サントラ・楽曲別使用状況
「銀翼の奇術師」オリジナル・サウンドトラック
本作は「世紀末の魔術師」以来となるキッドとの対決、後半は航空機アクションと「空」をテーマにしたストーリーが展開されます。音楽で目立つ点と言えば、「世紀末の魔術師」で初登場した怪盗キッド用BGMのアレンジが多いことと飛行機のイメージテーマ、それから挿入歌「ぼくがいる」の高山みなみバージョンが作られたことでしょう。あと、後半の機内で使われるサスペンス曲群(特に激しめの曲)は高レベルのものが揃っています。
テレビでは’05年9月5日放映の第413話「完全半分犯罪の謎」から使用開始です。前作「迷宮の十字路」は’04年1月5日の組織スペシャルで解禁されたので、1年と8ヶ月ぶりに最新映画曲が導入されたことになります。「天国へのカウントダウン」以降、ほぼちょうど1年で新作映画BGMが使われ始めるという形が安定していましたが、久しぶりに随分と空白ができました。しかも、「迷宮の十字路」のBGMは’04年1月5日に使われて以降、’05年8月15日の第410話「同時進行 舞台と誘拐(後編)」まで一曲も使われなかったので、実質的には前々作「ベイカー街の亡霊」BGMが解禁された’03年以降、ほとんどテレビへの新曲導入がなかったことになります(その「ベイカー街」のBGMですら満足に使われたとは言えません)。
「銀翼の奇術師」のBGMは「迷宮の十字路」のものに比べると使われていますが、それほどの違いはありません。頻繁に使われたものはごく一部に限られており、一、二度だけ使われた曲は10曲弱あるものの、定着にまで漕ぎつけていません。全く使われていない曲の方が遥かに多いです。
なお、本作から「戦慄の楽譜」までは井澤基氏が映画の音響監督を担当しています。彼が映画の音響監督を担っていた時期はテレビ作品でも音響監督をやっていたのではないかと推測しますがどうでしょうか。
西暦 |
話数とサブタイトル |
使用回数(2回以上のみ;赤) |
年間使用話数と回数(赤) |
備考 |
’05 |
415.仏滅に出る悪霊(事件編) |
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4(5) |
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416.仏滅に出る悪霊(疑惑編) |
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419.八岐大蛇の剣(前編) |
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423.探偵団と青虫4兄弟 |
2 |
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’06 |
437.上戸彩と新一 4年前の約束 |
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3 |
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450.トリックvsマジック(前編) |
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現実音 |
451.トリックvsマジック(後編) |
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合計7(8) |
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映画では冒頭の、屋上へコナンがやって来るシーンに使われている。多少ハラハラ感のあるサスペンス曲で、リズムを作り出す音色が心地よい。
テレビでも使われた方である。’05年第415話「仏滅に出る悪霊(事件編)」以降、定期的に用いられたとまではいかなくとも一定の役割を与えられていた。
’07バージョンが作られており、回数は少ないが現在も流れることがある。
メイン・テーマに入るまでの「引き」に使われた曲。「世紀末」(原曲)バージョンよりもかなり短い。07バージョンは本作バージョンをベースにリアレンジされている。テレビでは未使用だ。
3.名探偵コナン メイン・テーマ(銀翼ヴァージョン)
「迷宮の十字路」をベースにしたバージョンでイントロの旋律も同じである。もちろん「ポンポン!」ない。全体的に迫力には欠けるが音は強いと感じる。音色はアルミホイルのような感じがする。「銀」だからそう感じるのかもしれないが。
西暦 |
話数とサブタイトル |
使用回数(2回以上のみ;赤) |
年間使用話数と回数(赤) |
備考 |
’06 |
446.封印された洋窓(前編) |
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1 |
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合計1 |
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映画では未使用だった。この曲をブリッジとして入れると雰囲気が出ていいと思うのだが。洋館の歴史を語るシーンなどで使えそうだ。
テレビでは一度だけ、OPへのブリッジとして使われた。不思議な雰囲気を醸し出す曲なのでもっと聞きたかった。
「世紀末の魔術師」の原曲とそう変わらないが、色々な音が混じっていたのがかなり減ってシンプルになっている。映画では序盤のシーン以外に、終盤にも2度使われている。
西暦 |
話数とサブタイトル |
使用回数(2回以上のみ;赤) |
年間使用話数と回数(赤) |
備考 |
’05 |
421.イチョウ色の初恋(前編) |
