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お断り

「涼宮ハルヒ」シリーズとのクロスです。
キョンのキャラが爽やかにぶっ壊れています。
原作との深い考証考察は鬼門です。
萌えキャラのクロスなエロをかるーくお楽しみを。
でも、エロに辿り着くまで時間がかかってます
では、スタートです。

  *  *  *

物理的なベルの音が俺の目を覚ます。

自覚出来る程に寝覚めで不機嫌な俺の手で止められたのは、古典的な目覚まし時計だ。
ここでは、目覚まし時計Aとでも呼称しておこう。
目的から言って不安のある百円ものを使う事が躊躇され、ホームセンターで購入した

メーカー物のアナログ目覚まし時計を長時間ストップウォッチ同然に使用する。
この事一つとっても、俺自身の環境変化は明らかだ。
問題は、精神がそれに引きずられてはならない、と言う事なのだが、
一つ一つの贅沢の度に手遅れ感を禁じ得ない。
それでも、その事をまだ自覚していられるのは、俺自身が変わる前に、
まず常識と言うものが大いに不確かである事を自覚出来る数カ月間を過ごした経験の賜物だろう。

さて、そういう訳で、大まかな所はかつて俺が垂れ流した別の場所での妄言から把握して欲しい、
と言う手抜きの言い訳を放り出し、ボートやら自転車やら馬やらスクラッチカードやらの
関連業界をちょくちょく財布代わりにしている結果として矢鱈と増やす事が出来た、
更にその原因となった事情になった事情により必要となった目覚まし時計を止めた俺は、
ベッドの上で掛け布団と毛布を体からずらし、震える。

肉体的にはここまで五時間半ほどの眠りについていたが、
日本標準時刻に於いては午前三時から四時の間、と言った辺りの筈だ。
そして、この部屋、他でもない俺の実家であり自宅であるこの家で
自分の部屋として使う事が許されたこの場所も
地理的には間違いなく同じ標準時刻を使用されるテリトリーに含まれている。

季節も気候もまごう事無き冬の深夜であり、
これまでの前例で言えばそれに相応しい寝間着も当然持っているものだが、
生憎今の俺はトランクス一枚。
それも、防寒と言うよりは防具として着用していた、と言うのが実際の所だ。

そういう訳で、肌を粟立てながら電灯をつけ、
ベッドのとある箇所にさり気なく隠匿しておいた四次元ポケットを手にして、
その中から「きょうじき」を取り出す。

宇宙人未来人超能力者に神様が加わった異世界転生もびっくりなこの世界に生きる一般人高校生、
通称キョン、その異世界感満載な良き友人達からそれ以外の友人達から教師、妹に至る迄
「キョン」以外の呼び名をとんと聞かない俺自身の状況、俺自身の可能範囲を変えた決定的な要因、
それが、この「四次元ポケット」と言う呼称を後で知った容量無限の袋、
そこから出て来る数々のトンデモアイテム。
ありていに言えば能力と書いてチカラと読む。全異世界勢力にすら押し勝つ事が出来るそんな代物だった。

大状況の説明はこの辺りにしよう。
四次元ポケットから「きょうじき」を取り出した俺は、この部屋の時間進行を一旦正常に戻す。
それまで、この部屋で十時間が経過しても外部では十分しか経過しない時間進行になっていた。
引き続き「きょうじき」を操作して、このベッドの上の時間進行だけを変化させる。
それは、寝る前に机の上に用意しておいた別のアナログ目覚まし時計、
ここでは目覚まし時計Bと呼称する目覚まし時計の長身が秒針のごとく動くペースだった。

そして、目覚まし時計Bの時刻表示は途中で劇的に変化する。
と、言うのも、既に別の場所に隠匿された「あらかじめ日記」の本日の日付ページには、
午前4時30分(日本標準時刻)に、ベッドの上を除くこの部屋、
と言うエリアの範囲内に物理的に存在している全ての時計、時刻表示機能が表示する時刻が
日本標準時刻に照らして正確なものに修正される、と記述されている。

俺が色々試した所、この道具は可能な限り現実的な辻褄を合わせるが、
どうしても無理な場合、例えば、日本時間本日午前五時にハルヒがエッフェル塔の頂上で全裸倒立する、
なんて事を、日本時間午前4時58分に現在地の半径50m以内の場所でハルヒを目の前にして書き込んだ場合、
バグッてハルヒが爆発する、なんて事にはならずに素直に瞬間移動か超高速移動を経て
本人の意思等当然ガン無視で書かれた通りの事が強制発生するまことに融通の利かない道具だと言う事だ。
なお、書き込みで指しているのは誰の事か? と言った事に就いては
書き込んだ者が考えている通り、と言う基準らしい。

