「City of Strangers」より概要を抜粋。
ストーヴァル・ライズ(Storval Rise)と呼ばれる岩棚の上に立つ巨大な石の輪の内部が都市となっており、流れ者の街(City of Strangers)、亡命石(Asylum Stone)、六角形(Hex), 崖上の都市(City on the Cliff)など様々な異名を持つ。
サーシロン時代には強欲のルーンロードが流刑地として(つまり、反逆者ながら殺すには惜しい者たちを置く場所として)支配していたが、それ以前から基礎となる遺跡とケル・マーガの名前は存在していた。現在は貿易都市として発展し、互いに深く干渉しない暗黙の了解の中、力ある勢力はありながらも都市が統一されることは市民の誰も望んではいない。
混沌にして中立・小さな都市
退廃 +5; 犯罪 +7; 経済 –1; 法治 –6; 情報 +2, 社交 –3
特質 魔法適性, 悪名, 繁栄, 戦略要地
危険 +35
人口統計
政治体制 無秩序
人口: 8,000 (5,500 humans, 500 halflings, 400 dwarves, 400 half-elves, 400 half-orcs, 200 gnomes, 100 elves, 100 orcs, 75 trolls, 50 centaurs, 50 goblins, 50 nagas, 175 others)
著名なNPCたち
Horus Ilaktya (NE male human cleric of Urgathoa 9)
High Priestess Shamalay Kasan (N female human cleric of the child-goddess 7)
Merriman Ardoc (LN male human wizard 9)
Suthevan Gyves of the Arcanists' Circle (N male half-elf wizard 9)
Father Zho of the Brothers of the Seal (LN male human monk 7)
Aldair Eámon of the Brothers of the Seal (N male human rogue 5/assassin 2)
Dakar of the Commerce League (NE male dark naga)
Warden Rogard Hammerfell of the Duskwardens (LG male dwarf ranger 11)
Halman Wright of the Freemen (NG human male ranger 7)
Elias Sayer (N male human rogue 5/expert 2)
Madam Rose (N female human expert 3/aristocrat 2)
Lord Victae Cobaru (LN male vampire wizard 7)
Uncle Guden (unknown)
Chief Bursar Tomkin Rassi (LE male human expert 2/aristocrat 3)
Minister Abigail Van Heuse (LN female human aristocrat 5)
市場
基準価格: 7,600 gp; 購入上限: 55,000 gp; 呪文: 8レベル
下級アイテム 4d4; 中級アイテム 3d4; 上級アイテム 1d6
大きく石壁の内側である環状地区(Ring Districts)と輪の中央空洞部分である中核地区(Core Districts)があり、さらに合計11の地区に分けられる。
環状地区:
アンカルテ(Ankar-Te): 移民を中心とした都市の中で最も多様な外国人の集まりであり文化の寄せ集め。都市内でも唯一アンデッドが監視なしで通りを歩くことを許可されている。
ビス(Bis): ビスのバルコニーとして知られる伝説的な棚状邸宅が崖の住居のように巨大な内壁に並ぶ。優秀なゴーレム職人の一族アルドック家(Ardoc Family)によって公正かつ厳しく統治されている。
ボトムズ(The Bottoms): この崖に面した地区は、フリーマンとして知られる逃亡奴隷と奴隷制度廃止運動家の本拠地となっている。