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2 |
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422.イチョウ色の初恋(後編) |
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合計2 |
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映画ではキッドの暗号についてコナンが考えるシーンで使われた。「銀翼の奇術師」という作品の持つ「神秘的」「夜」「航空機と滑走路」のイメージを凝縮した魅力を感じる、品のある考察曲である。
この曲はテレビで主軸に据えてほしかった。博士の初恋話の2話しか使われなかったのが残念だ。
映画では汐留のカットが移り行くところで使用されている。日常曲の一種だと思うのだが、シーンを選びそうである。どちらかと言うと都会的な雰囲気が滲み出ており、ビジネスマンのテーマという印象も受ける。
テレビでは未使用である。そんなわけないだろうと思う人もいるだろうが、近年に犯人退治シーンでよく使われる「汐留」は全て’07バージョンである。オリジナルバージョンが一度も流れたことないのに’07バージョンが作られ、そちらは使われているという不思議。しかも想定したシーンと全く異なる使い方なので興味深い。
西暦 |
話数とサブタイトル |
使用回数(2回以上のみ;赤) |
年間使用話数と回数(赤) |
備考 |
’06 |
445.ロシアンブルーの秘密 |
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1 |
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合計1 |
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「瞳の中の暗殺者」の「新少年探偵団のテーマ」ではなく、従来から使われてきた「少年探偵団のテーマ」のアレンジである。イントロが「時計じかけの摩天楼」と同タイプであり、今回もややコミカルな音色に仕上がっており、オリジナルバージョンに比べて引き締まったシーンで使いづらい。
テレビでは一度だけ、またまた中途半端に使われている。
西暦 |
話数とサブタイトル |
使用回数(2回以上のみ;赤) |
年間使用話数と回数(赤) |
備考 |
’06 |
435.探偵団に注目取材(前編) |
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1 |
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合計1 |
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小五郎と中森警部がムキになりながら強い握手をする、コメディシーンで使われている。完全にギャグシーン用BGMだ。
テレビでは一度だけ使われた。
今作のキッドのイメージ曲…だと思う(この曲のアレンジが他に2曲作られている)。神秘的なサスペンスとわずかな哀愁が混じったメロディだ。序盤に「新一」が登場するシーンで使われた。
テレビでは未使用。迫りくる影→事件発生という使い方もできそうだ。
「新一登場!?」のアクションアレンジ曲であり、序盤の蘭とキッドのやり取り、それからコナンとキッドのコックピットにおける会話、ED明けでも蘭とキッドのやり取りで使われた(この曲の使い方は選択ミスではないだろうか)。アクションアレンジと書いたが、正直なところ、そこまでアクション用の曲という感じでもない。「瞳の中の暗殺者」に「暗殺者のテーマ-狙撃-」という曲があるが、それに近い印象を受ける。そのために推理シーンなど、意外にサスペンス曲として使うといいと思う。
テレビでは一度も使われていない。
西暦 |
話数とサブタイトル |
使用回数(2回以上のみ;赤) |
年間使用話数と回数(赤) |
備考 |
’05 |
413.完全半分犯罪の謎 |
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1 |
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合計1 |
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汐留の夕暮れシーンに流れた曲だ。ビジネスマンチックな「汐留」に比べるとロマンチックな雰囲気が漂っており個人的に気に入っている。
テレビでは第413話「完全半分犯罪の謎」で使用された。真面目に締めるCパートで使ったら面白かったかも。
13.クイズ・ナポレオン(「フランス国歌」アレンジ曲)
新一に扮したキッドがナポレオンに関するクイズを出した時に流れた曲だ。「ラ・マルセイエーズ」というフランスの国歌をアレンジした曲で、原曲の素晴らしさはそのままにコミカルアレンジされている。
西暦 |
話数とサブタイトル |
使用回数(2回以上のみ;赤) |
年間使用話数と回数(赤) |
備考 |
’06 |
433.コナン変な子 |
2 |
11(17) |
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435.探偵団に注目取材(前編) |
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437.上戸彩と新一 4年前の約束 |
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438.お魚メールの追跡 |
