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オレは購買部で買ったパンを食べながら自分の席の周りを見ていた。
別にいつもと変わらない、つまらない光景だが特に何かすることもないので見ているだけである。
学年が変わってから一ヶ月、ぼっち飯にはもうなれた
別に友達が一人も居ないわけではない。ただ、他のクラスに別れてしまったり、忙しいらしくちょっと無視されるくらいだ。
だから決していないわけではない。
…。居ないわけではない

さて、たしか5限目は体育の授業があった筈だ。
オレは運動ができる方ではない、そもそも、五月の体育祭に向けて「仲間とともに燃え上がってこそ体育祭だ!!」などと言っている体育科の教師が理解出来ない。
確か、一学期のガイダンスからそんなこといってたな…
別に俺はリア友を作るのに差して興味はない
しかし、その体育の授業、そこには仲間意識を感じるモノが、いや者があった
クラスこそ違うが体育学年順位でこのオレより下という類い稀なる存在、春野チエリ。
彼女は隣のクラスで良く本を読んでいる。容姿はいい方だが別に興味無い
ただ彼女もオレと同じく運動出来なくて安心させてくれる

オレはグラウンドへ走った。
「そこー 早くしろ」
あの体育科教師だ。
言われなくても早くしてるとでも言いたいところだが、色々考えて言うのをやめて並んだ。
オレの隣は彼女なのだが、今日は顔色悪そうだ
「だ…」
オレは声をかけようとしたがめんどくさいのは嫌だ。呼びかけて口をつぐんだがどうやら聞こえていないようだ。
そうして体操をし、ランニングが始まり、10分ぐらいたった
やはり彼女は気分悪そうだ
その時、ドサッと彼女が倒れた
最後尾にはオレと春野しかいなく遠くにいた教師が
「大井君!保健室まで運んでくれないか!」
「は、はい!」
当然オレは女子を担ぐわけだから周りの奴らに変な目で見られながらできるだけ目立たないように行った…

保健室に来て5分ぐらいたった。
オレ的には体育の授業をサボれただけでもラッキーだったのだが
(貧乳美少女のプルマ姿が目の前に転がっているとわ、ん? 目の前?
ということはぺろp・・・あんなことやこんなことも出来るのでは?)
突然自分でもアホなことを考え出し始めた
こんな機会滅多にない…自分の中で葛藤が起こる、が、すぐに収まった
作業は迅速に
オレは保健室のドアに鍵を掛けた
続いてカーテンを閉めると
すぐさまそっと彼女に手を近づけた
その時、「バサッ」  オレの心臓は爆発した
恐る恐る振り向くと書類が机から落ちただけだった
「ハァ…ハァ」
オレはすぐに書類を纏め、机に置いた
そんなことをしていると運の悪いこと(?)に彼女が目を覚ましたまた、心臓が爆発しそうになった 
「…」
しばらく沈黙が続いた気まずい、ヒジョ~に気まずい
「えっと…」
先にしゃべったのは彼女だった
「私、授業中に倒れちゃたからここに居るんだよね? ありがとう」
彼女が倒れたことを覚えていたのはちょっと驚きだ

「えっ あぁ」
オレは話がうまくできないがこの時はもっと酷かった
驚異な程の心拍数、口の中が乾く、呼吸が上手くできない

……

暫しの沈黙に呼吸を整える
女子には興味ないがこうも沈黙が長いと男として結構キツい
「え、えーと…」
(この空気は名前いったほうがいいのかな しかし緊張して……うわっ…手汗やば…)
また、沈黙が続いた
「あ、えっと、…そうだ、自己紹介…、私は春野 チエリ。あなたは?」
「オレ、オレはお…大井 翼」

自分の名前すら咬みそうだ
「大丈夫?」
逆に彼女から大丈夫と言われた
鏡で自分の顔をみると、かなりの緊張でひどい顔になっていた
「だ…大丈夫………たぶん」
「よかった」
なんか男としてみっともなさすぎる
「それじゃあ、ありがとね」
そういって彼女は微笑んだ
…うっわ…罪悪感半端ねぇ…。
あそこで目覚めてくれてよかったわ…
彼女は立ち上がり、セミロングの髪をなびかせて出て行った保健室には心拍数が異常に速いオレと彼女のほんわりとした優しい、どこか懐かしい香りが残るだけだった



…オレは数分後色々、心残りがあるが、ないと自分に言い聞かせ保健室を出て行った

この時からオレのリア充ライフがまた、悪い方向に変化したことにオレはまだ、気づいていない 



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最終更新:2014年11月04日 00:05