チート道具の説明は一旦この辺りにしておこう。
大体具合のいい時刻になった所で、
「きょうじき」の時間進行を通常に戻して目覚まし時計Aを見る。
まだ少し時間の余裕はある。

震えながら「オコノミボックス」をベッドから少し離れた床に置き、
リクエスト用マイクでストーブ機能を発動させてから
黒い平べったい昆虫もかくやの素早さでベッドに戻り布団に滑り込む。
着々と気温が下がる冬の未明に於いても、
このベッドに入っている限りにおいては何ら問題は無かった。

俺はまず、ぎゅーっと抱き締めてぬくもりを補充する。
ストーブを用意した俺への当然のご褒美だろう。
それから、俺のいる場所とは反対側の掛け布団と毛布をはぐって見る。
そこでは、俺の同級生にして我らが団長様
涼宮ハルヒがぶるるるっと震え上がっていた。

本来であれば、ストーブを着火して何分も経たない厳寒気配の冬の未明、
そんな時にこんな真似をすれば罵詈雑言と拳がダース単位で飛んで来るのが我らが暴君涼宮ハルヒ。
何しろその姿たるや、生まれたままの姿に、たっぷり腰まで伸ばした黒髪だけをまとわりつかせた、
正直、手を合わせたくなるたまりませんな姿。

だが、「グッスリまくら」によって六時間の熟睡を決定づけられているハルヒは
柔肌を粟立て不機嫌な表情と共に膝を抱えて丸くなるだけ。
このぐらいの意趣返しにはニヤリとさせてもらおう、と言うぐらいの暴君がハルヒではあるのだが、

別に自宅のテレビで深夜で見られるタイプのアニメではないので、
豊かな黒髪が半ば全身に絡み付いていても、
それでもって都合よくピンポイントに何かが隠れている訳でもなく、
もちろん意味不明な光源がこの部屋にある訳でもない。

そういう訳で、今は腿に圧し潰されている、最早やけにもクソもなく
たっぷりグラマーな膨らみの頂きにはツンとした蕾が既に寒さに硬く尖っている訳であり、
少しでも体温をシェアするためにぴったり張り付けられた二本の太腿、
その付け根のヒップラインもスタイルのいいハルヒなのだから十分見応えなのだが、
さらにその中心の聖域とて完全に隠れている訳ではない。

身を縮めているからこそ、そこから溢れるチラリズムに臨もう、
との馬鹿げた考えが湧いてくるのはこれを見た男の性、サガ、と言うものなのかも知れないが、
女王様が不機嫌な顔でうーんうーん言い出すに至っては、
まず目覚まし時計Aで残り時間を把握し、そそくさと布団をかけ直す。
やはり、下らない嫌がらせよりもふーっと安心してる顔の方がいい。
大体、危険なレベルで不健康なチャレンジだった。

そもそもだ、ここがエロパロ板である以上、
日本標準時刻に於いてこの数時間前から話を始めるのが本来の筋道である、
と言う正論は俺としてもよくよく心得ている。
だが、その詳細を語る事に就いては、
飛騨山脈よりも高い支障と田沢湖よりも深い配慮による事情がある事をご理解いただきたい。

とは言え、俺の部屋の、体感的にはたった今まで俺が眠っていた俺のベッドの中で
やけにグラマーな美少女同級生である涼宮ハルヒが真っ裸のすっぽんぽんで熟睡に呻いているからと言って、
その過程を詳らかとした場合俺の寝床がそのまま警察署の鉄格子の中に移動する、と言う類の事情ではない。
いや、同質の事を合法的に行う事が可能なだけの
トンデモパワーの持ち主が今の俺である事を否定はしないが、今回に関してはそれではない事を確かめておく。

確かに、家族公認婚約者やらSOS団ハーレム王やらのトンチキ設定やら
「30分できく毛はえぐすり」と美容師の「能力カセット」を
勝手に駆使したハルヒのヘアスタイルをそこら中にご納得いただいたり
朝比奈さんの大盛りやら特盛りやらを攻略したり
団長様の日頃の暴虐でたまりにたまった債権債務を利子を付けて清算させてもらったり
単騎でこのポケットに必勝出来るであろう宇宙人謹製アンドロイドな長門有希に
やや内気で平凡な眼鏡っ娘文芸部員と言う束の間の休暇をプレゼントしたり、
その辺りの事に就いて「うそつ機」やら「ウソ8OO」やらの
非常識パワーを全面的に利用して、正直たまりませんな体験の数々を重ねまくって来た事は確かだ。