2 |
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439.そして誰もいなくなればいい |
3 |
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440.極限のカースタント |
2 |
|
444.ため息 潮干狩り(後編) |
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|
452.こんぴら座の怪人 |
2 |
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456.俺が愛したミステリー |
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457.園子の赤いハンカチ(前編) |
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|
458.園子の赤いハンカチ(後編) |
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合計11(17) |
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コナンと「警備員」が話すシーンで使われたサスペンス曲。特に凝った曲ではないのでテレビにも導入しやすく、’06年一年間で11話・計17回使用された。これだけ使われれば役割を果たしたと言えよう。
さすがに’07バージョンが作られ、しばらくは安定して使われたが近年は減少してきた。
キッドを建物内で追跡するシーンで使われる。この曲もメロディが一定しているためかなり使いやすいと思うのだが、テレビでは一度も使用されなかった。追跡シーンから推理シーンまでいけそうだった。
コナンとキッドの屋上での戦い~ハンググライダーの空中戦にかけて使われた。「世紀末の魔術師」のオリジナルバージョンは鳥肌が立ったが、今回は更に音の渋さに磨きがかかっている。ただどちらが好みかと言われるとオリジナルバージョンの方だ。銀翼ヴァージョンは凝り過ぎている感じがするのだ。
テレビでは使われなかった。
西暦 |
話数とサブタイトル |
使用回数(2回以上のみ;赤) |
年間使用話数と回数(赤) |
備考 |
’06 |
439.そして誰もいなくなればいい |
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1 |
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合計1 |
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曲名通りのシーン(函館にいる中森警部が別荘の灯りに映る人影を発見する場面)で使われている。「引き」や冒頭の嫌な予感を演出するのに使うと映えそうなミニサスペンスである。
テレビでは一度だけ、第439話「そして誰もいなくなればいい」で使用。
機内で小五郎と英理が鉢合わせさせられるシーンで使われた。蘭が計算してやったことなのでギャグテイストのシーンだと思うが、随分と真面目な曲を選択したものだ。しんみりとした哀愁が漂っており、自白曲としても使えそうなのだ。
テレビでは未使用である。
舞台のシーン及び、飛行機に搭乗したあとキッドの行動についてコナンが考察するシーンで使われている。流れるようなメロディと独特の洗練された音色に魅力がある。
今作イチオシの一曲であるが、残念ながらテレビでは使われずじまいだ。考察・推理シーンの他、前編のおさらいとしても活躍できたと思う。
イントロは味のある打点の繰り返しで、途中から大空を舞う航空機のテーマになる。この曲に関しては少々興味深い使い方をしており、離陸後のシートベルト着用サインが消えてからの他、事件後、推理に入る前のブリッジ、港が見えてくるシーンにも使っている(事件後のシーンはいらない気がする)。近年で言うと「天空の難破船」の「ロンリースカイ」に極めて近しい曲である。
映画での使い方を見ていると、テレビで面白い生かし方があったんじゃないかと思えてくる。
西暦 |
話数とサブタイトル |
使用回数(2回以上のみ;赤) |
年間使用話数と回数(赤) |
備考 |
’06 |
437.上戸彩と新一 4年前の約束 |
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9(13) |
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439.そして誰もいなくなればいい |
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440.極限のカースタント |
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441.最期のアーン |
2 |
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442.鉄骨に阻まれた男 |
2 |
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451.トリックvsマジック(後編) |
2 |
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452.こんぴら座の怪人 |
2 |
|
455.ひっくり返った結末(後編) |
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|
459.怪人ガチガチ規則男 |
