プロローグ(阿呂芽ハナ)




 夢を見た。
 今までに一番見た、けれどいつまでも慣れることのない、悪夢だ。

「……最悪」

 起きて最初に呟く言葉がそれなのは、我ながら不健康極まりないと思う。
 でも、言わずにはいられない。
 何もかもが最悪なあたしの人生の中でも、とびっきりの最悪が、それなのだから。

「ルミ、今何時?」
「……んぅう」

 ベッドの中から寝返りで返事。ダメだこりゃ。
 仕方なく布団から手を伸ばし、枕もとのスマホを付けてみれば――

「最悪」

 本日、早くも二度目。
 ルミを叩き起こし、急いで着替えて出なければ――遅刻だ。





阿呂芽ハナ プロローグSS

深紅(ふかくれない)のカーネーションを」





 あたし、阿呂芽(あろめ)ハナの人生は、まさしく最悪だった。

 ああ、もちろん、地球の裏側では1秒に何人とか、そういう話はノーサンキューだ。
 あたしにとっての世界は、言うまでもなく、この足で歩けて、この手が届いて、この声が伝わって、この目に映る範囲でしかない。
 その小さな世界の中の、一番のどん底があたしなんだと――もしかしたら、みんな思ってるかもしれないけど。

 それでもやはり、こう吐き捨てたい。
 あたしこそが最悪だって。



「あっはハハハハ! それでルミだけ遅刻したってか!」
「笑いごとじゃないっつーの、ノリコ!」
「うっ……ごめん、つい。お昼奢るよ」
「仕方ないなあ、それで手ぇ打つよ。久しぶりにハナの『跳び箱』も見れたしね」

 話しながら、いつもの三人で教室を出る。
 あたし――ハナと、ルミ、ノリコ。
 頭も、素行もあまり良いとは言えないあたしを度々泊めてくれる、優しい友だちだ。
 最悪だらけの人生の中で、ちょっとだけあった最高のことのひとつが、みんなと会えたことだろう。

 お昼休みの学食はさすがの混みようで、もはや口癖のようになってしまった「最悪」がついまろび出そうになる。
 でも、こんなことで無駄遣いなんかしてらんない。
 長蛇の列も、仲間と話していれば時間はつぶせる。それは、最高のことだ。

 学校の愚痴。先生の愚痴。テレビの話。冬の新作の話。バイトの愚痴……
 とりとめのない会話が途切れなく続く中で、ふとルミがスマホを見て、声を漏らした。

「あー、ごめんハナ。ウチ、今日は夜勤じゃないって。泊めらんないや」
「うっわ、まじか……ちなみに、ノリコは」
「ウチはぁ……げっ、叔父さん来る日だ! ごめん、無理!」

 当然ながら、いつも誰かの家に泊まれるわけじゃない。
 ルミの家は夜勤で空いてる時だけ。
 ノリコは基本OKだけど、度々親戚が集まって泊まれなくなる。
 そういう時は仕方なく、よく利用する年確がザルなネカフェに泊まるものだけど――

「……最悪」

 やはり、こういう日に限って重なるものなのだ。
 開いた財布の中には、学食の一番安いセットを2人分頼むのにギリギリのお金しかなく。
 ふたりのまばらに重なった「ドンマイ」を背中に浴びるのだった。





▼  ▼  ▼





 お金がないなりに、放課後たっぷり時間を潰してから。
 すっかり辺りが暗くなった頃合いに、あたしはとうとうアパートの前まで来た。

「…………」

 足音を忍ばせ、ただいまも言わず。
 おおよそ帰宅とは言い難い、空き巣か何かのような慎重さだ。
 でも、これは必要なことだ。なぜなら家には、絶対に顔を合わせたくない相手がいる――

「おかえりなさい、ハナ」
「っ……」

 と思った傍から、遭遇してしまった。
 感情の読み取れない眼差し。初めて会った日から一切長さの変わらない黒髪のボブ。
 ステロタイプを演じるかのように三角巾を巻いてエプロンを着けた――