カヴァルケイド(Cavalcade): 都市の工業の中心地として工場や鍛冶工場があり、そこを流れる無数の川や水道から頻繁にエネルギーが供給されている。
ハイサイド・スタックス(Highside Stacks): ケル・マーガの最も裕福で最も強力なメンバーは都市内ではなく都市の上に住む。豪華な塔の住居は非常に広く、住民の多くは地面に足をつけることもない。
オリアト(Oriat): 最も多彩な地区であり、劇場、音楽、夜の生活、吟遊詩人の大学、活気あふれる若者、そして定期的に住民の命を奪う宗派間戦争で有名。
タールヒール・プロムナード(Tarheel Promenade): 強力な秘術師の円の本拠地であり、魔法の性質を持つ品物を扱うヴァリシア全土で最高の市場の1つ。
ウォーレン(The Warren): 遠い昔に未知の力によって破壊されたリングの壊れた部分であり、7階建ての荒れ果てたスラム街に成長し、市内で最も貧しい住民が住んでいる。
中核地区:
ダウンマーケット(Downmarket): テントや屋台が立ち並び絶えず変化するバザール。外国人キャラバンが地元住民やキャラバン同士で取引するために集まるケル・マーガの主要商業地区。
ホスピス(Hospice): 歓待区がない都市は完全ではなく、ケル・マーガは最高の都市の1つだ。 ホスピスは、訪問者が求める最高の宿泊施設と最低の宿泊施設を提供するだけでなく、望まれるあらゆる種類の淫らな娯楽、そして忘れてしまいたいと思うような娯楽も提供する。
ウィダーシンズ(Widdershins): 混沌の都市にあって正気の島であるウィダーシンズは、隣人に「再調整」のために警察に引き渡されないように、誰もが適切に行動する静かで家庭的な地域だ。
都市の一部ではないが、地下にはアンダーシティ(Undercity)と呼ばれる洞窟と人口のトンネル、遺跡の複合体が複雑に広がっている。未知かつ危険なエリアとして避けられており、ダスクウォーデン(Duskwardens)と呼ばれる一団が最上層を管理し、それ以外を封鎖している。崖の下からの通路として、捩れ扉(Twisted Door)から繋がるハーフライト・パス(Halflight Path)と呼ばれる道が整備されている。都市の地下は大きく3つの階層に分けられる。
アンダーシティ(Undercity): 地表から数百フィートまでの最も浅いエリア。通常住人が認識するのはこのエリアの存在くらいのため、地下全体を指す言葉ともなっている。地上の都市が地下に埋もれている程度の浅さで、多くは独房、作業場、および都市がサーシロンの刑務所だった時代の残骸である。
バリケード(Barricades): 地下深くに住む者たちがかつてアースフォールに備えて地上に対する防衛線を張った境界エリア。サーシロン時代の影響が多く混じり、奇妙な古代の部屋に繋がっている。
ディープ・ホール(Deep Halls): 地下1,000フィート以上の深層エリア。かつてルーンロードが契約を結び共にケル・マーガを支配したコールボーン(caulborn)たちはアースフォールの予言を受けてここに逃げてバリケードを築いた。それ以前から他の種族も住んでおり、ケル・マーガ自体よりも歴史は長い。
秘術師の円(Arcanists' Circle): ケル・マーガ最大の魔法使いギルド。研究と共に魔法のアイテムの取り扱いによる大きな経済力を持つ、現在の指導者は Suthevan Gyves (N male half-elf wizard 9)。タールヒール・プロムナードにある完全なる輪(Wheel Unbroken)と呼ばれるギルドホールを本拠とする。
アルドック家(Ardoc Family): 何世代にも渡ってビスを統治してきたゴーレム工匠の一族。本質的にはストリートギャングだが、秩序をもたらすと共に召使ゴーレムの生産などで貢献がある。現在の家長は Merriman Ardoc (LN male human wizard 9)。ビスの窯(The Kiln in Bis)を本拠とする。
オーガーズ(Augurs): 修行僧のような姿をし、自らの腹を切って取り出した内蔵を見て未来を読む占いをするトロールの集団。AR4606のエイローデンの死からあらゆる占術が不確実なものとなった中で非常に精度が高いと評判。実際にはその噂により中立勢力として様々な組織が大きな取引などの前にオーガーズに相談するのが慣習となっており、そうした情報と難解な表現による。現在の指導者は Luga Farseer (N female troll bard 6)。ダウンマーケットのオーガー寺院(The Augur Temple)を本拠とし、市内全域、特に中核地区を勢力を持つ。
