暗黒のシド (Ankoku no Shid, "The Dark Shid")
フルネーム: シド・ヴァルザーガ (Sid Valsarga)
別名: 黒の預言者、暗黒の炎の支配者、影の策士
出身地: 不明、古代文明の滅びた遺跡より発掘された記録によると、数千年前からその名が存在する。
属性: 暗黒、漆黒の炎、色彩エネルギー
武器: 黒炎の剣「エクリプス・デバウアー」、暗黒の杖「ナイトフォール・スタッフ」
能力: 「暗黒炎」(漆黒の炎を自在に操る)、洗脳・誘惑、復活の儀式、異空間操作、色彩エネルギーの吸収
性格・性質
シドは極めて冷徹かつ計算高い人物であり、目的のためには手段を選ばない。常に余裕のある態度を見せ、他者を操るのが得意。彼の言葉はしばしば謎めいており、真意を掴むのが困難である。自らの力を誇示することなく、陰で糸を引くことを好む。
背景
シドはかつて、古代文明の一つである「アル・ヴァーレ帝国」の最高司祭であった。この帝国は高度な魔術と科学技術を融合させた文明で、強力なエネルギーを操る色彩兵器の研究を進めていた。しかし、帝国はシドの裏切りにより滅び、彼はその混乱の中で不死の力を手に入れたとされる。シドはアル・ヴァーレ帝国を滅ぼすために、禁忌とされる漆黒の炎の力を解き放ち、自らを「暗黒のシド」と名乗るようになった。
動機
シドの究極の目的は「完全な支配」と「永遠の生」を手に入れることにある。彼は肉体を持たない不死の存在となったが、それでは不十分だと感じていた。真の不滅を得るためには、色彩エネルギーの完全な支配が必要であると悟り、それを手に入れるべく動き出した。シドは何千年もにわたって、様々な組織や勢力を操り、その背後で暗躍してきた。
色彩エネルギーの取得
シドが色彩エネルギーに目をつけたのは、学園都市の「色彩兵器」研究の発表がきっかけだった。色彩エネルギーは、無限に近いエネルギー供給源であり、また異次元の力とも繋がっているため、これを支配すれば世界そのものを支配できると考えた。シドはまず、「ランバルド」をターゲットとし、彼の体を乗っ取ろうと試みた。
シドは色彩の兵器「ヴラドmk2」を取り込むことで、一時的に人間の肉体を取り戻し、その影響で力がさらに強化された。さらに、彼は「黒城 死瞳」という協力者を得て、色彩の王としての地位を築いた。
黒城 死瞳 (Kurojo Shito, "Black Castle Shito")
本名: 黒城 俊光 (Kurojo Toshimitsu)
別名: 色彩の王、死の視覚者、闇の王子
出身地: バド王国
属性: 闇、色彩支配、幻覚
武器: 「ディメンションクロー」 (空間を切り裂く刃)、カラーヴァイザー (色彩エネルギーを視覚化し、操るゴーグル)
能力: 「色彩の瞳」(色彩エネルギーを操る)、時間操作、幻覚生成、空間転移
背景
黒城はかつてバド王国の王であり、色彩の力を操る者として、その地位に君臨していた。しかし、王国の滅亡と共に捕えられ、最も暗い時期を過ごすこととなる。バド王国が滅ぼされた後、囚われの身となり、長きにわたりその力を封印されていた。
だが、色彩との出会いが彼の運命を大きく変えた。色彩の力を手にした黒城は、復讐のために蘇り、過去のすべてを背負いながら、再び力を取り戻した。
エストレ(黒城エストレ)と玲美
エストレは黒城が手に入れた新たな力の象徴であり、彼にとっては「最強」の兵器である。エストレは、黒城がその支配下に置いた最も大切な存在の一つであり、彼の全てを託した。エストレの存在は、黒城の力そのものであり、失うことは許されない。
玲美については、黒城の娘であり、彼が心から愛し、守ろうとしてきた存在だ。玲美の蘇生は黒城にとって最大の成功であり、彼女が力を持つことは自身の目的を果たすために不可欠だと感じている。玲美に対する愛情は溺愛に近いが、それは彼の支配欲から来るものでもあり、娘が自分の意志を持ち、力を持って強くなることを誇りに思っている。玲美があらゆる試練を乗り越え、彼を支えてくれる存在だと信じて疑わない。
ショウ少佐(アドレット・ショウ)とエストレの関係
ショウ少佐、すなわちアドレット・ショウは、かつて学園都市の英雄であり、黒城にとっては大きな障害となる存在。彼の改造を担当したのは死瞳(玲美)であり、その過程でショウの記憶を改竄し、エストレへと変貌させた。ショウの記憶を奪い、その力を自分のものとして操ることに成功したが、それはあくまで「作り替え」だった。ショウ少佐を「破壊」するべき敵として見る一方で、彼に込められた可能性を内心では評価している部分もある。だが、彼の意志を無視した形で作り替えたことは、黒城にとって「必要な行為」だったと考えている。
