妖刀「辰一文字」
「たついちもんじ」と読む。別名「辰斬丸(たつきりまる)」。刃渡り二尺三寸五分(約70cm)の刀。竜が天へ昇るような独特の刃紋を持つ。
昔、狂気にとりつかれた天才的刀匠が、九十九人の竜人(たつびと)の血をもって焼入れを行った刀。この九十九人の竜人は、刀匠の工房の弟子だったとも伝えられる。そして、皮肉なことに、この刀匠も、犠牲になった竜人の娘に、完成した刀で刺されて命を落とした。この刀が浴びた百人目の竜人の血は、この刀匠のものだった。
戦国や幕末の動乱期に、数限りない人の血をすすった辰一文字は、その後、とある神社に奉納され、もう人を斬ることはない…はずであった。
だが、数年前、何者かによって盗み出され、その後は闇の美術ブローカーの手から手へ渡り歩く。その中には、謎の死を遂げた者も多い。
そして、辰一文字が最後に流れ着いたのは、龍ノ目の町であった。
この刀を持った者は、その怨念に飲み込まれ、殺人鬼と化してしまう。
百人の竜人の怨念が宿ったこの刀は、折れず、曲がらず、刃を打ち合わせても刃こぼれ一つしない。何人人を斬っても、その血や脂で切れ味が鈍ることもない。その刃に血がつくと、まるで砂地に水がしみこんでいくように、見る見るその赤い色が消えていくという。その様子は、まるで赤子が乳を飲み干すようである。
また、強力な魔力(妖力)を帯びており、普通なら斬れるはずのない魔法攻撃すら「斬り捨てる」ことができる。
…が、持ち主によってはその性能が変化する場合もある。例えば、
ちとせの場合では、もともとちとせ自身が「刀や剣の類を持つと性格が凶暴化する」体質であるためその気迫に刀のほうが負けてしまったという。
この刀がもっとも威力を発揮するのは
リュウイチが装備したときで、彼の「邪念にとらわれない清らかな精神」に刀が感応し、想像以上のパワーが生み出されるのである。リュウイチが気を込めると、その刀身が青白く発光し、さながらレーザー剣のように刃が伸びるという。どうなってるんだ一体。
最終更新:2010年05月16日 11:16