サンプル戦闘


「う、うう~ん……どこかしら、ここ……?」

 少女・埴井葦菜は、気がつくと見知らぬ場所にいた。
 先ほどまで自分はどこで何をしていたのか、記憶に靄が掛かったようにそれさえも判然としない。
 不安な気持ちが芽生え始めたとき、彼女の頭の中に直接語りかける声があった。

「やあ、目が覚めたようだね。気分はどうだい?」
「気分もクソもないわよ! 一体なんなの!? 誰よアンタ!?」
「ハハハ、そう怒らないでくれよ」

 食って掛かる葦菜に、声は涼しい調子で言葉を返す。

「そうだな……ひとつだけ明かすなら、これは『サンプル戦闘』なんだ。チュートリアルと言ってもいいね」
「サンプルぅ?」
「そうそう、サンプル。初めてここを訪れる者たちに模範を示してやるのさ。模範演技には、キミこそが適任だと思ったのだがね」
「ふ、ふうん? まあ、見る目があるんじゃない? 模範でも何でも、やってやらなくもないわよ!」
「さすが! そう言ってくれると信じていたよ!」

 すると、葦菜の前にぼんやりとした人影が生まれる。
 2mを越す巨体に逞しい筋肉を漲らせた、まさしく偉丈夫。その姿に葦菜は見覚えがあった。

「うげっ、アンタは……い、忌々しい過去っ……!!」(※ホーリーランドクラブ参照)
「さあ、呪い再臨だ。存分に力を揮い、もう一度呪いを超克してみせてくれ!」
「ふんっ、やってやるわーーッ!!」




【 サンプル戦闘 】
___
埴井葦菜 【ライフ】
4
VS 埴井葦菜(巨漢) 【ライフ】
4
グー
_ 通常技 _
_ ハイキック _ 7 【 1 】 グー
_ 通常技 _
_ サイコパス・ファイア _ 7
グー
_ 通常技 _
_ ハイキック _ 7 【 2 】 グー
_ 通常技 _
_ サイコパス・ファイア _ 7
グー
_ 必殺技 _
_ 蜂輝星 _ 14 【 3 】 グー
_ 必殺技 _
_ サイコパス・ビーム _ 14
グー
_ 必殺技 _
_ 蜂輝星 _ 14 【 4 】 グー
_ 必殺技 _
_ サイコパス・ビーム _ 14
グー
_ 必殺技 _
_ 蜂輝星 _ 14 【 5 】 グー
_ 必殺技 _
_ サイコパス・ビーム _ 14
チョキ
_ 通常技 _
_ ハニー・バレット _ 3 【 6 】 チョキ
_ 通常技 _
_ サイコパス・パンチ _ 3
チョキ
_ 必殺技 _
_ 一寸蜂刺 _ 6 【 7 】 チョキ
_ 必殺技 _
_ サイコパス・スラッシュ _ 6
パー
_ 通常技 _
_ ツン _ 5 【 8 】 パー
_ 通常技 _
_ サイコパス・ボンバー _ 5
パー
_ 通常技 _
_ ツン _ 5 【 9 】 パー
_ 通常技 _
_ サイコパス・ボンバー _ 5
パー
_ 必殺技 _
_ デレ _ 10 【 10 】 パー
_ 必殺技 _
_ サイコパス・キャノン _ 10





【第 1 ターン】
___
埴井葦菜 【ライフ】
4
_VS_ 埴井葦菜(巨漢) 【ライフ】
4
【 10 】 パー
_ 必殺技 _
_ デレ _ 10   【 4 】 グー
_ 必殺技 _
_ サイコパス・ビーム _ 14

埴井葦菜  の  デレ !
埴井葦菜(巨漢)  に  2 のダメージ !
___
埴井葦菜 【ライフ】
4
VS 埴井葦菜(巨漢) 【ライフ】
2





【第 2 ターン】
___
埴井葦菜 【ライフ】
4
_VS_ 埴井葦菜(巨漢) 【ライフ】
2
【 8 】 パー
_ 通常技 _
_ ツン _ 5   【 1 】 グー
_ 通常技 _
_ サイコパス・ファイア _ 7

埴井葦菜  の  ツン !
埴井葦菜(巨漢)  に  1 のダメージ !
___
埴井葦菜 【ライフ】
4
VS 埴井葦菜(巨漢) 【ライフ】
1





【第 3 ターン】
___
埴井葦菜 【ライフ】
4
_VS_ 埴井葦菜(巨漢) 【ライフ】
1
【 10 】 パー
_ 必殺技 _
_ デレ _ 10   【 6 】 チョキ
_ 通常技 _
_ サイコパス・パンチ _ 3

埴井葦菜(巨漢)  の  サイコパス・パンチ !
埴井葦菜  に  2 のダメージ !
___
埴井葦菜 【ライフ】
2
VS 埴井葦菜(巨漢) 【ライフ】
1





【第 4 ターン】
___
埴井葦菜 【ライフ】
2
_VS_ 埴井葦菜(巨漢) 【ライフ】
1
【 7 】 チョキ
_ 必殺技 _
_ 一寸蜂刺 _ 6   【 3 】 グー
_ 必殺技 _
_ サイコパス・ビーム _ 14

埴井葦菜(巨漢)  の  サイコパス・ビーム !
埴井葦菜  に  4 のダメージ !
___
埴井葦菜 【ライフ】
0
VS 埴井葦菜(巨漢) 【ライフ】
1



勝者: 埴井葦菜(巨漢) !!



「ウギャアアアアアーーッ!!」

 断末魔と共に葦菜がビームに飲み込まれ、光条が晴れたときには小さな消し炭と化していた。

「え、ええー……?」

 葦菜に語りかけていた声も、まさかこんなことになるとは思っていなかったのかしばし黙りこくっていたが、気を取り直して語り出す。

「――と、まあ、以上が戦闘の流れになるね! お分かりいただけたかな?
 それでは余興はここまで、後はキミたち主役のご活躍を期待させてもらうとするよ!」



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最終更新:2014年12月14日 19:53