#contents ---- *SPS変更 **SPEC(SPS)の種別 *** SPEC8(内装8段)搭載車 ・内装8段搭載車(リアルストリームとブレイス)にはSPEC8が搭載されている。 ・SPS(シフトポジションセンサー)が車速では無くギアの段数を直接検知するタイプ。「アシストギアの回転数」と「SPSで検知したギア比」の2つで車速を判断する。 ・よって、SPSを騙して「現在ギア数」を誤認させれば、24km/hを越えてもアシストする。 ・SPSずらし・SPS固定・SPS裏返し等で用途に応じて細かい調整が可能。 ・アシストギアの歯数は変わらないので、アシストギア交換とは違う効果の出方。 ---- *** SPEC3(内装3段)搭載車 ・ブリジストン・ヤマハ製の新基準内装3段車にはSPEC3が搭載されている(一部例外あり)。 ・SPS(シフトポジションセンサー)がギアの段数では無く前輪の回転数から速度を検知。「アシストギアの回転数」と「タイヤ回転数で検知した速度」の2つで車速を判断する。 ・よって、SPSを騙して「タイヤ回転数を誤認」させれば、24km/hを越えてもアシストする。 ・現時点では「円盤センサー内の磁石を間引きして車速を半分と誤認させる」等の方法が有力。 ---- ---- **SPSずらし ***2速ずらしの例 ・【1】シフトを4速にして、SPSドラム部を横から見た状態を確認する。各1速~8速に入れた時の黄色線の位置をマーキングしておくと便利。 http://spohiyo.cocolog-nifty.com/blog/images/2009/07/08/dsc07522.jpg ┏━┯━┓ ┃─│─┃ ┃─│─┃ ┃━┿━┃←シフトを4速にした時に、 ┃─│─┃ 黄色い線同士がピッタリ符合している。 ┃─│─┃ ┗━┷━┛←円筒ドラムの最下部に10mmネジがある。 ・【2】4速に入れた状態で、円筒ドラム最下部にある10mmネジを緩める。ネジは緩めるだけで良いが、万一緩めすぎて外してしまった場合は、特殊なワッシャの向きを間違えて付けない様に注意。 ・【3】緩めた状態でシフトを6速にする。 ・【4】6速の時に黄色い線同士が①の様にピッタリ重なる様にずらす。 ・【5】ネジを締めて固定し直す。ワイヤー留めネジを締めすぎてワイヤーを切らない様に注意。 ・【6】これで6速の時に黄色線が重なる状態になる。 ・【7】ずらし終了後に4速にすれば下記の様にずれた状態になっている。 ┏━┯━┓ ┃─│─┃ ┃─│─┃ ┃━┥─┃←シフトを4速にした時に黄色い線が2速分ずれている。 ┃─│─┃ ┃─┝━┃ ┗━┷━┛ ---- ***最終チェック ※SPSテストモードでSPSの認識が何速になってるかチェックする。 ・【1】「△」と「AUTO ECO」を同時に押したまま電源ON→一旦手を離す。 ・【2】10秒以内に「AUTO ECO」を押しながら、 HIGHランプ点灯時に「△」→「▽」→「△」、 またはLOWランプ点灯時に「▽」→「△」→「▽」、 ・【3】以下のようにシフト位置を表示してくれる。 HIGH&1,2,3,4ランプ→ シフト5,6,7,8、 LOW&1,2,3,4ランプ→ シフト1,2,3,4、 ・【4】もし2速ずらしなら下記の様に認識される。 シフト8→HIGH2(6速と認識) シフト7→HIGH1(5速と認識) シフト6→LOW4(4速と認識) シフト5→LOW3(3速と認識) シフト4→LOW2(2速と認識) シフト3→LOW1(1速と認識) シフト2→HIGH,LOW点滅(エラー表示だがアシスト有) ---- ---- **SPS裏返し ・SPSセンサーを裏返して取付ける為の台座を作成し、前後逆にセンサーを固定。するとギア1速時にはSPSは8速用のアシスト、ギア8速時にはSPSは1速対応で、低速域ではよりトルクフルになり、高速時の伸びも良くなる。 ・SPSずらしと併用可。SPS固定とは違った効果の出方がある。詳細は過去スレのログも参照。 ・【1】SPSセンサーのガード板(鉄)を取り外す。 ・【2】「SPSセンサー取付板」を製作。板厚1.5~2.0mmのアルミ板2枚を幅57mm高さ87mmに切り、同一寸法の1㎜厚のゴムを挟んで貼り付ける(板厚2.0mm以下のアルミ板1枚では強度不足。金属疲労で脱落の恐れあり、板厚4~5㎜なら1枚でも可)。 ・【3】SPSセンサーのガード板が付いていた架台に、「SPSセンサー取付板」を外から取り付ける。架台の内側にナット代わりの板、厚さ3~5㎜幅15㎜長さ48㎜のアルミ板にM5のタップを2箇所(間隔30㎜)立てたものを製作し、「SPSセンサーの取付板」にタップ位置に対応した穴を開け、架台を挟み込む様にM5のネジで取り付ける。 ・【4】「SPSセンサーの取付板」に対するセンサー位置決め(上下、前後)を行い、「SPSセンサーの取付板」に長穴加工を行う。 ・【5】SPSセンサーを取り外し(ワイヤーは外すが、配線は付いたまま)、裏返したセンサーを「SPSセンサー取付板」に仮に宛がい、左右の位置決め。 ・【6】左右方向位置調整板を作成し、「SPSセンサー取付板」の取付位置に貼り付け。大きさは幅18~30㎜、長さ50~60㎜で、板厚は現物合わせ(固体差次第だが1~4㎜程度、当然この板にも長穴加工が必要)。 ・【7】「SPSセンサーの取付板」に裏返したSPSセンサーを取付(M5ネジ必要)、ワイヤーを張ってシフト位置調整を行う(ワイヤー関係は全て元の物、元の位置でセットアップ可能)。 ----