苗「その…悪いんだけど十神クンが預かった鍵を使って霧切さんの部屋に入らせてもらったんだ。
でも事件に関係なさそう所は見てないから…」
霧「…そう、入ったのね。ところで苗木君、私の下着が一枚足りないのだけれど」
苗「そ、それは違うよ!!部屋に入った時は十神クンが一緒だったんだ。
僕がおかしな事をしていないのは十神クンが証人だよ」
十「確かに、苗木は証拠を集めていた以外は不審な動きはしていなかったな」
霧「じゃあ十神君が犯人なのかしら。鍵はずっとあなたに預けていたんだし」
十「なっ…! この俺がそんなコソ泥のような真似をするか!
それより無くなった下着というのはどういうものなんだ。色は?形は?」
朝「ちょっと十神、そんな事聞かないでよ!霧切ちゃんが可哀想じゃん!
ホントにデリカシーないんだから、このセクハラメガネ!」
十「セ、セクハラメガネだと…」
霧「ありがとう、朝日奈さん。でも私なら平気よ。それより真実を明らかにするほうが大切だわ。
そして犯人に相応の”オシオキ”を受けてもらうの」
苗(き、霧切さんが恐い…犯人に少しだけ同情しちゃうな…)
霧「色は…白よ。…形は…そうね、普通だわ」
苗(これは重要な証言だ。後で…いや、今すぐ通信簿に書き留めておこう)
十「あまり参考にならんな。図に描いてみろ」
朝「十神!殴るよ!」
十「わ、わかったから落ち着け。…そういえば葉隠はどうした?やけに静かじゃないか」
葉「オレ!?オレは何も知らん!これは大宇宙の絶対的法則だべ!」
苗(怪しい…)
霧「白状しなさい」
葉「オレが犯人です…」
朝「早っ!…この女の敵!さくらちゃんの分までぶん殴ってやる!」
葉「ま、待ってくれ!盗んだんじゃなくてランドリーの前で拾ったんだべ!
どう見ても朝日奈っちのじゃねえし、霧切っちに聞こうと思ってたら…」
十「その前に霧切が行方不明になっていたというわけか。全く、人騒がせな…」
朝「どう見ても~ってのが気になるけど嘘はついてなさそうだね。どうする、霧切ちゃん?」
霧「元々、私が下着を落としたのが原因だし、返してもらえばそれでいいわ。
葉隠君、ごめんなさい」
葉「い、いやこっちこそ悪かったべ!お詫びにオレがタダで占ってやるべ!オレの占いは三割当たる!」
霧「それはいらないわ」
葉「即答ヒデーって!」
苗(一同が和やかな笑いにつつまれ、こうして今回の学級裁判は幕を下ろした。
また一つ困難を乗り越えて僕達の絆も強くなったみたいだ。何か忘れてる気がするけど、気のせいだよね)
モノクマ「………」
最終更新:2011年07月15日 12:31