新人SEシリーズ番外編03

1.ファイルシステム

UNIX/Linux上の情報はファイルの中に保存している

UNIX/Linuxのファイル形式は二つに分けられる

  • テキスト形式
 ソースファイルやテキストデータなどのこと

  • バイナリ形式
 実行可能形式のプログラムなどのこと

ファイルの種類には次の三つがある

  • 通常ファイル
 テキスト形式やバイナリ形式のファイル

  • スペシャルファイル
 システムが提供する入出力装置のデバイスファイル
 主にroot権限があるものが使う

  • ディレクトリ
 ファイルを格納するフォルダのこと

実習で使用したコマンド
catコマンド:ファイルの中身を表示する
moreコマンド:テキスト形式ファイルの内容を1画面ずつ表示する

2.パスについて

ディレクトリを利用して全てのファイルを階層構造で管理している

  • ルートディレクトリ(/)
 階層構造の一番上のディレクトリのこと

  • カレントディレクトリ
 現在作業を行っているディレクトリのこと

  • ホームディレクトリ
 UNIX/Linuxでログインした直後のディレクトリのこと
 各ユーザごとにあり自由に利用できる

※注意
UNIX/Linuxでは大文字と小文字を明確に区別している
例えば「hoge」と「Hoge」は同じ文字列だが違うファイルとして扱われる

ファイルを指定するときには必ず「パス名」が必要になる
パス名には二種類ある

  • 絶対パス
 ルートディレクトリから目的のファイルまでの全ての階層を指定したパス
 家から目的地までと考えると分かりやすいと思う

  • 相対パス
 カレントディレクトリから目的のファイルまでを指定したパス
 自分が今いる位置から目的地までと考えると分かりやすいと思う

3.ディレクトリの操作

ここはほとんど実習だったので使用したコマンドだけを書く

pwdコマンド:カレントディレクトリ名を表示する

lsコマンド:ディレクトリのファイル一覧を表示する

mkdirコマンド:ディレクトリを作成する

cdコマンド:引数で指定したディレクトリへカレントディレクトリを移動する
      引数を指定しないとホームディレクトリへ移動する

※自分のカレントディレクトリを確認する癖をつける
1:cdコマンドでホームディレクトリへ戻る
2:pwdコマンドでカレントディレクトリを確認する
3:lsコマンドでディレクトリのファイル一覧を確認する

4.ファイルのコピーと移動

cpコマンド:ファイルのコピーを行う

ファイルのコピー
第一引数にコピーしたいファイル名,第二引数にコピー先のファイル名を指定
例(
cp file1 file2

※注意
コピー先に指定したファイルがあるときに上書きしてしまう
これを回避するにはiオプションを引数につける
 -iオプション:コピー先に指定したファイルが既存にあるとき上書き確認する

ディレクトリのコピー
第二引数にディレクトリ名を指定する
そのディレクトリ中にコピーされる

まとめてコピー
第一引数に複数のコピーしたいファイル名を指定できる
第二引数にコピー先のディレクトリ名(hoge)
例(
cp file1 file2 file3 directory

ディレクトリとそのディレクトリ内のファイルをまとめてコピー
  • rオプションを指定する
例(
cp -r directory1 directory2

※注意
ファイルかディレクトリによって動作が異なる

5.ファイルの移動とファイル名の変更

mvコマンド:ファイルの移動とファイル名の変更を行う

ファイルの移動
第一引数に移動したいファイル名,第二引数に移動先ディレクトリ名を指定
例(
mv file directory

ファイル名の変更
第一引数に変更するファイル名,第二引数に変更後のファイル名を指定
例(
mv file hoge

6.ファイルとディレクトリの削除

rmコマンド:ファイルの削除を行う
rmdirコマンド:空のディレクトリの削除を行う

ファイルの削除
引数に削除したいファイル名を指定する.複数指定可
例(
rm file1 file2 file3

ディレクトリの削除
空のディレクトリであればrmdirコマンドで削除可能だが
ディレクトリの中にファイルがあるとrmdirコマンドでは削除できない
そんなときにはrmコマンドと-rオプションを使う
基本的にrmdirコマンドをした後,-rオプション付きのrmコマンドを行うと良い
例(
1.rmdir directory
2.rm -r directory

rmコマンドと-fオプション
削除権限がなくても強制的に削除できるコマンドとオプションの組み合わせ
強力だがそうそう使わない

7.メタキャラクタについて

コマンドに渡す引数でファイル名を柔軟に指定できる

簡単に

:任意の文字列

?:任意の一文字
[]:[文字列]中の文字どれかに当てはまるなら,[数値-数値]の範囲指定

例(
  • ls f*
 一番最初にfの文字が付くファイル一覧を表示

  • ls ???
 何の文字でもいいので三文字のファイル一覧を表示

  • ls file[148]
 fileという名前のファイルの末尾に1か4か8が付くファイル一覧を表示

  • ls file[1-9]
 fileという名前のファイルの末尾に1~9が付くファイル一覧を表示

  • ls *[1-9]
 何のファイルでもいいがファイルの末尾に1~9が付くファイル一覧を表示

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最終更新:2009年07月09日 22:30
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