だが、今ここで俺の隣に寝ている涼宮ハルヒ、見た目は最優秀美少女中身は傍若無人、
その芯は熱意を持て余した人恋しい常識人な団長様。
その涼宮ハルヒと今こここうしてここに至るに至っての
基本の基本の始まりに関する事柄に就いては素の俺とハルヒのつまりあれだからして
俺以外の野郎にここ数時間のあの場面を見せるに当たってはその辺りの、
等と埒も無い言い訳を考えている内に、こちらも少々寒くなって来たのだが、と言う状況だったので、
柔らかさと華奢と黒髪の香りを腕に抱き込んで温まる。
そして、残り十分は切っているだろう。布団の中で若干距離を取って時を待つ事とする。

ー ー ー ー ー

恐らく、俺は悲鳴を上げていたのだろう。
未だ残る冷気に我が身を抱き、薄目を開けると大きな肌色が視界に入る。
見ると、ハルヒがベッドの敷布団の上に胡坐をかいて右腕を上に伸ばし、
その煽りで俺にかかっていた掛け布団が半ばまくれた隙間に残存冷気の急襲、
これが、寝落ちしていた俺の急覚醒の理由だった。

かくして、ハルヒは俺の隣で胡坐をかいて、んーんっと可愛らしい声を上げて
背筋を伸ばし左腕で体を軽く捻りながら右腕を掲げている。

あの後、ハルヒがベッドの外に移動した形跡も無ければ、
これはコードとのチキンレースを展開している深夜のテレビアニメでもない。
以前俺が強引に伸ばした豊かな黒髪の大半は背中側に流れたまま、
質感たっぷりの丸出しおっぱいやその頂に尖るピンク色にも
パンパンに健康的な太腿の真ん中の黒い辺りにも
黒髪が無駄なラインを描いて侵略する、と言う事態も意味不明な光源が発生すると言う事態も生じていない。
そしてハルヒは、寝転がっていた俺に向けてぬっと顔を近づけ、アッカンベーでのたまった。

「エロキョン」

やれやれだ。

「でー、今何時ー?」

「まだ六時前」

生理現象通りに俺がふああと欠伸をすると、ハルヒもそのまま布団を戻して潜り込む。

「んー………」

そして、互いの腕の中に、最も心地よいフェロモン臭塗れのぬくもりをしっかと抱き込んで、
しっかと唇を重ねしっかと舌を絡め合う。

「なに?なになになに?」

唇が離れ、ケラケラ笑うハルヒを俺は構わずうつ伏せに誘導する。
流石に寝起きの跳ねは禁じ得ないが、
艶やかで芳しいハルヒの後ろ髪をひとまとめにしてタオルで束ねてからうなじに唇を這わせる。

「なーに? マッパの彼女と一緒の布団で朝一番がそれ? 変態キョーン」

「あー、真っ裸ってこの辺か?」

「あ、んっ」

そのまま、両方の掌の中にボリューミーな膨らみを包み込み、
さわさわとしながら少しずつ力を込めながら、
硬く尖った蕾への指使いも加えて行く。

「ん、んんん………」

勝手知ってる彼女の体、そのまま、手応えのいい膨らみを重点的に攻めながら、
胸板から背中からお臍をアクセントに段々下に、
時折力加減を変えながらさわさわと手指を這わせ、俺の下のハルヒの声、息遣いが
段々とくすぐったいからその上の段階にランクアップする過程を耳で楽しむ。

「エロ、キョン。当たってるのよあっついの。夜に、あんなにぃ」

「そりゃあ朝だからな、男の生理現象みたいなモンだ」

「じゃあ、今の、女のこれは、何なのよぉ?」

「そりゃあ、エロハルヒじゃないのか?」

「うっさいっ! っっっ………」

俺の手にしっかと掴ませるお尻から腿、そしてとうとうぽつっ、ともたげた宝石を繊細に手入れされ、
しっとりがぐぢゅぐぢゅになる果実の熟れ加減を俺の指に伝えながらハルヒは言葉に詰まる。
頬を寄せる様な距離感で俺が見ているのは、目を閉じて眉根を寄せながら
声を殺して喉を鳴らすハルヒの横顔。可愛いぞハルヒ。

