メーカー紹介
現行メーカー
パナソニックサイクルテック
▼代表車種
リチウムビビ、エーガールズ、ハリヤ、ギュット、オフタイム、チタンフラットロードEB他。
▼特徴
単独勢力では最大シェア。車種の数も最も多い。
バッテリーが同クラスの他社製より少し容量が大きく、
航続距離が長いのが特徴。
フレームの
国内工場生産にこだわり、多彩なラインナップで様々なジャンルに対応。
ヤマハ発動機
▼代表車種
PASナチュラ、PAS CITY L8、PASブレイス、PASリトルモア、PAS CITY-X、PASワゴン、他。
▼特徴
オートバイが主力のメーカーで、1993年に「電動アシスト自転車」を初めて発売した老舗。
低速発進でもアシストを最適化するSPEC等を搭載し、
アシスト力が強いのが特徴。
ブリヂストンとはOEM関係にあり、ヤマハ製の動力部をブリヂストンにも供給する代わりに、
車体部分は自転車メーカーのブリヂストンの供給を受け相互補完し合っている。
ブリヂストンサイクル
▼代表車種
アシスタリチウム、A.C.L.、リアルストリーム、アンジェリーノアシスタ、リアルストリームmini、アシスタワゴン、他。
▼特徴
国内最大手の自転車総合メーカー。
ヤマハとはOEM関係にあり、
車体はブリヂストンが製造、
動力ユニットはヤマハが製造、と分業して車体を構成している。
この為、両社の製品は、
車名こそ違うが殆ど同じ内容で、性能も互角。
フレームは
国内の工場(埼玉県上尾等)で生産し、高い品質を維持している。
※ブリヂストン製自転車フレームの生産国の大まかな見分け方
・ヘッドチューブに刻印のあるフレーム…日本製
・シートチューブに刻印または「Designd By Bridgestone」シール…中国製
サンヨー
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▼代表車種
エネループバイク(新基準機種の車名)、エナクル(旧基準機種の車名)。
▼特徴
モーターを車体中央ではなく前輪に搭載する
前輪駆動式が特徴で、
前輪モーター活用した
回生充電機能を搭載する等、独自色が強い。
電池の分野で「エネループ」等の優れたブランドを持つ。
(ヤマハ・ブリヂストンの電動アシスト車のバッテリーもサンヨー製)
2011年に
サンヨーのパナソニックへの統合が本格的に決定し、
今後サンヨーブランドは原則として消滅、パナソニックに一本化する方向性となった。
※↓以下、上記4社の動力ユニット搭載のメーカー。
ミヤタサイクル
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▼代表車種
グッドラック
▼特徴
動力部は
ヤマハ製のパワーユニットを使用。
ステンレス材(重たいが堅牢で錆びない)をフレームに採用するのが特徴。
またフレームに溶接面の無いPTF工法に拘る等、職人気質な気風が強い。
現在では安価な主力車種の殆どを中国等の海外生産に移しているが、
電動アシスト自転車のフレームは国内工場で生産される。
宮田工業は現存する最古の自転車メーカーとして長い歴史を持っているが、
経営上の問題から消防消火関係のモリタホールディングスの子会社となり、
2010年より自転車部門をミヤタサイクルとして分社化。
また中国のメリダ(美利達)が株式を取得して資本参加。
従来の職人技術優先からマーケティング主導型を指向する。
国内への
メリダ(美利達)の輸入代理店にもなっている。
(『コガ・ミヤタ』は、別会社「
ジオライド」へ移行し『コガ』へ)
スズキ
ジャイアント・マニュファクチャリング
▼代表車種
CRS HB
▼特徴
台湾の巨大自転車メーカー。
大量生産によりコストを下げ、コストパフォーマンスに優れた車種を生産する。
マルキン(旧:丸金自転車)ブランドを持つホダカもジャイアント傘下。
2011年より電動アシスト自転車に試験的に参入開始。手始めとしてスポーツ車CRS HBをリリース。
動力ユニットは
サンヨーの前輪ハブモーターから回生機能を取り除き走行抵抗を減らしたスポーツ仕様。
現時点では国内の直営店のうち4店舗(目黒、国立、二子玉川、名古屋)でのみ店頭販売の段階。
※↓以下、明電エコドライブ社の後輪回生充電ユニット搭載のメーカー。
東部
▼代表車種
エアロアシスタント(angee、Arex)
▼特徴
モーターを後輪ハブ内に搭載した後輪駆動の
自動回生充電機能を搭載。
エネループバイクの様な前輪モーター搭載タイプとは異なった特徴を持つ。
小径タイプのangeeに加え、26インチのArex等もリリースしている。
2010年より従来のニッケル水素電池だけでなくリチウム電池モデルも販売開始。
アルペン
▼代表車種
イグニオ(IGNIO)
▼特徴
59800円の低価格が売り。エアロアシスタントに良く似た