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|
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合計9(13) |
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事件発生後、動機について議論をするシーンで使われる「コナンと警備員」のアレンジだ。従って使いやすい。
ということでテレビでも「コナンと警備員」と同じようによく使われた。
’07バージョンも作られておりよく使われたが、近年は新曲にその座を譲っている。
指輪のことを気にするコナン、コックピットへコーヒーのサービスが行なわれるシーンで使われた。この曲の意味を説明しにくいが、事件を意識させる無音状態よりもむしろ落ち着いたひとときを演出する意味があると感じる。曲は「フォネティックコード」の一部分を、よりサスペンス型にしたメロディである。考察シーンが妥当な使い方だろう。
「フォネティックコード」同様に、なぜ使われなかったんだろうと疑問に思う一曲である。
映画では、安定した機内のシーンから被害者が苦しみ出して倒れるまでの一続きの曲である。前半は「機上のサスペンス2」(フォネティックコード)のアレンジ、後半は激しい事件発生のテーマだ。
テレビ未使用。事件発生部分は普通に従来の曲の後継として使えただろう。
西暦 |
話数とサブタイトル |
使用回数(2回以上のみ;赤) |
年間使用話数と回数(赤) |
備考 |
’05 |
416.仏滅に出る悪霊(疑惑編) |
|
2(3) |
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417.仏滅に出る悪霊(解決編) |
2 |
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’06 |
451.トリックvsマジック(後編) |
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1 |
前編のおさらい |
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合計3(4) |
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事件発生直後に、コナンと小五郎が現場検証をする時の音楽である。確かにいかにもそれっぽいメロディなんだが、激しい事件発生曲の直後にしては音に緊張感がない。
テレビでは3話だけ使われた。CM明けに警察が到着し、前シーンの感情が和らいだ状態ならそれほどおかしくないだろうが、人が亡くなった直後に連続して挿入するには違和感がある。典型的な現場検証・考察のテーマだが、使う時のシーンの流れは考慮する必要があるだろう。
’07バージョンが作られており一時期かなり使い込まれたが、近年は整理リストに入っているのかいないのか、という微妙な扱いになっている。
西暦 |
話数とサブタイトル |
使用回数(2回以上のみ;赤) |
年間使用話数と回数(赤) |
備考 |
’06 |
441.最期のアーン |
2 |
1(2) |
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合計1(2) |
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映画ではコナンが「毒」について考察するシーンで使われた、静かなサスペンス曲である。
テレビでは第441話「最期のアーン」にて使用されている。その回の「引き」や映画のように証拠を発見し推理に繋げる前の「Aパートの引き」に使えそうである。うまく使えば切ない系ストーリーの推理にも応用できそうだ。
西暦 |
話数とサブタイトル |
使用回数(2回以上のみ;赤) |
年間使用話数と回数(赤) |
備考 |
’06 |
436.探偵団に注目取材(後編) |
|
1 |
|
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合計1 |
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犯人を指摘するシーンで使われた一曲だ。タイプとしては「ひらめき」や「スペードのエース」の類だろう。映画では挿入がワンテンポ早く感じる。推理時間が短く、指摘後犯人がすぐに自供するので難しかったのかもしれないが、「犯人はあなただ」と言われると同時にこの系統の曲が使われるのに違和感を抱いた。まだ真相が全て明かされていない段階のため、ここから怖い曲を織り交ぜるのが通例なので間を飛ばされた感じがしてしまうのだ。
テレビでは一度だけ使われたが、この曲もなかなか完成度が高くてかっこいいために別のシーンでも聞きたかった。
西暦 |
話数とサブタイトル |
使用回数(2回以上のみ;赤) |
年間使用話数と回数(赤) |
備考 |
’05 |
413.完全半分犯罪の謎 |
|
2 |
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417.仏滅に出る悪霊(解決編) |
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’06 |
430.もう戻れない二人(後編) |
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4 |
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439.そして誰もいなくなればいい |