膨れ魔法使い団(Bloatmages): 血液療法家(hemotheurge)としても知られる、血統を魔法の源とする秘術師の集団。魔法的に力に等しい血液を増やしたことで肉袋のような肥大化した体を持つことからブロートメイジ(膨れ魔法使い)と呼ばれる。タールヒール・プロムナードに多く見られ、その性質上孤独で禁欲的なことが多い。
封印の兄弟団(Brothers of the Seal): 数百年前からオリアトの地下深くの巨大な円形の封印を守る、武装モンク集団。世代を重ねて当初の目的や技術が薄れ、2つの派閥に分かれた抗争が30年続いている。忠実なる者(the Faithful)を名乗る伝統派の指導者は Father Zho (LN male human monk 7)。末裔(the Scions)を名乗る派閥の指導者は Aldair Eámon (N male human rogue 5/assassin 2)で、自分たちが守ってきたものが何かを解き明かそうとしている。
商業同盟(Commerce League): 市場地区の平和と親善を目的とした、商人や貿易業者の緩やかな組合。実質的にはホワイトカラーな収入源を主とするギャングの1つだが、商業面で都市の利益となっている。主に中核地区で活動する。指導者はアンカルテに潜むダカール(Dakar)というナーガだが、その姿を見せることはない。
真実評議会(Council of Truth): 100年以上前にタルドールから亡命してきた魔法使い、技術者、賢者の集団。カヴァルケイドとボトムズの地下に広大な実験室を持ち、様々な実験を行って次元を渡り、神に接触し、アルドック家にも技術を提供した。何年も前に最後の劇的な実験と共に姿を消した。目の大きなフクロウがグループの印章。
薄暮の守護者団(Duskwardens): 茶色と灰色の制服に、捩れ扉を表す真夜中の青に金色のアーチを描いたバッジが特徴。ケル・マーガを地下の脅威から防備として一部を残してアンダーシティへの入口を封鎖し、上層部を警備して都市を守っている。珍しく防衛集団として都市全体から財政的な支援を受けているがこれは慣習的にであり、ダスクウォーデンが私財を蓄えることはないが、彼らは名誉を得る。唯一ハーフライト・パスの利用には高額な通行料を取っている。現在の指導者は Warden Rogard Hammerfell (LG male dwarf ranger 11)。ビスにギルドハウス(Duskwarden Guildhouse)を有し、市内全域、特にアンダーシティに勢力を持つ。
フリーメン(Freemen): 平等主義を掲げる逃亡奴隷集団。十数年前にカリスマある傭兵 Halman Wright (NG human male ranger 7)を中心に反乱を起こした後、市民と認められ、奴隷を買って解放をしつつも戦闘技術を磨いている。好戦的な目標に対し、メンバーは陽気で社交的な者が多い。
虹彩の信徒たち(Iridian Fold): 常に男2人、目以外をベールと包帯で覆った者と漆塗りの鎧のペアが鎖で繋がれ、絆を結ぶ。イオバリア出身と目されるが何も語ることはない。閉鎖的で男性のみの民族集団が維持されているのは最大の謎であり、様々な説がある。
スイートトーカーズ(Sweettalkers): 薄茶色の肌にまげを結い、謙虚さの表現として成人時に口を縫い止めた、遠い東国出身の者たち。唯一の神を信仰し、悟りを得た時には唇を開いて神を讃える。閉鎖的で見た目も奇抜だが、友好的な集団であり商人や貿易業者になる。多くはオリアトのため息通り(Street of Sighs)に住む。
獣脂少年団(Tallow Boys): 売春婦から集めた情報を売るブローカーとして活動する若い男娼の同盟であり、公式には存在しないしメンバーを名乗る者もいない。実際には男娼の10%程度であり、最も人気のある売春婦にも繋がる。客は売春婦の噂を通じて彼らにアクセスする。現在の指導者は、設立者でもある Elias Sayer (N male human rogue 5/expert 2)。タロウ・ボーイと言った場合、ケル・マーガでは一般に男娼を指し、この組織に関係なくてもそう呼ばれる。