無職
友人:○○くん、
ちゃんと生活してるの?
いくら不景気だからって、
仕事なんか探せばいくらでもあるわよ。
友人:よお、○○。
まだ仕事もバイトもしてないのか?
そんなんで大丈夫か?
近所の人:ふう………
働くって字を忘れちまったなぁ。
お兄さんも俺と同じか………
近所の人:おっとっと、○○じゃん。
やっぱり、まだ生きてたのかよ。
噂じゃ日本海に沈んでるぜ、お前。
高校の後輩:○○先輩!
ぶらぶらしてるのも、いいですけど、
たまには後輩の顔でも見に来て下さいよ。
近所のおばさん:あーら、おはようさん。
景気悪くて大変よねぇ。
女子大生:ハーイ、久美子。
ゼミの研究発表、次は久美子の番でしょ。
大変よねー。
吾妻教授って、変わり者だって
聞いてたけど、ほんとに変人なんだもの。
講義はまあ面白いからいいけど。
そうそう、裏口って、
東側から回って行った方が
近道だったのね。今日、初めて知ったわ。
学生:ちいっす。久美子お嬢さんは、
今日も研究室に行くのかな、
と思って声かけたら誰? その男。
あのー………
秦野さんのお兄さんですか?
久美子:違います。
学生:ま、まさか彼氏?
久美子:違います。
学生:だと思った。
秦野さんとは、つり合わないもんなぁ。
残念だったね、おにいさん。
はっはっは。
久美子:なんて失礼な人!
………ごめんね、○○君。
自分だけ、かばうようなこと言って……
白衣の女学生:こんにちは秦野さん。
今日は彼とデート?
久美子:そ、そんなんじゃ、ありません!
この人は、ただの友達なんです。
先輩が考えているような関係では……
白衣の女学生:はいはい。
その話は、また今度
じっくり聞かせてもらうわ。
それよりも、
ゼミの発表会、来週でしょ。
頑張ってね、期待してるから。
最終更新:2019年04月21日 19:03