音源の規格??
MIDIの項で書いたように、MIDIはあくまで楽譜であって別途に音源を用意しなければなりません。
でもデジタルデータを取り交わす機器ではすべて01のビット列で情報を転送するので
例えば「ピアノで弾いてくれ」みたいな具体的な内容ではなくて、「音色番号1で弾いてくれ」みたいな抽象的な命令をすることになります。
さて、規格が存在しない、つまりみんなが勝手勝手に音源を作っているような状況を考えますと
自分の機械では「1はピアノ」というつもりで音源データを作ったのに、他の機械は「1はギター」だったためにものすごい音楽になってしまう、なんてことになりかねません。
それでとりあえず音源128種類をそれぞれどのような楽器だという取り決めを行うことにしました。
GM規格
MIDIの「音色の設定」のところにプログラム・チェンジという設定項目がありました。
このプログラム・チェンジが7ビットの情報を持っている、つまり128種類の音色を指定しているわけですが
それらの音色は「こういう音色だ!」と決めて、別の機械で鳴らしても変なことにならないようにしたわけです。
こういうような取り決めを一般に規格といい、プログラム・チェンジを決めた規格のことをGM規格といいます。
XG/GS規格
さあ、128種類って数字だけ見ると多そうですが…画像データの色とかで考えてみるとRGBの256×256×256に比して全然小さいですよね。
こんなんじゃ全然物足りないよ~ということで、さらに細かい音色設定のバンク・セレクトがあるのでした。
このバンク・セレクトに関する規格は2つの会社が作っています。
一つはヤマハのXG規格で、もう一個はローランドのGS規格ですね。
これらはそれぞれバンク・セレクトの14ビット情報に関する音色を詳細に定義しています。
またこれらの規格はGM規格を包含していますので、7ビット合わせた21ビット、128×128×128種類の音色が規格化されたというわけです。
また、この説明に則れば、XG/GS相互には互換性がないということですが、これはシンセサイザの方にちゃんと切り替えモードが付いているということです。
GM2
同じくバンクセレクトを定義した規格で、やはりGMの拡張の規格となっています。
ただ諸々の理由からXG/GSの方が使い勝手が良いということで、あまり使われていないそうです。
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最終更新:2012年10月15日 18:05