「10日と23時間ぶりの帰宅。心配しました」
「……そういうの、いいから」
「よくはないです。何故なら、私は貴女の、」

――あたしの、母親を名乗る女。

「……そういう風に設定(インプット)されてるだけでしょ……!」

 良くない状態だと、分かる。分かっている。
 頭に血が上って、発言にも行動にも自制が効かない状態。
 分かっていても、止められない。

「何時から何時までが掃除! その次は買い物!? 毎日きっかり同じ時間に、プログラムみたいに……恰好も! いちいち気に障るの!」

 今は夕食の準備中だったのだろう、台所からは良い匂いが漂っている。
 その料理も、きっといつか食べたものと寸分変わらない分量と時間配分で作られたものだ。

「……すみません。ですがこれは、私たちのルーチンです。それは、私の前任(・・)も変わらなかったかと――」
「あんたがっ!」

 感情が爆発したみたいな大声を張り上げて、踵を返す。
 結局、いつもこうなる。
 先のことも考えず、訳も分からず、とにかくこいつと一緒にいたくない気持ちばかりが先行して。

「ママを語るなっ!!!」

 入って来たばかりの扉をこじ開けて、真っ暗な世界に飛び出した。





▼  ▼  ▼





「……寒っ」

 鼻の頭を真っ赤にしながら、あたしは夜の街をあてどもなく彷徨う。
 コート。マフラー。冬用の装備はそれなりに万全だけど、それでも耐えられる寒さには限度がある。
 スカートの折り目を2つも解禁する屈辱に甘んじてなおも、地獄のような有様だった。

(……どこ泊まろう。みんなには……さすがに、これ以上迷惑かけたくないし。でも早く見つけないと補導されちゃうか。この所持金で泊まれるところ……公園、は無理。死んじゃう)

 カタカタと歯を鳴らしながらの思考など、当然まとまるわけもなく。
 ついには寒さに耐えかねて、とりあえずの暖を取るべく目についたコンビニを目指す。
 適当に立ち読みするフリをしながら、今後の身の振り方を考えるとしよう。

「……つーワケでさァ! やっとアレが手に入ったから、お前らも呼んじゃったってワケ!」
「ヒューッ! さッすがヤマケン君! 最高ジャン!」
「おっ、俺、女とヤるの初めてだから、楽しみすぎて眠れなかったんだ! は、早く!」

 近づくにつれ、コンビニ前にたむろした男たちの、ばかに大きな声が聞こえてくる。
 内容も、聞きかじる限りでは低俗なものだ。
 ひとが明日も知れない身だというのに、いい気なものだ。
 そんなことより、早く温まりたい。いいからさっさとコンビニへ――

「いやァ本当に便利だよな! ××××××ってヤツは!」

 男が出した言葉に、足が止まった。
 ちょうど、店内に入る間際。自動ドアはあたしを歓迎するように開いたまま、外の寒気を中に取り込み続けている。
 店員の不愉快そうな視線にも気付くことなく、あたしの注意は発言主である男に向いていた。

「本来は戦闘訓練用らしいが、購入後は好きに使っていいんだもんな! 審査さえ通っちまえば、あとはこっちのもんよ!」
「ウッヒョオ~~! たまんねえ! 外見カスタマイズ可能とか、完全にそうしろって言ってるようなもんだよね!」
「ウ、ウウウ……! 俺、もう、出ちまいそうだ!」
「バカ! 早えって! ギャハハハハ!」

 ああ。もう。無理だ。
 無視すればいいのに、という冷静なあたしは頭の中のどこか遠くに仕舞われて、感情の命じるままに動いてしまう。

「……ねえ」

 バカ騒ぎしていた男たちが、一斉にこっちを向く。
 男たちに見せているあたしの表情は、一体どうなっていることだろうか。
 今は鏡は見れないな、なんて、変にピントがずれたことを考える自分がいた。

