青空のショウ少佐・光陰を裂く影の戦場
暗黒の夜、色彩エネルギーの輝きがかすかに揺らめく。シド・ヴァルザーガと黒城 死瞳が手を組んで開発した「レイ・シャドウ」が、地を這うように低くうなりを上げている。鋭い音を響かせながら、暗闇の中で姿を消していく群体。高速兵器「レイ・シャドウ」が、学園都市への奇襲を仕掛ける準備を整えていた。
シド:「ふふ、これこそが私の新たなる兵器、『レイ・シャドウ』だ。色彩エネルギーを最大限に活用し、闇に溶け込み、雷の如く敵を撃ち抜く存在だ。」
黒城:「だが、これで終わりではない。群体で動くこの高速兵器が敵を撹乱し、混乱に陥れる。ショウ少佐、
モップ野郎、そしてランバルドが来ようとも、逃げ場はないだろう。」
シド:「お前の計画には感謝しているよ、黒城。しかし、彼らが現れることは想定内だ。我々の勝利を揺るがすことはない。」
一方、ショウ少佐はすでに異変を察知していた。彼の乗るマグナムショウは、異常な加速性能を持つ敵影を捕らえる。
ショウ少佐:「あの影、まさか...レイ・シャドウか?面白い、速いなら追いついてみせるさ!」
臨戦レウス:「おい、少佐!奴らはステルス機能を持ってるって聞いたぞ!モップ野郎の俺でも、そう簡単に捉えられねぇ!」
ランバルド:「ついやっちゃうんだなぁ、見えない敵を相手にするのは得意じゃないけど、面白いゲームになりそうだ!」
群体が一斉に動き出す。音もなく、影のように滑り、色彩エネルギーの尾を引きながら、レイ・シャドウはマグナムショウに迫る。加速性能は凄まじく、瞬く間に距離を詰めてきた。
ショウ少佐:「速い...だが、俺の反射神経に追いつけるかよ!」
彼はガトリング砲を解放し、目に見えぬ敵に向けて弾幕を張る。しかし、レイ・シャドウはその弾を悠々とかわし、光の残像だけを残して消え去った。
臨戦レウス:「ちっ、完全に遊ばれてるってわけか!なら、こいつでどうだ!」
レウスはモップを振りかざし、蒸気の嵐を巻き起こす。高圧の蒸気が一瞬で視界を覆い、レイ・シャドウのステルス機能を無効化する。蒸気の中、銀色の影がはっきりと浮かび上がった。
ランバルド:「見えた!さあ、ランバルドマジックの出番だ!」
ランバルドは彼の洗脳能力を使い、レイ・シャドウの運転手に一瞬の混乱を与える。その瞬間、ショウ少佐の左腕の鋏型レーザーソードが煌めき、一機のレイ・シャドウを真っ二つにした。
ショウ少佐:「一機撃破!次はどいつだ?」
しかし、群体はまだ動きを止めない。残りのレイ・シャドウが一斉に方向転換し、三方向から襲いかかる。色彩エネルギーの稲妻が轟き、衝撃波が地面を砕く。
臨戦レウス:「くっそ、こいつら、団体行動が得意すぎる!」
ショウ少佐:「だが、あの動きは連携されすぎてる...弱点があるはずだ!」
ランバルド:「おっ、ならこれを試してみるか。ランランルー!」
ランバルドが叫ぶと、彼の能力が全体に及び、残りのレイ・シャドウは一瞬動きを止める。ショウ少佐とレウスはその隙を逃さず、全力で攻撃を仕掛けた。ミサイルが群体を包み込み、レーザーソードが次々と車体を切り裂く。
数分後、残骸だけが散らばり、レイ・シャドウの群体は完全に沈黙した。しかし、その背後に黒城が現れる。
黒城:「ふふ、さすがだね。だが、これはただの試作品に過ぎない。レイ・シャドウは真の完成には至っていないのさ。」
ショウ少佐:「試作品だと?なら完成品ってのは、いったいどんな化け物だ?」
黒城:「それは君たちが生き延びた時にわかるさ...だが、その日が来ることはないだろう。」
彼は謎めいた微笑みを浮かべて、影の中に消えていった。
遠くからシドがこのやり取りを見ていた。
シド:「レイ・シャドウは完璧な兵器ではなかったようだな。」
黒城:「完璧な兵器など存在しない。だが、色彩エネルギーの研究はまだ続く。この都市の平和は、またすぐに揺らぐだろう。」
シド:「ああ、面白いことになりそうだ。」
二人はその場を去り、夜の闇は再び静寂に包まれた。
この戦いは、一つの幕開けに過ぎなかった。新たな脅威が、さらに学園都市に迫っていることを、ショウ少佐もレウスも、そしてランバルドも、まだ知らなかったのだ。
レイ・シャドウII
1. 強化された色彩エネルギーシステム
プロトタイプに比べて、より効率的かつ安定した色彩エネルギー供給が可能。これにより、長時間の稼働が可能になり、従来の兵器を遥かに超える持続戦闘力を持つ。また、エネルギーの制御がより精密になり、瞬時に最大出力で加速する「イグナイト・ブースト」が搭載された。この機能は、瞬間的に最高速へ到達し、敵の追撃を振り切ることが可能。
2. アドバンスト・ステルスシステム
プロトタイプのステルス機能をさらに発展させ、「カメレオン・ヴェイル」という光学迷彩と色彩エネルギーの屈折技術を使用。これにより、ただ姿を消すだけでなく、背景に完全に溶け込み、敵のレーダーや肉眼での識別が困難になる。さらに、動いている際もステルス状態を維持できるため、静止時のみでなく移動時も見つかりにくい。
3. 群体AIによる高度な連携
「レイ・シャドウ・マークII」は、ニューラル・リンクAIを搭載し、複数の機体が一体化したかのように行動する。これにより、攻撃や回避の連携が一瞬の判断で可能となり、敵を囲んで撹乱し、連携攻撃で致命的な一撃を加えることができる。このAIは、プロトタイプでは試験段階にあったが、正規型では完成され、自己進化さえも可能になっている。
4. 武装と攻撃システム
「レイ・シャドウ・マークII」には、以下の新たな武装が追加された:
フレア・バーストミサイル:色彩エネルギーを内包した特殊ミサイル。命中時に光学フレアを発生させ、相手の視覚とレーダーを一時的に狂わせる効果がある。
シャドウ・ブレード:機体の両側に装備された光刃。色彩エネルギーの刃は敵の装甲を切り裂き、振り抜くたびに閃光を放つ。これにより、暗闇の中でも一瞬の閃光で敵の目を眩ませることができる。
エナジー・シージランチャー:遠距離からの精密砲撃が可能。色彩エネルギーを凝縮して発射するため、通常の兵器では防ぎきれない貫通力を誇る。
5. 「ダークファントム」モード
量産型の最も恐ろしい機能がこの「ダークファントム」モードだ。色彩エネルギーを最大限に解放し、ステルス性能と速度を究極まで引き上げる。しかし、このモードはエネルギー消費が激しいため、短時間しか持続できない。だが、その間は完全に「見えない暗殺者」として敵陣を突き抜け、致命的な一撃を与える。
最終更新:2024年12月07日 00:12