「ああー、これは朝だから、じゃ済まねぇなハルヒ」

「ん、んんっ、ちゃんと、着けなさいよっ」

「りょーかい、団長様」

「うっさい、っ」

覆い被さり、既に溢れ返った源への俺の一撃と共に、
布団の中でハルヒの背は反り返り、ひくっ、と喉を鳴らす。
後は小細工抜き、単調なぐらいでも団長様はいたくご満悦だって事を俺は経験で知っている。
もちろん、俺もだ。

「あ、っ、キョンっ、あ………」

束ねられ除けられた黒髪の向こうから、熱っぽく潤んだ大きな瞳が見える。
ハルヒは、この時にこういう眼をする。
つい何時間か前、ベッドにあおむけになった俺を見下ろしながら
不敵だったハルヒの顔が、瞳が、声が段々と熱くとろけていったその過程を俺は思い返す。
それに合わせてぷるんぷるんが相応しい弾力で上下揺れ続け、
それを見上げなからのとろけ顔の堪能、正直、たまりません。

そんな近い過去なんかに浸る迄も無い素敵過ぎる現実。
俺は、顔のすぐ横でハルヒの意味不明な言語を耳にしている。
論理的に意味不明だと言うだけで、生物的な状態はとてもよく伝わって来ている。

相変わらず、能力面では全てに秀でたハルヒだ。
これでもトンチキパワーの力を借りて経験面ではハルヒを押していた筈なのだが、
その中に滑り込んだ俺をとらえる柔らかな絡み付きは
経験がどうこうでどうにかなるものではない。
少しの間、ぎゅーっとハルヒを抱き締めて区切りの時を迎える。

そのままとろんと夢見心地な笑顔が最高に可愛いハルヒと唇を重ねて、
夢見心地の一時に微睡むのがムードと言うものであった筈なのだが、
そこはすぱんと竹を割った様な団長様。
糸を引いて唇が離れるや、
俺は我が身からそそくさと外したゴム袋を縛って放り出す任務を遂行する事となる。

もちろん、俺が体外に排出した精子の生存率が0%である事は
「あらかじめ日記」によって日々確認されている事であり、
SOSハーレム団ハレハレハレルーヤ展開の時は
こんな辺りの事は色々とごまかしたりしているものだが、
今のハルヒは我が家の公認婚約者としてお泊りしている。
だから、文武両道頭のいい常識人の涼宮ハルヒの魅力を最大限にこの腕に抱いている以上、
これが相応しいムードになる、と言う事だ。

ー ー ー ー ー

これが夏であれば、お家の中をお手手繋いで全裸行進、と言うスリリングな道行もあり得たのだが、
「オコノミボックス」によって肌寒い、に留まっている俺の部屋はとにかく
その外は流石に厳しいと言う事で、俺とハルヒは、
俺の両親と妹が「グッスリまくら」の効果で確実に熟睡している家の中を
バスローブ姿で移動していた。

「エロキョン」

そして、白い背中を流れるに任せる豊かな黒髪に横からその質感を覗かせながら
先端に可憐な蕾を尖らせる豊かな膨らみに
どっしりとすらしながらしつこくないヒップラインからの脚線美、
と言ったものからシャワーの水滴を滴らせていたハルヒは、
そんな自分に見とれる俺に向かって一言、的確なる真実を口にする。

「無論だ」
「は?」
「ハルヒ、お前は俺がエロくなるだけの価値があり過ぎる」

だから、俺も真実を以て返礼する。

「は、はああああっ!?!?!?」

かくして、広くもない浴室を何歩も歩かずズカズカ接近して来たハルヒを受け止め、キス。
ああ、さらりと書かせてくれ。

「エロくしてんじゃないわよっ、何回目よエロキョンっ!!」

俺が人差し指を口に当てて「しーっしーっしーっ」のポーズをとると、
ハルヒも両手で口を塞ぐ。何時もの堂々過ぎるハルヒとのギャップは実に愉快だが、
笑うな、まだ、堪えるんだ、がやっぱり駄目でした、
となった場合には少々痛くなり過ぎるだろう。今この瞬間の様に。

とにかく、真っ赤な顔で両手で口を塞いで
上目遣いでうーっと唸ってるハルヒと言うのもなかなか見ものだ。
今度、竹筒を咥えて見ると言うのもいいかも知れないな。
可愛いぞ、ハルヒ。