後輪駆動式自動回生充電機能搭載。
エアロアシスタントのユニットと外見は似ているが設計は独自開発で特徴が異なる。
※↓以下、サンスター技研ユニット搭載のメーカー。
サンスター技研
▼代表車種
インテリジェントバイク
▼特徴
非常にコンパクトな動力ユニットを開発。その
小型ユニットを他社に供給するのがメイン。
以前は完成車も販売。AL-14は小泉(当時)首相からブッシュ大統領にプレゼントされた。
バイク技術研究所
ルイガノ
公式HP
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▼代表車種
LGS-MV E
▼特徴
車体は自社のLGS-MV1をベースにし、動力部は
サンスター技研のユニットを搭載。
ブランド名の「
ルイガノ」はカナダに拠点を置くスポーツ用品メーカーで、自社製の自転車も販売。
だが日本では、大阪の
アキコーポレーションが商標使用許可を持っており、
日本で発売される
ルイガノブランドの自転車は、
日本で企画し、中国台湾で生産されたもの。
つまり
ブランド名だけ名前貸ししてる状態で、カナダの
本家ルイガノは殆ど無関係。
2010年より電動アシスト自転車にも参入を開始。手始めとして小径車LGS-MV Eをリリース。
Gic(ジック)
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▼代表車種
ハマーアシストAL-ASSIST203、ルノーアシストAL-FDB186、他
▼特徴
海外の自動車メーカーの国内販売ライセンスを保有する、自転車関連商品の販売店。
車体はホダカ等の他社製の自転車ベースで、
サンスター技研のユニットを搭載。
その自転車に、ハマーやルノー等の自動車メーカーのエンブレムを貼って販売している。
2011年はハマー、2010年はルノー、その前はミニ、ローバー、シボレー…等と、
年度ごとにを自動車メーカーのブランド名を変えて販売してきた。
ハマーやルノー等の
自動車メーカーが実際に自転車を作っている訳では無いので注意。
フランスベッド
村山コーポレーション
ユニバーサルトライク
注:ブランドライセンス商法について
電動アシスト自転車でも、欧米の有名自転車メーカーや、
自動車メーカーのブランド名を冠した車種が一部見られる。
だが、実際に自動車メーカーや欧米の有名自転車メーカーが、
これらの自転車を直接作っているとは限らないので注意。
ブランドライセンスとは?
有名メーカーが、ブランドのロゴの使用権を他の中小企業に貸し出し、
中小企業の製品を、まるで有名メーカーのブランド商品の様に見せる商法。
- 有名メーカーは、ブランドロゴ使用のライセンス料で利益を得られる。
- 中小企業は、自分の企業の名前で売るより、有名メーカーの名前を借りた方が売れる。
日本人は特にブランド好きとも言われ、仮にAと言う商品があったとして、
聞いた事の無いメーカーの名前を付けて、安く売るのと、
有名ブランドの名前を付けて、高く売るのでは、
中味は同じ商品なのに、売れ行きが良いのは割高な有名ブランドの方。
中小企業としては、どんなに良いモノを作っても有名ブランドじゃないと消費者は買わない、
と言う背景から、上記の様なライセンス商法が行われる。
これは自転車に限らず、バッグや化粧品などのファッション関係でも良く使われるし、
男性向けや子供向けの商品でもあらゆる分野で行われている。
海外有名ブランドのバッグや服等も、実際に海外のメーカー工場から輸入された訳では無く、
海外ブランドと提携した国内の中小企業が作った物を、ブランド名で売ってる物も少なくない。
これらライセンスブランド商品は、本家メーカー公認なのでもちろん偽者ではないが、
ある意味で事情を良く知らない消費者が“ 引っ掛かって ”買うのを期待してる面もある。
自転車のブランドライセンス商法
例:ビアンキのクロスバイク(非電動)
ビアンキと言えば欧州の世界最古の老舗自転車メーカーで、
何十万円もする高級自転車を扱うイタリアのブランド。
高級車の方は、欧州の
本家ビアンキが企画設計して作られているが、
最近街中でよく目にするのは、4~6万円の安いクロスバイクのビアンキ。
こうした国内で見かけるビアンキロゴの廉価なクロスバイクの中味は、
国内で企画して、中国や台湾で生産された(アキボウ・ホダカ他)で、
ブランドの
ライセンス料を払ってビアンキの名前だけ貼る。
つまり、
本家ビアンキは全くノータッチで、
中味はビアンキとは全然関係ない、
純アジア産の自転車。
ビアンキ・コンセプトストアで取扱いの無い車種等は、
本家ビアンキが関わっていないブランドライセンス品の場合が殆ど。
▼本家ビアンキが無関係のライセンスブランドと思われる車種の例
●ロード…PISTA, LUPO, ANCORA, FIRENZE