「それ……やめてよ」
「は? なに、この女?」
「やめてって、もしかして××××××とのお愉しみ会のこと? いや、関係なくね?」
「お……俺、知ってる! これ、逆ナンってやつだ! 代わりに私をってやつだ! ブフフゥー!」

 男たちの一人が立ち上がって、あたしに向かって手を伸ばす。
 その手をすっと避けて、一歩前へ。あたしも手を翳して、男の視界を塞ぐ。

「ウウウ?」
「『サンプル・シューター』」
「アバゴーッ!?」

 鈍い打撃音がして、男が仰向けにひっくり返る。
 そのままゴロゴロと歩道を転がり、やがて気を失ったのか動かなくなる。

 魔人の膂力で放たれる助走付き全力パンチを、予備動作なく放てる。
 あたしの――ママの魔人能力、『サンプル・シューター』の真価の一つはそこにある。

「て……テメーーッ!」
「ナオヤ君に何してくれてんだーーッ!」

 残った男たちも激昂し、立ち上がる。
 よりあたしに近かった方の男が、タックルのような低姿勢で突っ込んでくる。

「……ふっ!」
「うごあ!」

 その動きにタイミングを合わせ、飛び出しながら両手で男の肩を押さえると同時に能力を発動。
 至近で生じたエネルギーの爆発が、あたしの身体を前方へと弾き出す。

 緊急回避と高速移動を兼ねた、ルミたちが『跳び箱』と呼ぶ運用。
 使いこなしたあたしなら、地面を叩いて閉まる間際の校門を跳び越すことも容易だ。
 いつもスカートの下に短パンを穿いてなきゃいけないのが、少しだけ面倒だけど。

「ち、ちょこまかとこのアマぁ……!」

 逆方向に離れたあたしに、残った男が怒り心頭で向かってくる。
 距離を稼いだ有利を存分に使わせてもらう。
 右手を前方に翳して、集中する。

「『サンプル……』」

 右手のひらにエネルギーが渦巻くのを感じる。
 滞留させた拳大の弾丸を、念じるままに成型していく。
 細く、長く、鋭く。螺旋を描く一本の矢を、中空に番える。

「ウオオオーッ!」
「『……アロー!』」
「ウオいぎゃあああアアーッ!!」

 速射性と連射性を犠牲に、弾速と威力を底上げした『サンプル・アロー』。
 あたしが操るいくつかの『コラボ』の中でも、用途がはっきりした扱いやすい技。
 『アロー』を胸に受けた男は錐揉み回転しながら吹っ飛び、ゴミ袋の山に突き刺さった。