まあ、とにかくだ、ラブラブキッスに割り込むお腹に当たった熱い違和感、
流石ハルヒは素早く目標を設定する。
本来の我が家の習慣から言えば何故か、この浴室に用意されたベビーオイルが
張り、質感、共に極上の膨らみを覆い照明をてらてら反射する。
それだけでも、ハルヒの目標ポイントへの血液充填量が体感1.5倍増しになる。
正直、たまりません。

「情けない声出してんじゃないわよエロキョン」

かくして俺は、それが好きと言うか大好きと言うか正直たまりませんな事を知り抜いているハルヒによって、
浴室に突っ立ったまま、膝立ちのハルヒの柔らかオイル漬けに挟み込まれながら
相変わらずの罵倒に身を委ねている。

こうなったらハルヒは献身的だ。その上、頭脳も技能も優秀だ。
語尾が全て「なんだからねっ!」に統一されるって辺りを気にしなければ、
使うのが口だろうが手だろうが胸だろうが全てのスキルを惜しみなく注ぎ込んで来る。
無論、俺もそんな事は気にしない。素晴らしさを前にしては気にする暇も無い。
何故なら、素晴らし過ぎてこちらが
至福の笑みを浮かべたミイラとなって発掘される未来を懸念しなければならないからだ。

ほら、既に、ちろっ、ちろっ、と、桃色の舌が俺のピンク色の先っちょに届きながら、
強烈な上目遣いを送って来て、正直、たまりません。

「ちょ、スト、ストップッ」
「念のためとか言ってちゃーんと用意してるんだもんね、エロキョン」

ついさっき、浴室の一角に滑り込ませたコンビニ購入の小さな箱は、
目聡い団長様の見逃す所ではない。
は、はは、お口にくわえて被せてくれてるよ。
何処で覚える、なんて口に出したら恐らく、生きてこの風呂場を出られない。

腰かけに座れって? 分かったよ。
まず、俺の目の前にすっくと立った結果として丸見えの所に始まって、
お臍から、その上でふるふる揺れてる所から、
お、来た、飲み込まれてる、おお、ふるふるがぷるんぷるんになって、
いい顔してるぞハルヒ、それに、声も、俺の為に最高に歌ってくれて。

それもこれも、真ん前の目の前で目の当たりにしながら肉体的至福を迎える。
ああ、ちょっと体力の限界過ぎと言うか正直調子に乗り過ぎでちょい痛いと言うか、
それもこれもぶっ飛ぶぐらいのハルヒのラストアタック。
正直、たまりません。

力の限り闘い抜いた後の歴戦の抜け殻が、ピンクのゴムに包まれたまま
ずるりとハルヒの中から表に出てだらりと休息する。

そんなだらしないモンを臍と臍の間に挟む位置で、
腰かけに座ったままの俺の両腿にハルヒの両太腿が乗っかり、
気持ちよくオイルコーティングされた素晴らしい弾力が俺の胸板に潰れる。
何故なら、俺もハルヒも双方真正面の相手をぎゅーっと抱き締めているからだ。
既に濡れ髪が頬にかかり、気怠い様なはにかむ様な、熱っぽく夢見心地なハルヒの表情。
ああ、俺としても、夢に誘われるままに唇を重ね、舌を貪る。

ー ー ー ー ー

「じゃ」

「おう」

双方、はにかみを交わし、パジャマ姿のハルヒが妹の部屋に消える。

確かに、公認婚約者として俺の家にお泊りしているハルヒだが、
色々考えた結果として、妹の部屋でのお泊りから俺の部屋に夜間に這いずって、
もちろん実際には普通にスタスタ移動して、
一通り罵詈雑言を浴びせてから一戦交えて一旦寝落ちしてから現在に至る。
取り敢えずハルヒの認識としてもこういう事になっている。

無論、俺が隙を見て「グッスリまくら」で
家族の安眠を確実なものとしているから出来る事だ。
部屋に戻った俺はと言えば、
早速「石ころぼうし」と「かくれマント」と「四次元若葉マーク」を装着して妹の部屋に侵入する。

そこでは、ベッドの妹と共に、床の客用布団に入ったハルヒも又、
如何にも心地よく疲労したと言う感じで大人しく寝息を立てていた。
そんなハルヒに一時間設定の「グッスリまくら」を抱かせ、
「きょうじき」を使って30分睡眠を早々に経過してもらってから自分の部屋に戻る。

温水霧吹きを用意した上で、ベッドの布団一式を
「タイムコピー」で増殖させて時間停止効果のある「ペタンコアイロン」と
「チッポケット二次元カメラ」で収納しておいたスペアと交換して、
今さっきまで使っていたものは何れ洗濯する前提で
「ペタンコアイロン」と「チッポケット二次元カメラ」による収納にかける。

