『月面ゲームショウ・開演』



「ケッ…こんな、月面なんぞでゲームショウなんぞやりやがって…
 こんな大会に出てくる奴らなんざリア充のボンボンに決まってるぜ…
 みんな爆発しちまえばいいんだ」
「ソウイウオマエモ出場者ダロwwwwwww場違イテラワロスwwwwwww」
「うるせえ。親父がコネでねじ込んだんだよ。俺は出る気ねえ」
「ジャア来ナキャイイジャネーカwwwwwwwwwwツンデレ乙wwwwww」
「…とにかく、出場受付に行くぞ。あと、こういうのはツンデレじゃねえ」

ゲームショウに現れた一人の少年と人型ロボット…白鷺詩牙とSG-CO01「しらさぎ」。
彼らはまだ、この後訪れる恐怖を知る由もなかった…



「俺らはSUZUHARAチームか…ここが控え室だな」

ドドドドドドドドドドドド…

詩牙が控え室に入ろうとしたその時、後方の廊下から下駄のような足音が響き渡った。
何事か、と詩牙が振り向いた瞬間、なにやら得体のしれない人影(?)が目の前に現れた。

「どけどけーい!天狗様のお通りじゃーッ!!」

ドドドドドドドドドドドドド…

「なんだアレ」
「天狗ダナw」
「見ればわかる。問題は何で天狗がここにいるかってことだ」
「アイツモ出場者ナンダロwwwココハ出場者以外立入禁止ダカラナwwww」
「その可能性は否定したかったな」

気を取り直して詩牙は控え室の中に入る。……と思ったがゆっくり扉を閉めた。

「ドウシタwwwwwwビビッテンノカwwwwwwwww」
「…いや、俺は部屋を間違えたようだ。この部屋の中を見たらビビらざるをえない」
「コレカラヨロシクヤルオ仲間ダゾwwwwwwwチキン野郎wwwww」
「…いや、おかしいだろ。あいつ見てみろよ。棒だぞ」
「ぼーぐガ棒デ何カ不具合アルノカヨwww」
「ボーグとかそういう問題じゃねーんだよ、棒なんだよ!あとあいつ!ミニ四駆じゃねーか!出る大会間違えてるだろ!」
「俺ヨリ強イカラおkダヨwwwwwwww」
「なんかボーグとして原型とどめてない奴もいるし…アレなんて完全に生身だろ!ここの審査はザルかよ!」
「あんぱんまんナンテさいぼーぐミタイナモンダロwwwwwww」
「なんか変な装置まであるし…こいつら一体なにを始めるつもりなんだよ」
「でーたべーすニヨルト相手モロクデモナイヤツバッカダゼwwwwwww」
「…やっぱり、こんな大会出るんじゃなかった…」

こうして、僕の初めてのボーグ大会はくそみそなメンバーで始まったのでした…


「あーもう!お前ら全員爆発しろ!」




最終更新:2010年09月11日 19:48