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「全財産は三百円…。バイト代と親の仕送りが入るのが十日後…。」
しかも、バイトは店長と揉めてクビ…。
くぅ!つらすぎる!
連れに借りるっても…誰も貸してくれんしな…。

「…姉貴に借りるか?」
いや!それだけは駄目だ!!リスクが高すぎる。
先月借りた時は、
「最近の若者は、どれだけ連続で射精出来るか。」
なんて地獄の責め苦を味わった…。
あの時は暫く何もする気にならんかった…。

等考えていた時、古ぼけた骨董屋が目に入る。
「あれ?こんな所に店なんてあったっけ?…金は無いけど入ってみるか。」


店内は薄暗く、ちょっと薄気味悪い。
「へぇー、こういう店も面白いな。…って安!」
なんかのテレビで見た、高そうな壷が百円。
日本刀が百五十円。
他にも色々あるが、どれも二百円以下だ。
「…何故潰れない…この店…。」
思いつつ店の奥に行くと、硝子ケースに入った、あるアイテムがあった。
「何か欲しい物でもあったかね?」
「うわぁ!!…びったぁ」
俺の背後に老人が立っていた。しかも耳元で囁くもんだから…質が悪い。
「ほう…。それに目を付けるとはの…。」
爺さんが髭を撫でながら呟く。


「じ、爺さん…、これ、本物…か?」
余りの衝撃に呂律が廻らない。
「ほっほっほっ。この店は本物しか置いとらん。騙されたと思ってこうてみぃ…」
目の前にあるアイテムが本物なら、姉貴の奴隷になってでも買う価値はある。
「…いくらだ?」
「………三百円じゃ。」
「は?」
今…なんと?
「三百円じゃ」
いくらなんでも…。
「三百………万円?」
そんな事…。
「三百円じゃ」
…本気か?
「本当に本物で、三百円何だな?」
「本当に本物で三百円じゃ」
………
「試しても?」
「………特別じゃぞ。」


爺さんが硝子ケースから、『それ』を取り出し渡してくれる。
「………」
おもむろに『それ』の中に手を入れて、頭の中である物をイメージする。
「………」
勢いよく手を引き抜くと、手には『タケコプター』が握られていた。
「………」
俺は無言のまま『タケコプター』をしまうと、爺さんに全財産の三百円を渡していた。
「はい。まいどあり…。何かあったらまたおいで…。」
俺は店を出ると、そのまま無言で家路に着いた。

因みに、ポケットの横に置いてあった怪しい本と眼鏡のセットはなぜか十万円だった…。



「………眠い」
ポケットを手に入れたことが余りにも嬉しかった為に、寝不足だった。
あー、たりぃ…サボって寝るか…。
ポケットから『石ころぼうし』取り出し、被って保健室へと向かう。
普通に保健室に行くと姉貴に何されるか…。
俺の姉貴は咲宮春香。この学校の保健医をしている。
最近急に胸が成長した。って喜んでたりする。

保健室の前に着いた時、原先生がいた。
…なんで?

原先生に続いて保健室に入ると、そこには姉貴がいた。
…当たり前か。あれでも保健医だしな。


姉貴の他に、一人の学生がいることに気がついた。
……………。
………でかい。
見た途端に思考が停止してしまう程、でかい胸の持ち主がいた。
しかも俺好み!
これは逝くしかないだろう!!
何の為のポケットだ!
何の為に秘密道具がある!!
『石ころぼうし』もかぶってる!
俺は女子高生の前まで来ると、その大きな胸を覗き込む。
やっぱりでかい。そう思った時だった。
「そんなに近くでまじまじと見られたら恥ずかしいです」
女子高生が話し掛けて来た。
…は?
何故?『石ころぼうし』の故障か?
いや…他の人にはバレてない。


「どうしたの?唯?…ひゃう!」
試しに姉貴の胸を揉んでみる。
「な、何?何なの?急に胸が…」
やはり姉貴には見えてない。
じゃあなんで?
俺は、姉貴の胸を揉みながら考える。
「はうっ!あん、乳首ダメ!」
「だ、大丈夫?」
原先生が姉貴に訪ねる。
…なんであの女には俺の姿が見える?
考えが交錯していたその時、女子高生が『石ころぼうし』をぬがしてしまった。
「あっ!何を!」
「貴方は誰?このぼうしは?」
しまった!まさかぼうしを取られるとは。
「あ、あんた………取り敢えず、手を離してくれない?」