シド(暗黒のシド)との関係
シドとは、黒城にとっては一種の「兄弟」のような存在であり、共に色彩の力を追求していた仲間であった。しかし、最終的には色彩の力を支配しようとするシドのやり方に反発し、決別。シドが暗黒のシドとして復活したことを知った黒城は、その復活に対して冷徹な態度を取る。シドの力が「邪魔」になり得るため、彼を取り込むか、排除するかの選択を迫られた時、黒城はその時の状況に応じて行動を起こすだろう。シドの存在は、黒城の支配力を強化するためには必要かもしれないが、それが脅威となれば即座に排除されるべきものと捉えている。
バド王国に囚われていた過去と色彩との出会い
バド王国が滅び、黒城が囚われた時期は彼の人生における最も暗い時期であった。この時、色彩の力を得ることで彼は生き返り、復讐の道を歩み始めた。色彩との出会いは、彼の復活を意味し、それが彼に新たな力を与え、支配の道へと導いた。色彩は彼にとって「力そのものであり、目的を達成するための道具」だと認識している。色彩に支配され、色彩を操ることで、彼は過去のトラウマや失われた王国を取り戻すために戦っている。
黒城玲美のプロフィール(この時点)
名前: 黒城 玲美(くろき れいみ)
年齢: 20代半ば(推定)
容姿: 銀色のロングヘア、黒いドレスをまとい、神々しい雰囲気を漂わせる美しい女性。
能力: 色彩の力(黒城の力を基盤にした強力な色彩兵器の使用)
性格: 冷徹で計算高い、父親(黒城)に対して深い忠誠心を抱き、心の中では彼を信じて従い続けている。しかし、冷静で感情を抑えている部分もあり、心の奥では父親の溺愛が彼女に与えた影響がある。
過去(バド王国での出来事)
玲美の過去にはバド王国での出来事が大きな影響を与えている。バド王国で彼女は一度、命を落とすことになるが、それはある重要な戦闘での出来事が引き金となった。
当時、バド王国では内乱が起こり、王国を支配するための力を巡る争いが激化していた。玲美は、王国の指導者としての地位を持っていたが、その地位を守るために戦う中で命を落としてしまった。彼女は勇敢に戦ったものの、最終的に戦局を覆すことができず、死を迎えた。しかし、その死は長く続くものではなく、黒城の手により復活した。
復活後、彼女は父親である黒城のもとで新たな力を手に入れ、完全に彼の支配下に入ることとなった。死後の復活を経て、彼女は今まで以上に冷徹で力強くなり、黒城の命令に従い続けることを決意した。
黒城との関係
この時点での黒城玲美は、黒城に対して非常に忠実であり、彼を深く信頼している。また、黒城から溺愛されていたという事実も彼女の心に大きな影響を与え、彼への忠誠心を強めていた。
黒城は彼女をただの部下ではなく、自分の娘として愛していた。そのため、玲美は父親の命令を絶対的に守り、その期待に応えることが自身の使命であると考えていた。彼女は黒城の目の前では冷静に振舞いながらも、内心では黒城に対する愛情や感謝の気持ちも抱いているだろう。
玲美にとって、黒城は父親であり、師であり、支配者でもある存在だ。彼女のすべての行動は、黒城を守るため、そして彼の復讐を成し遂げるために捧げられている。しかし、その忠誠心が一方で彼女自身の感情を封じ込め、心の奥底で葛藤を抱えている可能性もある。
黒城をどう思っているか
玲美が黒城をどう思っているかについては、以下のような感情があるだろう。
忠誠心: 黒城に対して絶対的な忠誠を抱いており、彼の命令に従うことが自分の役割だと信じている。彼の復讐を果たすために全力を尽くすことが自分の使命であり、それを誇りに思っている。
愛情: 黒城は彼女にとって、ただの父親ではなく、彼女のすべてを指導し、守ってくれる存在である。その溺愛に対して感謝の気持ちも抱いているが、それが彼女を束縛している面もある。
依存: 黒城が彼女に与えた力や、復活を果たしてくれたことに対して、無意識のうちに依存している部分がある。彼がいなければ、彼女は今の力を手に入れられなかったし、命を取り戻すこともできなかったからだ。
この時点では、黒城玲美は完全に黒城に忠実であり、父親の意向に従って動いている。それは、彼女が父親から与えられた愛情と力を深く感じ、彼の支配する世界に身を委ねることで、自分の存在を全うしようと考えているからだ。
最終更新:2025年06月06日 23:14