色移り

お洋服ウィッグの色が、ドール本体についてしまうことを『色移り』と
言います。
何もドールだけではなくて、合成皮革のソファ等でも起こります。

軽い症状では、消しゴムでこすったり、シンナー等で拭けば落ちることもありますが
がっちりと付いてしまうと、絶望的に取れません。
ドール愛好家にとっては、忌まわしい現象です。

科学全盛の現代にあっても、色移りのメカニズムは完全には解明されていません。
おもにソフビ系のドールに起きてしまう症状です。キャスト系では、あまり
生じないようです。おそらく、ソフビの柔軟性を保つための可塑剤と染料の関係で
起きるんでしょうね。


対策


ボディストッキングを着せる

ボークスさんやディーラーさんで、色移り対策様にボディストッキングを販売
しています。お好みが分かれるところではありますが、対策の一つではあります。
ただし、完全に防げるものではありません。凶悪なお洋服だと、ボディストッキングを
通過して、ボディまで色移りすることもあるようです。

濃い色のお洋服は長時間着せたままにしない。

やはり、黒や赤等の濃色だと起こりやすいです。
着せっぱなしにするのは危険です。マメにお着替えさせてあげましょう。

新しいお洋服は、水通してから着せる

ぬるま湯に中性洗剤を少し入れ、そこに新しいお洋服を入れると、モノによっては
お湯がすごい色になります。それだけの染料が接していれば、色移りも起こってしまい
ます。一回だけで終わらずに、様子を見ながら、二回・三回と繰り返します。

高温多湿の環境を避ける

風通しの良い、涼しい所にドールの居場所を確保してあげましょう。
高温多湿だと発生しやすいようです。

信用できるドールメーカードール関連ショップディーラーさんのお洋服を使う

これが一番大事かもしれません。

残念なことに、国内最大手のボークスさんのお洋服は、色移りしやすいことで有名です。
管理人は「ニーソックス大好き!」なのですが、PARABOXさんのも二週間ほど履かせて
いたら色移りが生じました。
比較的に安心なのは、AZONEさんです。

また、ディーラーさんにも安心できるところがあります。
良心的なとこだと、色移りしないかのバッチテストをしているところもあります。
例えば、HDPさんのニーソックスは、管理人も愛用していますが、一夏にわたって
履かせたままでも色移りしませんでした。蒼のドールドレスさんのも大丈夫でした。
(環境に依存しますので、絶対ではありません。『管理人の環境では』という一例です。)

ただし、ディーラーさんでもキャスト系ドールをメインに扱っておいでだと、色移り
には、あまり気を使っていらっしゃらないところもあります。


あらかじめつや消しクリアをスプレーしておく

コーティングすることで予防しようとする方法です。
ただし、これも完全ではありません。
また、うまくスプレーしないと、ベタついてしまったり、テカテカとツヤがでてしまうことも
あります。

それでも、色移りしちゃったら...


目の細かい耐水ペーパーやコンパウンドで磨く

症状が軽ければ、これで改善されることもあります。
ただし、当然にメイクは落ちちゃいます。

Remove Zit を使って落とす

これ、米国のニキビ治療薬らしいんですけどね。
どういう訳だか、含まれている成分がソフビの可塑剤と反応して、色移りを溶かし出して
くれます。2014年現在、DOLLCEさんで購入できます。

ただし、その部分はソフビの風合いが変わってしまいます。また、メイクも落ちてしまう
上に、その部分には色が乗らなくなってしまいますので、使用にあたっては注意が必要です。


ボディはともかく、お顔には色移りを発生させないようにしましょう。



パーツ・ボディを買い増す

国産の1/3スケールソフビ系ドールは、一部パーツ単体でも販売されていますので、
色移りしてしまった部位を交換することが出来ます。

1/6スケールだと、オビツさんはパーツ販売もしていますが、AZONEさんはして
いませんのでボディ全体の購入となりますが、金額的には、さほど高くはありません。

あるいは、一度色移りしたボディは濃い色のお洋服用にするなんて使い方もあります。


気にしない

『ガシガシと遊んでナンボ』
『野外撮影してれば、どうせ汚れるし』
『多少の色移りなんて気にしない』
と言う考え方もあります。

そう割り切ってしまうのも、ひとつの見識でしょうね。
最終更新:2014年04月26日 02:18