この静かな口調…。
「春香ちゃん、誰?」
…殺される。
「あら?裕二君。」
「裕美子ちゃん、知り合い?」
「…春香先生の弟。」
「え!春香ちゃんの弟?」
…短い人生だった。
姉貴の胸を揉みながら、覚悟を決める。
「早く離しなさい!」
いつの間にか姉貴の手には『空気砲』が装着されていた。
「な、なんで姉貴がそんな物を…。」
『空気砲』による攻撃により俺は意識を失った。が、それでも胸を掴んでいた。
「いつまで揉んでんのよ!」
姉貴が俺を蹴飛ばし叫ぶ。
「…ソックリね」
「Hな所だけね…」
裕美子と唯が呟いた。






「姉貴がポケットを持ってるなんて…」
結局あの後、散々あの三人に虐められ、終いには素っ裸で校庭にポイされていた。
俺の制服と共に…。
ポケットを取られてなかったのが唯一の救いだろうか。
「……さみぃ」
取り敢えず帰るか。
俺は『どこでもドア』を取り出し、自分の部屋へと帰る。

電気消してなかったっけ?まっいいや、それよりも…だりぃ、もう寝ちまおう…。
俺は素っ裸のままベットに入る。
「もう寝るの?」
「あぁ………」
………。
「うわぁ!!」
だ、誰?………って姉貴かよ。



「何の用だよ?流石にもう勘弁して…。」
布団に入ったまま姉貴に言う。
「とか言いながら実は期待してんじゃないの?」
「してねえ…。あんだけヤれば普通充分だろ?って何の用だよ?」

「あんたに忠告に来たの。」
話し?一体何だ?
「あんた…道具を使ってヤリたい放題しようとしてない?」
「な、何を言い出すのかな?お姉様…。」
この人は…な、なんで唐突に…。
「…お姉様なんて、あんたから始めて聞いたわ…。」


「そ、そんな事無いんじゃないかな?お姉様…。」
声が裏返ってるのがよくわかる。
「で、どうなの?」
「そんなの…」
姉貴にだけは言えねぇ。
「そうそう…唯には秘密道具効かないからね。」
「それだよ!なんでなんだよ!姉貴」
それのせいで悪戯できねえよ。
「さあ?…私もわかんないもの。」
なんだよ…姉貴も知らねえのか。
「知らないならいいや…好きにさせてもらうし…」
「あら…好きにさせてもらうってイヤラシイ…でも保健室以外でしてね?」
「ったく…もういいよ。寝る」
付き合い切れねぇ。


「あ、唯はいいけど、裕美子に手を出したら…ベーリング海の蟹漁だからね!」
「その差は何だよ!」
唯はいいのか!
「弟思いのお姉様が一肌脱いであげようってのに…」と言って服を脱ぎ出す。
「服を脱ぐな!」
「いいじゃない…姉弟だし…。」
と、言いながら下着姿になる姉。
「姉弟なら尚更悪いだろう!」
まったく、よくわからん!
「脱ぐな!とか言いながら大きくしてるじゃない。」
「なぬ!」
………姉貴に反応するなんて…。
「布団の上からでも起ってるのがわかるわよ?だからお姉様がしてアゲル。って言ってるのに…。」


ベットの脇に座り俺を挑発してくる。
これに乗ったら一生ペットだな…。
「いらねぇよ!もし何かあったらどうすんだ!」
頼むから姉貴に反応するな…。
「そうねぇ…裕二って意外と見れる顔してるし…多分可愛いわよ?」
何考えてんだよ…。
「意外に見れるって何だよ?」
「…どんな子が出来るかしら?」
まったく…。どこまで本気かわからねぇ…。
「付き合い切れねぇ…もう寝るぞ。」
「じゃあ一緒に…。」
「帰れ!!!!」



「なんでよ…。添い寝ぐらい良いじゃないの…。でも、我慢できなくなったら何時でも言ってね。」
と言って姉貴は『どこでもドア』で帰っていった。
服ぐらい着て帰れよ…。
「それより…どうすんだ?これ…。」
俺は雄叫びをあげる一物を見ながら呟いた。



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最終更新:2007年07月20日 10:56