「……最悪」

 頭痛がして、ハアと溜め息をついてしまう。
 全員ぶちのめしたところで、達成感など微塵もない。
 あるのはただ、自分を制御できなかったことに対する自己嫌悪だけ。

「ねえ」
「ヒィイッ!」

 意識がある一人――『跳び箱』にした男に告げる。

「さっき言ってたやつ。指一本触れず、返品して。分かった?」
「わ、分かりましたぁ!!」

 ここでその一人を救ったところで、一体何になるというのか。
 いや、そもそも。この行動は、彼女たちに対する『救い』にすらなっているかどうか。

 単なる自己満足。どころか八つ当たり。
 それが精々だ。涙が出そうになる。

「も、もう二度と注文したりはしねェよお! そ、それでも足りなきゃ……」

 男は両肩を不自由そうにしながら、ゴミ山に突き刺さった男のズボンから長財布を抜いて、こっちに投げてよこす。

「これで勘弁してくれ! もう見逃してくれえ~~~!」
「ちょ、ちょっと……!」

 思わずキャッチしてしまったけど、何か言おうとした時にはゴミ男を引きずって一目散に逃げだしてしまっていた。

「ねえっ、ちょっと、コレ……!」
「ブフウゥ……! や、やっぱり女、怖いッ! 男でいいぃぃっ!」

 最初にのした方の男も、脱兎のごとく走り去ってしまう。
 残されたのは暴れ尽くしたブチギレ女と、店内電話に手を伸ばしたコンビニ店員のみ。

「……と、とりあえずあたしもどっか行こ……!」

 握りしめたままの財布は、悩みに悩んだ末、必要な分だけ使わせてもらうことにした。
 良心に咎められる方が、凍死(サイアク)よりはマシだ。





▼  ▼  ▼





 一組の親子が、手を繋いで歩いている。
 父はなく、母と娘の二人。仲の良さが窺える、同じ髪型の母子。
 娘はとても楽しそうに、母に笑顔で何かを話していた。

 幼い頃から両親はおらず、家政婦のように宛がわれていたのが、今の母だ。
 感情に乏しく、機械のような母だったが、幼い娘にはそれでもかけがえのない存在だった。
 大いに懐き、もうすぐ中学生という身でまだまだベッタリ。
 母もまた、不器用なりに娘を愛していたと、少なくとも娘は信じていた。

 そんな母が、不意に娘を掴んで全力で放り投げた。
 宙に舞う娘。呆けた視線の先で、最愛の母が黒く大きな影に飲み込まれて消えた。
 一体何が起きたのか。判断する間もなく、娘は地面に頭を打ち付けて気を失った。



 次に娘が目を覚ましたのは、病院のベッドの上だった。
 包帯が巻かれた頭は、未だにズキズキとした鈍痛を訴える。
 医師と看護師が、できる限り平易な言葉で事情を説明している。

 なんとか飲み込めたのは、自分たちが事故に遭ったということ。
 自分は大事なく生還できたということ。
 そして娘にとって一番関心があった、母について触れようとした時。病室に、スーツ姿の男が入ってきた。

 男は、母を製造している(・・・・・・)人間だという。
 曰く、娘を庇った母は極めて損傷が激しく、生死の境を彷徨っているという。
 治るのですか、また一緒に暮らせますか。
 そうスーツに縋りつく娘に、男は心からの笑顔を浮かべて言った。

「ええ、もちろんです!」

 男の言葉に娘はホッと表情を和らげる。
 次の瞬間にも、凍り付くことになるのも知らずに。

「あの個体を修理するよりも新しく注文した方がお安くなりますので、同じ条件でご用意させていただきました!」

 男の後ろから出てきたのは、母と寸分違わぬ見た目の少女。
 だけど、決定的に違う。
 娘にはそう思えてならなかった。

「元の個体は必要以上に苦しまないよう既に処分済みですので、ご安心ください! 処分費もサービスさせていただきました! ええ、今後ともご贔屓に!」

 朗々と語る男の笑顔。最愛の母に、二度と会えないという事実。
 自分を見つめる、母と同じ顔をした女の無機質な瞳。
 怒涛の如く押し寄せる現実に娘は、再び意識が遠のいていくのを感じた――





▼  ▼  ▼





「最悪……」

 二日連続で悪夢を見たのは、さすがにあまり経験がなかった。
 でも、兆候はあった。あの女と揉めた時とか、××××××のことで不機嫌になった時とかは、悪夢を見やすい。
 昨日は二重にそれがあったのだから、いつもより鮮明に悪夢を見てしまったのもやむなしだ。

 スマホを見れば、時刻はまだ6時前。
 学校に向かわなければいけない時間にも、泊まったネットカフェの退去時間にも遠い。

 ……時間をつぶそう。
 幸い、時間つぶしの道具には困らない場所だ。
 あたしはブースのPCを点けて、適当にネットサーフィンをする。
 といっても、あまり真剣に見てはいない。表示される文字を瞳に流しながら、頭の中は全く別の考え事に席巻されていた。