ABCDEの5枚の「どこでもまど」を用意して、A、Bはリビングの一角と繋げる。
C、Dはそれぞれ台所と風呂場の換気扇の側に設置して、
Eを通じて台所の換気扇を最強で作動させる。風呂場の換気扇は既に作動中だ。
俺はベッドの上に乗って「きょうじき」でベッドの上の時間進行速度を変更し、
机の上の目覚まし時計の長針が秒針並みの速さで二十回転程回った辺りで「きょうじき」の効果を解いて、
「どこでもまど」Eを通じて換気扇を止めてから「どこでもまど」を撤去する。

隠匿場所から取り寄せた「あらかじめ日記」に本日の日付を入れ、
午前6時30分(日本標準時刻)にこの部屋にある全ての時計、時刻表示機能が表示する時刻が
日本標準時刻に照らして正確なものに修正される、と記述する。
「オコノミボックス」の機能を終了させてしまいこみ、
ベッドに用意した目覚まし時計Aを二時間後にセットして、
「きょうじき」でこの部屋の時間進行をここの一時間が外部の一分になる様に設定する。

ー ー ー ー ー

「キョンくーん、あっさだよーっ!!!」

恐らく、又、何か間抜けな声を上げたのだろう。

妹による必殺布団剥がしに身を縮めながら、
俺は片目で妹の凶悪に無邪気な笑顔を確かめる。
証拠隠滅は万全、万全過ぎて、「オコノミボックス」の効果も
悠々壁抜けして来たかの様なシベリア寒気団の猛威にとっくに掻き消されている。
言う迄もなく、ついほんのさっきまでこの腕に抱いていた柔らかな温もりも然りである。

ひっぺがした布団の向こうから、兄貴とセットで目をこするハルヒ義姉様が現れる、
と言うシチュエーションをあの妹に体験させると言うのは、
理論的に出来る出来ない以前にまだ俺の精神が保たん。
だからと言って、習慣そのものを変えてしまうと言うのも色々と調整が面倒だ。
故に、そんな妹の遠景に、とっくに北高のセーラー服姿で両腰を両手で掴んでいる
涼宮ハルヒが実に悪役っぽい笑顔で堂々待機している。

ああ、なんと言うかいい義姉妹じゃねーか、と合いの手を入れたくなる光景。
前衛後衛に分かれて、やんちゃの結果を微笑ましく見守っているなんて実にいい。
二人がかりの布団ひっぺがしにうひゃあと悲鳴を上げる、なんてシチュエーションは。
どちらかと言うと朝比奈さんの方が向いてそうな気がしないでもない。

「シャミー、シャミー、シャミごっはんだよーっ♪」

かくして、諸々の空気を読んでベッドの隅っこで毛布にくるまっていた愛猫「シャミセン」は
妹に抱えあげられて部屋を後にし、
それを微笑ましく眺めていたハルヒはふふんと謎の笑いと共にその後を追っていた。

ほらー、キョン早くしなさいよー、
おばさまの朝ごはん美味しいんだからー」

かくして、朝食に向かうハルヒが、着替えて洗面台に向かいすれ違う俺に一言。
外面魔王のハイスペック美少女ハルヒは今朝も既に準備万端。
自慢の朝食である事は同意するが、
そんな、生き生きとしたハルヒを眺めているだけでも飯が旨くなるのは道理だろう。
なんて事は、後始末も含めて時間がある時でなければそうそう口に出せるもんじゃない。

ついでに腰には妹がまとわりついている訳だが、
まあ、流石にあの妹だ、洗面台でお義姉様と恋愛談議、なんて事は無いだろうない筈だそうに違いない。

かくして、まことににこやかに朝食の一時を堪能したハルヒはと言えば、
玄関で靴箆片手にトントンと履いた靴の微調整等をやっている。
あの寝起き飛び跳ねだった黒髪がしっとり流れてる辺り、しっかりブラッシングしたんだろうな。
自分の靴を目で追う俺の前で、ヘアゴムで一つに束ねられてふわりと翻る光景、たまりません。

「おばさま行って来ます」

それで、告げる笑顔は向日葵と来た。可愛いぞ、ハルヒ。

「ほらー、何のたのたやってんのよ。行くわよキョン!」

へーへー。

J・S・KYONの冬朝―了―



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最終更新:2020年11月26日 03:56