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456.俺が愛したミステリー |
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459.怪人ガチガチ規則男 |
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|
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合計6 |
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映画では犯人の自供シーンの他、事件発生後の被害者に手向けられる鎮魂歌としても使われた。空虚と絶望が同居した曲で、従来にありがちな激しい自白曲とは異なる。どちらかと言うと犯人や被害者の「影」の面がよく見える一曲である。
この曲はテレビでも使われた方だ。自白用テーマ曲が新しく使われるのは随分久しぶりだったので興奮したのを思い出す。
’07バージョンも制作され、まずまず無難に使われているが、やはり最近は影が薄くなってきている。
殺人事件は解決したが「毒入りチョコレート」の余波でコックピットにも危険が迫っていることをコナンが察知するシーンで使われた、これから始まるもうひとつの試練を予感させる激しい曲だ。
スペシャルや大事件で是非使いたい曲だったが、残念ながらお蔵入り。
曲名は激しいアクション曲かと思いそうだが、静かに少しずつ膨れ上がる緊張感を押し出したサスペンス曲である。「忍び寄る危機」などの、静かで怖い系統だ。
これが全く使われていないのはおかしいと思う。一度使われていれば、そこそこの回数を重ねるタイプだろうから、まず一度使う努力をしてほしかった。
乗客の新庄がコナンを操縦席に座らせることを決め、シートベルト着用サインが点灯し小五郎が英理のベルトを締めるところまで流れた。「いよいよ感」が漂っており、これから作戦を開始する!という緊張感と期待感が入り混じっており非常に勇ましい一曲に仕上がっている。
やはりここぞというシーンを狙って使ってほしかった。
映画未使用曲。懐かしい「コナンのテーマ」だが、センチメンタルにギターアレンジされた曲だ。
オートパイロットが点灯しないことが分かり空港の建物に突っ込む時に流れる強い緊迫のテーマである。
テレビであてはめやすいシーンはそれほど多くなかっただろうが、メロディは単調なために案外使えたかもしれない。
西暦 |
話数とサブタイトル |
使用回数(2回以上のみ;赤) |
年間使用話数と回数(赤) |
備考 |
’06 |
425.ブラックインパクト!組織の手が届く瞬間 |
4 |
1(4) |
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合計1(4) |
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燃料がほとんどなくなっていると判明した時及び室蘭に来たが何も見えないというシーンで流れる。「空港大爆破」に続き強い緊張を伴う曲だが、「空港大爆破」ほど絶望的な感じはしない。後半部分は考察・推理向けのメロディに切り替わる。
テレビでは第425話「ブラックインパクト!組織の手が届く瞬間」だけだが4度も使われた。組織との対決編というだけあり力を込めているのは伝わってきたが、絶体絶命や強い緊迫のシーンを、全てこの曲で済ませるのはどうかと感じた。他にももっとその場を盛り上げる曲はあるのに…
着陸できる場所を考え、地図で埠頭の位置を探すシーンで流された。前2曲の緊迫感に比べると随分と弱い曲で、前半部分は普通の考察・推理曲にしか思えない。後半部分は見えない出口に突き進んでいき、その先に希望の光が見えてきたというイメージの静かな曲だ。
推理部分は結構使えたと思う。
キッドが飛行機から飛び降りる時に流れた曲。「キッドの誘惑」のアレンジ曲で、こちらの方がアクション度は強い。
テレビ未使用。
映画でコナンが新一の声で蘭の無線に呼びかけるシーンで使われた。1と違い「ルルルール」という声楽バージョンになっている。
37.ぼくがいる(銀翼ヴァージョン)~コナンのテーマ~
「ぼくがいる」高山みなみバージョン(もちろん、最後の着陸シーンに使われた挿入歌)である。原曲よりも音が高めになっているが、強いシーンのために作られたのでそうなったのだろう。
テレビでは未使用だ。
無事生還、めでたしめでたしの曲。無事に着陸して機内が沸くシーンで使われた。
「汐留」同様にオリジナルバージョンは使われていないのに’07バージョンが作られ、実際に使用された珍しいBGMでもある。
いつもの締めのオチ曲。何かタラーっと流れ続けて終わった感じがする。この曲が流れる時の間の使い方とカメラワークがよくなかったように思う。
40.ぼくがいる(コナン・ヴァージョン)~コナンのテーマ~
西暦 |
話数とサブタイトル |
使用回数(2回以上のみ;赤) |
年間使用話数と回数(赤) |
備考 |
’06 |
425.ブラックインパクト!組織の手が届く瞬間 |
|
1 |
番組イントロ |
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|
|
合計1 |
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ボーナストラック。同じ高山みなみ氏が歌うと言っても、江戸川コナンとして歌ったバージョンである。音痴度が以前よりマシになっている気がする。
テレビでは第425話「ブラックインパクト!組織の手が届く瞬間」の番組イントロ(登場人物による前説)シーンで使用された。とは言っても、ただコナンが「ぼくがいる」を歌うという設定で、この音楽が流れただけなのだが。
最終更新:2023年04月29日 16:44