たなければ、あなたは達人プログラマにはなれません。
もしも奇跡的にも、打ち勝ったならば(その位に達人プログラマの信頼は厚い)
あなたは先ずは奪った橋頭堡を守らなければなりません。
勝ち上がったばかりのあなたでは周りからの完璧な信頼は得られず、その地位を奪いに来る新進気鋭のプログラマがいつもあなたを狙っています。
さて一つの小さな分野では達人プログラマの仲間入りをしたあなたにはJavaの他の仕事が回ってきているはずです。
こうなればあなたは、その分野でも少しずつ勢力を広げて行き、達人プログラマとしてなりあがって行けるでしょう。
では、仕事がもしも来なければどうするのか?
あなたが努力して築いた橋頭堡は市場的な価値が低かったのでしょう。
(低かったからこそ、奪えた可能性もあります)
このような場合には、せっかく奪った市場を手放したくないのが人情ですが、手放してしまいましょう。
それよりも次の橋頭堡である市場を奪いに行くほうが将来的には有利になるはずです。
心配しなくても大丈夫。
あなたは一度小さな分野でも達人プログラマとして立ったのです。
他の橋頭堡を攻める時でも周りの仲間がきっと信頼してくれるはずです。
(犯罪すれすれとか、仲間を踏み台にしてなければだけど!)
仕事先で達人プログラマになりたいならば、先ずは自分が進みたい道を考え、戦略をたて、戦略を実現するために自分の能力を分析して戦術をたて、そして自分の能力をフルに発揮して橋頭堡を築くのです。
努力しなければならない部分もあるでしょうが、その努力が報われ達人プログラマに慣れる日が必ず来るでしょう。
(そんな宗教的説法・あとは壷かってください。壷)
IT分野は新しい技術が、どんどん生み出されて行く分野です。
その新しい技術の中にはアメリカ大陸のようなゴールドラッシュを生み出してくれる分野もあるでしょう。
私が、そして皆さんが達人プログラマになる事を願っています。
そして同じ市場で争わないことも(笑
何か良い話をした気がする…出版会社さん出版しませんか(笑
最終更新:2009年06月20日 15:18