●MTB…FERRO CAVALLO, ATTIVO
●クロス…ROMA, PASSO, VIALE, CIELO
●シティ…PRIMAVERA, MILANO PARCO, FRETTA, MINIVELO, PISA
●キッズ…BAMBINO
他にも、ルイガノ、ビアンキ、ジオス、バッソ…等、
廉価グレードの自転車に有名ブランドの名前を借りて、
自転車の中身は、国内企画・台湾中国製造の自転車の場合がある。
ブランドに弱いミーハーな人は勘違いしない様に注意。
【誤解1】:「ルイガノってカナダのメーカーでしょ、カナダ人が作ってるだけあってお洒落ねー」
【誤解2】:「ビアンキと言えば老舗、安いクロスバイクでも職人がこだわって作ってるんだろう」
といった誤解を生み易い。
(実際、そういう事実と違うイメージを抱かせて、客が買う事を期待している商法だが)
自動車メーカーのブランドライセンス
自動車メーカーの高級車ブランドの名前で出す自転車もある。
【1】自動車メーカーが直接設計に関わっているタイプ
プジョー、ポルシェ、BMW等、自社でかつて自転車を作っていたり、
他の自転車メーカーの車体をベースにしてバイクの技術を入れたり、
ある程度の範囲でメーカーが直接設計や監修に関わっているもの。
値段も結構高くて割高感があるが、一定の品質は持っている場合が多い。
また「コルナゴ・フェラーリ」の様に、コルナゴがフェラーリとコラボして、
デザインにフェラーリの要素を入れた自転車を出す様なケースもある。
この場合は当然コルナゴの市販モデルと同等の高性能を持つ。
【2】自動車メーカーがほぼノータッチ
ハマー、ジープ、シボレー、コルベット、ローバー、ミニ、
フェアレディZ、ランボルギーニ等、これらは企画会社が、
自動車メーカーとは全く関係の無い廉価自転車に、
メーカーのライセンス料を払ってロゴを貼っただけ。
当然本家のハマーやジープは
設計にも製造にも無関係。
自転車の品質はあくまでベースに使った廉価自転車そのものになる。
これらも、ブランドライセンス商法の自転車バージョンと言える。
事情を知らない人が「高級車メーカーなのに妙に安いから変だな」と怪しんでも、
「でも有名どころの名前だから、変な品質にはならないだろう。」
という心理を期待している。
ブランドライセンスと、品質の良し悪しは別
こうした商法の実態を知っていれば、少々詐欺臭く思えるかも知れないが、
品質は実際に製造している中小企業等のクオリティ次第なので、
ブランドライセンスなら常にブランド名で誤魔化した低品質商品という訳ではない。
優れた品質や高いコストパフォーマンスを持ちながらブランド力の弱い中小企業が、
有名ブランドの名前を借りて販売力を高める為に利用するケースもあるので、
コストパフォーマンスが良くてお買い得のモデルになる事もある。
(ブランドライセンス料払う時点で、ある程度割高になるのは避けられないが)
また、例えば日本企画・台湾製造で、借りたブランド名が海外メーカーの場合、
逆に考えれば、日本人が企画しているので、
日本の道路事情や日本人体型を考慮した設計がなされている場合もある。
ブランド名に振り回されず、欲しい車種が具体的に出てきたら、
その車種がどういう経緯で作られどういう所が作っているのか、
批評的に捉え、背景を調べてから購入を決める慎重な姿勢が大事となる。
注:マイナーなメーカーの製品について
ニッチなニーズを狙い、特定性能に特化した製品も多い。
それ故に、性能にクセが強い場合がある。
また、サポート面で大手メーカーとは色々異なる場合も。
サポート拠点が少なく人員も少ないので、
故障等でサポートセンターに連絡した際に対応が遅くなったり、
遠隔地で本体を送る必要がある場合だとかなりの送料が掛かったり、
大量生産で安いパーツではなく生産数の少ないパーツが故障した場合は、
保障期間を過ぎていると高額な修理費になったり、
ある程度の深刻な状態以外はクレーム修理の対象にならなかったり、
購入後古くなってからの維持管理やアフターケアで苦労する場合がある。
大手メーカーの膨大な人員と全国規模の設備によるサポートと、
マイナーメーカーの数人の人員と一箇所の拠点でやっているサポートでは、
同じクオリティを期待する事はできないのは、考えてみれば当然なのだが、
稀に「人と同じのは嫌」と、自らマイナーな所を選んだにもかかわらず、
「サポート対応が悪い、大手ではこんな事は無かった」等と
大手と同じレベルのサポートが受けられるものと思い込んでいる人が居る。
その辺の諸事情を了承できるマニアな人向け。無難さを求める人や、
買ったら手厚く面倒見てもらうのが当たり前と思ってる人には不向き。
撤退(?)メーカー
丸石自転車
本田技研工業
チョロQモーターズ
イオン
無印良品
リコール情報
最終更新:2024年07月24日 13:51