 それは、あたしの親について。
 ママのことは、いい。終わったことだ。母を名乗るあいつについては、考えたくない。
 今考えているのは、あたしを産んだ本当の両親について。

 本当の両親の顔も名前も何もかも、あたしは全く知らない。
 生活費だとか学費だとか、あとはあの女を新しく雇った金だとか――それらについては、何も問題なく振り込まれている。
 だから、死んではいないと思う。たぶん。どこかで生きてる。

 なら、あたしを置いて行ったのはなんで?
 頑なに代役を立てて、自分たちは姿をくらませている理由は?

 ママのことは好きだ。それは絶対だ。愛している。
 だけど……そう。愛しているなら。親子なら。
 ママがいなくなった時に、帰ってきてくれても良かったのに。
 あんな、新しい××××××じゃなくて――

「……えっ」

 最初は、見間違いだと思った。
 ずっとそれ(・・)について考えていたから、何か別の文字を空目してしまったのだと。
 適当に流していたPCのモニターは、とあるニュース記事を開いていた。



【エプシロン王国第一王女フェム様の来日が決定! グロリアス・オリュンピア開催!!】

【GO開催に向け、株式会社サンプル・カンパニーが運営本部と提携!】

【「サンプル花子」シリーズ大量発注! 株価極限大高騰!!】



「……サンプル、花子」

 その文字を、繰り返し呟く。
 大量生産される画一的戦闘素体。だけど戦闘以外にも、別の用途を見出す者はいる。

 たとえば、どこかの与太者たちのように、性の捌け口に。
 あるいは、自分の子どもを代わりに育てさせる、母親に。

「……」

 震える指先で、マウスを動かす。
 その名をタイトルに掲げた記事の本文が画面に表示される。

【大会警備や参加者たちの模擬戦の相手として、サンプル花子を格安で出荷】
【急ピッチで増産されており、大会に配備されるサンプル花子の数は計――体にも上る予想】
【あぶれたサンプル花子については別の用途での利用も計画され……】

「――ふざけんなっ!!!」

 そう叫んでいたことにも、あたし自身気付いていなかった。
 あたしが自覚できていたのは、そこから先。
 グロリアス・オリュンピアとやらの大会要項を血眼で浚い、ネットエントリーのフォームに激しく文字を叩きつける自分だった。

「ふざけんな……ふざけんな、ふざけんな……!!」

 何もかもが気に食わなかった。

 ママを踏み台にして運営される大会。そこに集う参加者たち。王女とやらもクソ喰らえだ。
 あの女のように、命じられるままに大会の歯車にされているサンプル花子たちも腹が立つ。
 そして、今の自分も許せない。こんな場所に逃げこもるしかできない、弱い自分が。

 全て、変えてやる。

 賞金。願いの力。
 ぐちゃぐちゃの思考を、頭のどこかで鳴る警鐘を、あらゆる不安を根こそぎ黙らせて。
 死に物狂いで、掴み取ってみせる。

 ママが死んだあの日――もう一度目覚めたあたしに宿っていた、ママの形見。
 ひたすらに鍛えてきた。人知れず磨いてきた。触れる度にママを感じて、ずっと考えてきた。
 『サンプル・シューター・コラボ』。この能力で。

「最悪――なのは、ここまでだ……!」




▼  ▼  ▼





 同刻。
 主なき阿呂芽家のことを、娘は知らない。

 といっても、いつもの風景だ。ルーチン通りの家事。
 きっかり同じ水加減で炊かれた米。きっかり同じ分量が溶けた味噌汁。

「……」

 ただ、この日だけは。
 いつもより、少しだけ蒸らしの時間と煮詰める時間が長かった。

「母親というものは、大変ですね……私」

 棚に置かれた写真立てに触れ、人造の母はごく僅かに憂いた。





<本戦に続く……?>
最終更新:2018年02月18日 19:58