「AIの最適化」の編集履歴(バックアップ)一覧に戻る

AIの最適化 - (2012/03/24 (土) 23:57:21) の編集履歴(バックアップ)


Dominions3は元々対戦に主眼が置かれているらしく、シングルプレイで相手を務めるAIは最低限のものとなっています。
また難易度設定が可能なものの、それによって変動するのが資源の倍率のみであるため、ただ物量が増えるだけで(人にもよりますが)面白みが無いという難点もあります。
そうしたデフォルトのシングルプレイ環境が物足りなくなった方のために、AIにチート行為をさせることなく難易度を上げる方法を紹介します。
※現在編集中です


1.ゲーム設定を変えてみる

ゲーム開始直前の全体設定(Game Settings)を調整する方法です。MODなどを利用せずに行える手軽な手段で、効果もそれなりにあります。

中立軍の規模(Strength of independents)を下げる

AIは兵の扱いが下手で、戦力差がある相手に無謀に突っ込んで壊滅させられることが多々あります。それは中立部隊に対しても変わらず、プレイヤーと関わる前から勝手に出遅れてしまうこともしばしばです。
またAIの兵士雇用ルーチンにもかなり問題があるため、とくに重装備で資源コストの高い兵を持つ国では初期の壊滅が致命傷になる場合もあります。
これを防ぐために、中立軍の規模を下げてしまうことが考えられます。当然ながらプレイヤーも拡張が楽になりますが、そもそもAIが物足りないような人は中立軍の強さ問わず迅速に拡張を進められているでしょう。

食料倍率(Supply multiple)を上げる

AIは食料に無頓着な面があり、せっかく作った大軍勢を飢えで崩壊させていることも多々あります。たまに大軍と戦闘になっても、よく見ると飢餓状態で士気が下がり病気になっている兵ばかりということもあります。
またアイテムの活用もできていないため、食料不足を補うようなこともできません。おまけにAIは天秤をDeathに傾けることが多いため、拍車がかかっています。
このため、食料倍率を最大の300にしておくとAIの自滅をかなり抑止できます。300では多すぎると感じるなら200でも良いでしょう。痩せ地ではこれでも飢餓が発生しますが、そこは止むを得ないでしょう。
プレイヤーにとっても、緑魔法なしでDeath天秤の相手と相対したときの負担が減ります。Death天秤だらけの環境にウンザリしている場合はこれも大きな利点と言えるかもしれません。


2.AIの神を自分で設計してみる

長くプレイしていればわかりますが、AIの神の設定はかなり無茶なことが少なくありません。とりわけ何も考えずにDeathやMisfortune天秤に傾けて自壊するのは定番です。
これを自分の手で補ってやるという手段ですが、MODなどが必要ないかわり、敵の手の内がある程度読めてしまうという欠点もあります。しかし効果はかなり大きく、ゲーム設定の調整と併せればさらに有効です。

なお、やり方自体は単純で、シングルプレイで普通に開始し、プレイヤーの設定で全ての国をHuman操作に切り替えておけば各国の神の設定が順次表示されます。この際、表示される順番が国のID順になることには注意してください。
プレイ開始後は自分がプレイする国以外の全てでOption→Become computer controlledを選択すれば、以降はAIがプレイを継続してくれます。

経済重視の天秤を指定してやる

Order3、Productivity3、Growth3という、経済力重視の定番と言える設定をしてやる方法です。神や魔力は適当で構いませんが、Great Sageなど研究力に優れる神を指定しておくと良いでしょう。
AIは魔術師の扱いが酷く、100ターン過ぎても研究力が20/ターン以下ということもあり得るのですが、神が人型であれば首都で研究を続けることが多いので、多少は補われます。Oracleなどの固定型の神でも良いでしょう。
経済天秤なので、当然AIは物量を重視して来るでしょう。兵の量産がし易い国であれば、数百規模の軍勢が何回も押し寄せてくるという展開も期待できます。
ただしそうなると食料事情に不安があるため、できればゲーム設定の食料倍率も上げておいた方が無難でしょう。

祝福重視の設計をしてやる

AIは天秤をマイナスに傾けて魔法を強化することが多いので、わざわざ自分でやるまでもない設定にも思われますが、そういったAIは大概がDeath天秤で自滅してしまうため、自分で設定してやったほうが良い戦果を見せてくれます。
筆者が試した限りでは、AIは強力な祝福を持つ神を与えられるときちんとSacredを優先して雇用するので、設定したはいいけど出してくれないという事態は少ないでしょう。
細かい内容については各自の好みで構いませんが、やるからにはSacred兵が優秀な国にしてあげたほうが良いでしょう。Mictlanあたりは適任と言えます。

神を最初から目覚めさせておく

AIは神が眠っていると何故かCall Godを行ってしまうらしく、貴重な序盤のターンを延々と浪費していることがあります。またCall Godの処理もされてしまうため、いきなり神が弱体化してしまいます。
またMictlanのような生贄必須の国ではそれをサボることもあり、神が目覚めていないとDominion枯渇によって即死することもしばしばです(Mictlanでも神の存在によるDominion拡散は弱いながらも存在します)。
一応、1年間の休眠であれば致命的な影響になることは稀ですが、指揮官がほぼ聖職者のみのMarignonなどは神が目覚めるまで領土が全く拡大しないことすらあるので、できる限り神は最初から目覚めているようにするべきでしょう。

3.自分の行動に縛りを入れてみる

やや消極的な手段ですが、手軽で有効な手段の1つです。ここでは無難なレベルの縛りだけを挙げておきます。

世界呪附禁止

AIはDispelが使えないため、Burden of Timeのような凶悪な世界呪附を発動してしまうとそれだけで流れが決まってしまいます。またGift of Healthなどを使うだけでも圧倒的な優位に立ってしまいがちです。
このため、プレイヤーはAIの使った呪附をDispelするだけに留め、自分では使わないようにする縛りが有効です。ただしSoul Gateのような戦略に大きく影響する呪附は許容しても良いでしょう。
さらに難易度を求めるならDispelすら禁止する手もありますが・・・Burden of TimeやThe Wrath of Godなど、あまりにも強烈なものの解除は許容したほうが無難です。

攻撃されるまで侵攻禁止

開戦タイミングをAIに委ねることで、AIの用意ができている状態での戦闘開始を狙う縛りです。場合によっては何十ターンも暇になってしまうこともありますが、上手く行けば有効です。
AIはいくつかの作戦傾向がありますが、とくに慎重型の設定になっているAIは相当な軍を用意するまでは開戦しませんし、同時に複数と交戦するのも嫌うので、あっけなく決着がつくことは少ないでしょう。
ただし、肝心の敵の天秤がマイナスだらけだとどれだけ待っても戦闘になりません。確実に行くなら自分でAIの神を設計しておいたほうが良いでしょう。